フルリモートの正社員求人の探し方とリモートワーク可能なおすすめの職種まで解説

「フルリモート求人を探したいけれど、どこで見つければいいかわからない」「リモートワークに適した職種は何?」「在宅勤務の落とし穴はないの?」といった疑問を抱える方も多いのではないでしょうか。
本記事では、フルリモート求人を効率的に見つける方法から、応募時の注意点、リモートワークに向いている職種まで、転職成功に必要な情報を網羅的にお伝えします。
通勤ストレスから解放され、ワークライフバランスを重視した働き方を手に入れたい方は、ぜひ最後までお読みください。
リモートワークとフルリモートの違いとは?

「リモートワーク」と「ハイブリッド型」、「完全在宅勤務」の定義
リモートワークには複数の働き方があり、それぞれ特徴が異なります。正しく理解して、自分に適した働き方を選択しましょう。
- リモートワーク全般:オフィス以外の場所で業務を行う働き方の総称
- ハイブリッド型(部分リモート):週2-3日はオフィスへの出社、残りは在宅勤務など柔軟な組み合わせ
- フルリモート(完全在宅勤務):基本的にオフィスへの出社が不要で、自宅やコワーキングスペースなど好きな場所で勤務
多くの求人サイトでは「リモートワーク可」と表記されていても、実際は週1-2日程度の部分的なリモートワークの場合があります。
完全在宅を希望する場合は、求人詳細で「フルリモート」「完全在宅」の記載を必ず確認することが重要です。
フルリモートの働き方の特徴
フルリモートワークは、100%リモートワークということです。
通勤が不要な分、従来のオフィスワークとは大きく異なる特徴を持っています。
- 時間の自由度:通勤時間がゼロになり、1日2-3時間の時間を有効活用可能
- 場所の制約なし:自宅、カフェ、コワーキングスペース、地方移住も選択肢に
- コミュニケーション方法:チャットツールやWeb会議が中心となり、文書化スキルが重要
- 自己管理能力:スケジュール管理、モチベーション維持、作業環境整備が必須
一方で、同僚との雑談が減る、孤独感を感じやすい、オンオフの切り替えが難しいといった課題もあります。フルリモートで成功するには、これらの特徴を理解した上で適切な対策を講じることが大切です。
■是非読みたい!この記事もおすすめ!➢ リモートワークとは?実はたくさんある「リモートワークの分類」を知っておこう
フルリモート求人が増えている背景

企業側のメリットと課題
フルリモート導入により、企業は多くのメリットを享受できる一方、新たな課題にも直面しています。
【企業側のメリット】
- 人材採用の地域制約解除:全国・海外から優秀な人材を採用可能
- 固定費大幅削減:オフィス家賃、光熱費などで年間数百万円のコスト削減
- 従業員満足度向上:働きやすい環境提供による離職率低下
- 災害時の事業継続性:オフィス機能停止時でも業務継続が可能
【企業側の課題】
- マネジメント手法の変更:対面管理から成果重視の評価制度への転換が必要
- コミュニケーション不足:情報共有の遅れや誤解が生じやすい
- 企業文化の継承困難:新入社員への企業理念浸透が難しい
- セキュリティリスク:社外からのアクセス増加によるデータ漏洩リスク
フルリモート導入により、企業は多くのメリットを享受できるようになりました。最大の利点は優秀な人材を地域に関係なく採用できることです。従来は東京在住者に限定されていた採用が、全国・海外からも可能になり、人材獲得競争で優位に立てます。
また、オフィス家賃や光熱費などの固定費削減効果も大きく、年間数百万円のコスト削減を実現する企業も少なくありません。一方で、社員のマネジメント方法の変更、コミュニケーション不足による生産性低下、企業文化の継承といった課題も存在します。
これらの課題を解決するため、多くの企業がデジタルツールの導入や新たな評価制度の構築に取り組んでいます。
フルリモート求人の主な職種と業界

