リモートワークで正社員になりたい人必見!採用される5つの成功法【徹底解説】

リモートワークの正社員になりたい人のノウハウ「完全ガイド」
現在、働き方は実にさまざまです。完全リモートやハイブリッド型、あるいは週5日の出社が求められるケースまで、企業ごとに選択肢が広がっています。
こうした中で、プライベートの時間を大切にしたい、仕事と生活のバランスを整えたいという理由から、「リモートワークを選びたい」と考える人が増えてきました。
この記事では、「正社員としてリモートで働くことが本当に自分に合っているのか?」を見極める手助けとして、リモートワーク正社員の実態とリモート副業・フリーランスとの違いを比較しました。
さらに、「正社員の待遇が、そのままリモート環境でも実現できたら理想的」と考える方に向けて、リモート正社員になるための具体的な手段や成功のポイントを詳しく解説していきます。
リモートワークの正社員とは?フリーランス・副業との違いを比べてみよう

「正社員でリモートワーク」という働き方を理解するために、副業でリモートワークの場合とフリーランスの視点で比較していきましょう。
リモートワークの正社員・副業・フリーランスの特徴とは?
「リモートワークの正社員」とは、企業にフルタイムで雇用されながら、自宅やコワーキングスペースなど、オフィス以外の場所から業務を行う働き方を指します。正社員であるため、安定した収入と福利厚生制度が整っており「継続的に雇用されている」安心感を持ちつつ、柔軟な働き方が可能です。
ただしリモート勤務の日数は企業ごとにさまざまで、週1日からフルリモートまで幅があります。
項目 | 正社員 | 副業 | フリーランス |
リモートワーク | 企業のルールによる | ほぼリモートワーク | ほとんどリモートワーク |
雇用形態 | 企業に雇用される | 本業に加えて副業として従事 | 個人事業主として独立 |
業務時間 | フルタイム(8時間程度) | 限定的(数時間程度) | 自由に設定 |
契約形態 | 雇用契約 | 業務委託契約 | 業務委託契約 |
収入の安定性 | 高い(月給固定) | 中程度(案件により変動) | 低い(案件獲得次第) |
福利厚生 | 充実 | なし | なし |
フルリモートワーク・ハイブリッド・出社日数を比べてみると?
「リモートワーク」と一口に言っても、企業によって出社頻度や働き方のルールは異なります。応募を検討する際には、リモートワークに関する就業規則を事前に確認しておきましょう。
正社員のリモートワーク日数
リモート日数/週 | 1日 | 2日 | 3日 | 4日 | 5日 |
割合 | 34.7% | 27.2% | 10.5% | 9.0% | 18.5% |
出典:パーソル総合研究所「第9回テレワークに関する調査」による2024年7月の正規雇用社員でのテレワーク実施率は22.6%
この記事も読みたい➢ リモートワークとは?実はたくさんある「リモートワークの分類」を知っておこう
どんな職種がリモートワークしやすいの?
国土交通省の調査によると、正社員におけるリモートワーク実施率は、「ITエンジニア(情報通信業)」が72.8%と最も高く、「学術研究、専門・技術サービス業」が54.5%と続いています。
これに対し、「宿泊業・飲食業」は6.3%、「医療・福祉」は5.8%とかなり低く、対面で人に対応する仕事が中心となる職種では、リモートワークの普及は限定的であることがわかります。
職種ごとのリモートワーク率(実施しやすさ):
職種 | 正社員(リモートワーク) | フリーランス |
ITエンジニア(通信情報業) | 72.8% | 67.9% |
学術・研究・技術(専門職) | 54.5% | 55.0% |
金融・保険 | 43.7% | 51.2% |
教育・学習支援 | 23.7% | 34.6% |
公務員 | 26.3% | ー |
収入はいくら?
働き方や職種によって収入に格差が生じます。中でもフリーランスは収入の上下幅がより大きくなる傾向があるようです。
働き方 | リモートワーク:正社員 | リモートワーク:副業 | フリーランス |
平均年収 | 500万円 | 82万円 | 300万円 |
年収レンジ | 300-1000万円 | 10-360万円 | 100-1,000万円+ |
参照:リモート正社員「求人ボックス」の案件より/パーソル総合研究所、副業実態・意識調査結果/内閣官房「令和4年度フリーランス実態調査結果」200~400万円が最も多く37.9%
リモートワーク正社員には福利厚生制度も適用される?