フルリモートの正社員求人が多数ある職種をご紹介します。
- IT・エンジニア系職種
- Web・デザイン系職種
- マーケティング・営業系職種
- カスタマーサポート・事務系職種
- コンサルタント・教育系職種
- ライター・編集・コンテンツ制作職種
- 比較的新しいリモートワーク職種
IT・エンジニア系職種
IT・エンジニア系は最もフルリモート求人が豊富な職種です。プログラミングやシステム開発業務は個人作業が中心のため、リモートワークとの親和性が非常に高くなっています。
特にPython、JavaScript、React、AWSなどのスキルを持つエンジニアは高い年収での採用が期待できます。未経験からでもプログラミングスクール経由での転職事例も多く、将来性の高い職種として注目されています。
Web・デザイン系職種
クリエイティブ業界でもフルリモート化が急速に進んでいます。デザインツールのクラウド化により、場所を選ばない制作環境が整備され、多くの企業でリモートデザイナーの採用が活発化しています。
Webデザイナー、UIUXデザイナー、グラフィックデザイナーが主な職種です。Adobe Creative SuiteやFigmaなどのツール習得が必須となります。フリーランスとしての独立も視野に入れやすく、副業から始めて本業に移行するケースも多く見られます。年収は300-600万円程度で、スキルと実績次第でさらなる高収入も期待できます。ポートフォリオの質が採用の鍵となるため、継続的なスキルアップが重要です。
マーケティング・営業系職種
デジタルマーケティングの普及により、マーケティング・営業職でもリモートワークが一般的になりました。Web解析、SNS運用、コンテンツマーケティングなど、デジタルツールを活用した業務が中心となります。
デジタルマーケター、SEOスペシャリスト、インサイドセールス、カスタマーサクセスなどの職種があります。Google Analytics、Facebook広告、Salesforceなどのツール知識が求められます。成果が数値で測定しやすいため、リモートワークでも評価がしやすく、企業側も積極的に採用を行っています。年収は350-700万円程度で、戦略立案から実行まで幅広いスキルが身につく魅力的な職種です。
カスタマーサポート・事務系職種
カスタマーサポートや事務系職種は、リモートワーク初心者でも始めやすい職種として人気があります。特別な技術スキルを必要とせず、コミュニケーション能力と基本的なPCスキルがあれば挑戦可能です。
チャットサポート、電話サポート、データ入力、経理事務、人事アシスタントなどが主な職種です。時給制の契約社員から正社員まで雇用形態も多様で、育児や介護との両立を図りたい方にも適しています。年収は他職種より低めですが、未経験から始められる利点があります。将来的にはマネジメント職や専門職へのキャリアアップも可能で、安定した働き方を求める方におすすめです。
コンサルタント・教育系職種
専門知識を活かしたコンサルタントや教育系職種でも、フルリモート求人が増加しています。オンライン会議ツールの普及により、クライアントとの打ち合わせや講義がリモートで実施可能になったことが背景にあります。
経営コンサルタント、ITコンサルタント、オンライン講師、研修講師、教材制作者などの職種があります。特定分野での深い専門知識と実務経験が必要ですが、その分高い報酬が期待できます。年収は500-1200万円と幅広く、個人の実力と実績によって大きく左右されます。独立開業への道筋も描きやすく、将来的な自由度の高い働き方を実現できる職種として注目されています。
ライター・編集・コンテンツ制作職種
コンテンツマーケティングの重要性が高まる中、ライターや編集者のリモート求人も急増しています。Webメディアの増加により、質の高いコンテンツ制作人材への需要が高まっているのが要因です。
Webライター、コピーライター、編集者、動画編集者、YouTubeチャンネル運営者などが主な職種です。文章力だけでなく、SEO知識やCMS操作スキルも重要になります。副業から始めて実績を積み、フルタイムのリモートワーカーになるパターンが多く見られます。専門性を高めることで高収入も実現可能です。創造性を活かせる仕事として、多くの人に選ばれている職種です。
その他の比較的新しいリモート職種
技術進歩とともに、従来は対面が必須だった職種でもリモート化が進んでいます。VRやAI技術の発達により、新たなリモートワーク職種が続々と誕生しています。
オンラインカウンセラー、バーチャルアシスタント、SNSマネージャー、インフルエンサーマーケター、オンライン通訳・翻訳者などが挙げられます。これらの職種は比較的新しいため、まだ競争が少なく、早期参入により有利なポジションを確保できる可能性があります。
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フルリモート求人を探す方法【2025年最新版】

リファラル採用
リファラル採用は、既存社員からの紹介により転職する方法で、フルリモート求人探しにおいて最も成功率の高い手法の一つです。紹介者が企業の内情を熟知しているため、求職者と企業のミスマッチが起こりにくく、書類選考の通過率も大幅に向上します。
リモートワーク経験者との人脈構築が重要で、業界イベントやオンラインコミュニティへの積極的な参加が効果的です。LinkedInやTwitterでリモートワーカーとの交流を深めることで、非公開求人の情報を得られる可能性が高まります。また、現在の職場でリモートワーク制度導入の提案を行い、社内転職を狙う方法も有効です。紹介者への感謝の気持ちを忘れずに、長期的な関係性構築を心がけることが成功の秘訣です。
フルリモート特化型求人サイトで検索して応募
フルリモート専門の求人サイトは、効率的にリモート求人を見つけるための最適なツールです。一般的な求人サイトと異なり、掲載されている求人は全てリモートワーク可能な案件のため、検索時間を大幅に短縮できます。
主要な特化型サイトでは、職種別・業界別・雇用形態別での詳細検索が可能で、年収や勤務時間帯での絞り込み機能も充実しています。また、企業のリモートワーク制度の詳細情報や、実際に働く社員のインタビュー記事なども掲載されており、応募前に職場環境を把握できる利点があります。
応募書類はリモートワーク適性をアピールする内容に調整することが重要です。
SNS・コミュニティ・スカウトサービスの活用
SNSやオンラインコミュニティは、リアルタイムでフルリモート求人情報を収集できる貴重な情報源です。特にTwitterやLinkedInでは、企業の採用担当者が直接求人情報を発信するケースが増えており、応募競争率の低い案件に出会える可能性があります。
リモートワーク関連のハッシュタグをフォローし、業界の著名人や企業アカウントをフォローすることで、最新の求人情報をキャッチできます。また、職種別のSlackコミュニティやDiscordサーバーでは、メンバー同士で求人情報を共有する文化があります。
スカウトサービスでは、プロフィールにリモートワーク希望を明記し、過去のリモートワーク経験や成果を具体的に記載することで、企業からの直接オファーを受けやすくなります。
転職エージェントの活用法
フルリモート求人を効率的に見つけるには、リモートワーク専門の転職エージェントを活用すると効率的です。一般的な転職エージェントではリモート求人の取り扱いが限定的な場合が多いため、専門性の高いエージェント選びが成功の鍵となります。
フルリモートやリモート中心の正社員求人を専門に扱う転職エージェントです。
フリーランスや副業のエンジニアと企業の業務委託案件を繋ぐリモートワーク専門のエージェントです。
リモートワーク専門エージェントは、企業のリモートワーク制度の実態や職場文化について詳細な情報を持っているので、求職者の希望に合った企業を的確に紹介してくれます。
また、リモートワーク特有の面接対策や職務経歴書の添削サービスも提供しています。キャリアカウンセリングを通じて、自身のスキルセットとリモートワーク市場のニーズを照らし合わせることも重要です。
ハローワークで探す(ハローワークの求人の特徴)
ハローワークでもフルリモート求人が増加傾向にありますが、民間の求人サイトとは異なる特徴があります。地域密着型の中小企業による求人が多く、大手IT企業の求人は少ない傾向があります。一方で、安定した雇用条件や福利厚生が充実した求人が多いのが特徴です。
ハローワークの求人検索システムでは「在宅勤務」「テレワーク」などのキーワードで検索可能で、無料で職業相談や応募書類の添削サービスも受けられます。また、職業訓練制度を活用してリモートワークに必要なITスキルを習得し、その後の就職支援を受けることも可能です。民間サービスでは見つからない地域企業の隠れた優良求人に出会える可能性があるため、他の手法と併用することで転職活動の幅を広げることができます。
フルリモート求人の選び方と注意点

「なんちゃってフルリモート」に注意
先述しましたが求人票に「フルリモート可」と記載されていても、実際は制約の多い「なんちゃってフルリモート」の可能性があります。月1-2回の出社義務、緊急時の出社要請、特定の会議への参加必須など、完全在宅を阻む条件が隠れているケースが少なくありません。
面接時には具体的な出社頻度、出社が必要な状況、地方在住者の採用実績について詳しく確認しましょう。また「リモートワーク制度は試験導入中」「部署によって異なる」といった曖昧な表現にも注意が必要です。
入社後のトラブルを避けるため、労働条件通知書でリモートワーク条件を明文化してもらうことが重要です。
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勤務時間・コミュニケーションツール・セキュリティ体制の確認ポイント
フルリモート勤務では、勤務時間の管理方法やコミュニケーション体制が働きやすさを大きく左右します。フレックスタイム制の有無、コアタイムの設定、残業時間の管理方法について事前に確認することが重要です。
使用するコミュニケーションツール(Slack、Teams、Zoom等)の種類と頻度も要チェックです。過度な監視システムや頻繁な進捗報告を求める企業は避けるべきでしょう。セキュリティ面では、VPN接続の必要性、貸与PCの有無、情報管理規程の整備状況を確認し、自宅での安全な業務環境が構築できるかを判断しましょう。
これらの体制が整っていない企業は、リモートワーク経験が浅い可能性があります。
福利厚生・評価制度など見逃しがちな項目
リモートワークでは通勤手当が支給されない代わりに、在宅勤務手当やPC貸与、通信費補助などの福利厚生があるかを確認しましょう。光熱費や家具購入費の一部補助制度がある企業も増えています。
評価制度については、成果主義かプロセス重視か、評価基準が明確かを把握することが重要です。リモートワークでは上司との接触機会が減るため、公正な評価を受けられる仕組みがあるかがカギとなります。
また、キャリアアップの機会、研修制度の充実度、メンター制度の有無も長期的な成長を考える上で重要な要素です。昇進・昇格がリモート勤務者にも平等に与えられるかも確認しておきましょう。
実際にフルリモートで働いている人の体験談