働き方ごとに、制度面でどの程度働きやすくなるよう支援されているかを見ていきましょう。
項目 | リモートワーク正社員 | リモートワーク副業 | フリーランス |
健康保険 | 〇(50%会社負担) | ✕ (本業の社会保険) | △(国民健康保険) |
年金 | 〇(50%会社負担) | ✕ (本業の社会保険) | ✕(国民年金) |
有給休暇 | 〇 | ✕ | ✕ |
退職金制度 | 〇(企業規定による) | ✕ | ✕ |
研修制度 | 〇(企業規定による) | ✕ | ✕ |
総合的にはどの働き方がいい?

特徴を比較してみると、どの働き方が良いのでしょうか。自分に合った働き方を決める上で、もう一つ大切なポイントがあります。各働き方のメリットとデメリットを説明します。
働き方ごとのメリットとは?
働き方 | 主なメリット |
リモートワーク正社員 | 安定収入、福利厚生充実、キャリア形成支援、チームワーク |
リモートワーク副業 | 本業との両立、リスク分散、スキル向上、収入アップ |
フリーランス | 高収入の可能性、自由度の高さ、多様な経験、時間の自由 |
リモート勤務でも出社勤務でも、「正社員」としての待遇や働く環境、つまり給与や福利厚生、キャリア支援、配属チームなどに違いはありません。
デメリットもあるの?
働き方 | 主なデメリット |
リモートワーク正社員 | 低い人事評価のリスク、残業が評価されない、常時オンライン環境でのストレス、在宅勤務の環境整備と費用負担 |
リモートワーク副業 | 時間的制約、収入の不安定さ、税務処理の複雑さ |
フリーランス | 収入不安定、福利厚生なし、営業活動必須、煩雑な諸事務と各種届け出、コスト管理と資金繰り配慮、健康管理は自己責任、孤独感 |
応募を検討するときの注意点
企業を選ぶ際には、業務内容と働き方がライフスタイルや価値観に合うのか、どの項目の優先順位が高いのかを考えて決めると良いでしょう。
そのときに重要なのは、企業のリモートワークへの準備と体制です。従来のプロセス重視の評価制度をそのまま適用している企業では、リモートワーク下において従業員の成果が正当に評価されない可能性があります。
加えて、就業時間の管理も重要なポイントです。残業をしても勤務時間として反映されなかったという不満の声も聞かれます。マイクロマネジメントの傾向が強い職場では、上司が「サボらないように見張る」管理を行い、常にログイン状態を求められてしまうケースもあり、従業員のストレスがたまりやすくなります。
在宅勤務手当が出ない会社では、ネット回線やイス・机などの就業環境を整える費用を自己負担することになります。リモート正社員として安心して働くためには、その会社の制度やサポート体制がリモート前提になっているかを慎重にチェックしましょう。
企業が採用したくなる応募者になる5つの秘訣

リモートワークで正社員採用を目指すなら、企業がどのように選考を進めるのかを知っておくと、効率よく対策を立てられます。
採用フローに沿ってステップ順に準備しよう
採用担当者が、求人サイトから1000人にスカウトメールを送ったとしましょう。その中から応募するのは数百人。そして書類選考をクリアして、最終的に面接に進めるのは、ほんの一握りの人たちだけです。
この厳しい選考を勝ち抜くために、採用側の視点を理解し、それに合わせた準備をしていきましょう。企業の採用プロセスに着目した、取り組むべき「5つのステップ」をお伝えします。
ステップ1 企業理念の理解と採用条件のマッチング度の精度を上げる方法
企業が求人広告を出すときに最も大切にするのが、「会社のブランドを魅力的に伝える」ことと「企業の想いに共感し、仕事内容に適した人材に応募してもらうこと」です。
この観点から、応募者であるあなたには、その想いを理解することや、仕事が自身の能力やスキル、そして働き方にピッタリ合うのかをじっくり調べて、答えを出す必要があります。
チェックできる公開情報は以下です。
- 企業のプレスリリース
- 代表者や従業員のインタビュー記事
- IR情報
- 公式サイトやSNSの投稿・レビュー
こうした情報をもとに、「なぜその企業を志望するのか」「その企業の働き方が自分のライフスタイルや価値観に合っているのか」を、自身の言葉で説明できるように準備しておきましょう。