フルリモートの働き方に対するポジティブな声とネガティブな声をケーススタディとして一部ご紹介します。
ポジティブな声(働きやすさ・生産性)
フルリモートワーカーから最も多く聞かれるのは、通勤ストレスからの解放と時間の有効活用です。「往復2時間の通勤時間がなくなり、家族との時間や自己啓発に充てられるようになった」という声が多数寄せられています。
集中できる環境を自分で作れることで、生産性が大幅に向上したという報告も目立ちます。「オフィスの雑音や急な来客に邪魔されず、深く考える作業に集中できる」「好きな音楽をかけながら作業できるため、クリエイティブな発想が生まれやすい」といった意見があります。
また、育児や介護との両立が可能になり、「子供の急な発熱時にも仕事を継続できる」「親の通院に付き添いながら働ける」など、ライフイベントに柔軟に対応できる点も高く評価されています。
ネガティブな声(孤独感・境界線の曖昧さ)
一方で、フルリモートワークには課題もあります。最も深刻なのは同僚との距離感や孤独感です。「雑談や何気ない相談ができず、職場での人間関係が希薄になった」「一人で作業していると気分が沈みがちになる」という声が多く聞かれます。
仕事とプライベートの境界線が曖昧になることも大きな問題です。「自宅にいるため、つい夜遅くまで働いてしまう」「家族がいる環境で集中するのが難しい」「休日でもPCが目に入ると仕事のことを考えてしまう」といった悩みが報告されています。
また、キャリア形成への不安も指摘されており、「上司との接点が減り、評価されているか不安」「昇進の機会が少なくなるのではないか」という懸念を抱く人も少なくありません。これらの課題には適切な対策が必要です。
フルリモートで働くために必要なスキルと心構え

自己管理・タスク管理能力
フルリモートワークで最も重要なのは、上司の監視がない環境での自己管理能力です。決められた時間に起床し、規則正しい生活リズムを維持することが生産性向上の基盤となります。
タスク管理では優先順位の設定と締切の遵守が不可欠です。Todoリストやガントチャートツールを活用し、日単位・週単位での目標設定を行いましょう。また、集中できる時間帯を把握し、重要な業務をその時間に割り当てることで効率を最大化できます。
自宅での誘惑(テレビ、SNS、家事等)に負けない意志力も必要で、作業空間と生活空間を明確に分離することが成功の鍵です。
コミュニケーションスキルとITリテラシー
リモートワークでは対面でのコミュニケーションが困難なため、文章での正確な意思疎通能力が重要になります。メールやチャットでは簡潔で分かりやすい文章を心がけ、誤解を生まない表現を意識しましょう。
Web会議での発言力や画面共有を使った効果的なプレゼンテーション能力も必須スキルです。また、Slack、Teams、Zoom、Google Workspaceなどの基本的なITツールの操作習得は不可欠で、トラブル時の初期対応ができるレベルまでスキルを身につける必要があります。
セキュリティ意識も重要で、パスワード管理やVPN接続、機密情報の取り扱いについて正しい知識を持つことが求められます。
継続的な学習とスキルアップの方法
リモートワークでは自発的な学習姿勢がキャリア成長を左右します。業界動向や新技術の情報収集を怠らず、オンライン学習プラットフォームや技術コミュニティを活用してスキルアップを図りましょう。
学んだ内容をアウトプットする習慣も身につけ、ブログやSNSでの発信を通じて専門性をアピールすることも有効な手段です。
まとめ:ご自身に合ったフルリモート求人を見つけよう
フルリモート求人は、自分のライフスタイルや働き方に合わせた自由なキャリア選択を可能にします。本記事では、求人の探し方や注意点、スキルアップの方法などを解説しました。
自分に合った環境で効率的に働くためには、希望条件を明確にし、信頼できるエージェントや求人サイトを活用することが重要です。理想の働き方を実現する第一歩として、ぜひ参考にしてください。