ステップ2 応募する職種にマッチする「職務経歴書」を準備する
同じ職種へ転職する場合は、これまでの経験を余すところなく「転職後の仕事に活かせるか」を表現しましょう。
未経験職種であっても不安になることはありません。過去の業務や実績の中から「この経験なら新しい仕事でも通用する!」と思えるポイントを選び出し、具体的なエピソードとともに示しましょう。
たとえば、マーケティング未経験でも、営業職で培った顧客理解力、提案スキル、数値分析の力は大いにアピールできます。
職務経歴書には、成果や取り組みを「数値」で示すことが効果的です。売上アップ率、プロジェクトの規模や件数、チーム人数、期間など、採用担当者があなたのこれまでの成果をイメージしやすいように情報を整理しましょう。安定して成果を出し続けた実績であれば、なおさら説得力が高まります。
そして、学歴だけでなく、これまで自主的に学んできた内容や習得したスキルを説明すれば、成長意欲を伝えるチャンスになります。同時に、今後のポテンシャルを企業側に感じてもらえる好材料にもなるので、積極的にアピールしていきましょう。
ステップ3 スカウトメールには仕掛けがある!意欲の高さを見せてすんなり通過する方法
採用担当者は「スカウトメールに真意」(応募者に一番聞きたい質問)を潜ませています。応募者がメール内の質問に慎重に対処できるかどうかで、合否の明暗を分けることになります。
どのように回答すると良いのか具体例で考えてみましょう。
企業からのメール内に以下の質問があったとします。
Q1:キャリアで実現したいことは何ですか?
A:将来の目標を具体的に伝えて、そこに向かう道筋や行動計画も説明しましょう。
Q2:どんなチームや仕事で力を発揮したいですか?
A:過去のチーム経験での成功体験を交えながら、協調性と自律性のバランスを表現します。ガチガチの「テンプレートの回答」よりもぜひ、ご自身の言葉で体験談を織り交ぜて書きましょう。
【例】
- プロジェクトでチームメンバーと協力してどのような課題を解決したかがわかる経験談
- フィードバックを積極的に求め、いかに改善に取り組んだかのエピソード
ステップ4 オンライン面接の準備は録画で万全に
いくつかの採用基準をクリアして、「面接」までたどり着けたとしましょう。ここでは、本番の面接までに必要な準備を考えます。
自分のプロフィールを話す練習をします:
- 自分の経験、スキル、得意なことなど自己紹介を端的にまとめる
- 想定される質問に対する回答を用意し、話す練習をする
オンライン面接を想定して、話す自分の姿を録画して、以下のチェックをしましょう:
【見た目・話し方】
- 表情は自然でにこやか
- 照明で顔が明るくハッキリ見える
- ハキハキとした話し方で、聞きやすく明るいトーン・スピードになっている
- 服装は清潔感があり、プロフェッショナルな印象が伝わる
【技術的な準備】
- 面接にふさわしいデジタル背景や設定
- 当日は周囲の物音や騒音が入らない環境づくり
- 必要に応じてイヤホンやヘッドフォンを準備
- 通信環境を事前にテスト
- 万が一のトラブルに備えてバックアッププランの準備
可能であれば、第三者に客観的なフィードバックをもらいましょう。自分や家族では気づかない点にコメントしてもらえるかもしれません。
万全な準備で臨めば自信につながり、面接官に好印象を持ってもらえる効果が期待できます。
ステップ5 メール返信の注意点:迅速な対応とわかりやすいタイトルや本文
企業との連絡はタイミングや相手への配慮が重要です。そこで、メールを送る際に注意すべき点を以下にまとめました:
1.返信メールのスピード
- メール返信は24時間以内、できれば当日中に行う
2.メールの構成
- 件名は【○○社御中 △△職種への応募に関する返信 from 山田太郎】のように、内容が一目で分かるようにする
- 本文は箇条書きや段落分けを活用、質問には漏れなく簡略に回答する
3.相手への配慮
(企業は多くの応募メールを受け取ります。他の応募者と差別化できる点を意識する)
- シンプルでわかりやすい文章
- 相手の時間を奪わない配慮
- メールの往復回数を減らす工夫(複数回やり取りする場合は、番号「No.〇」をつける)
4.添付ファイルの活用
- メール本文は一目で理解できる簡潔さ
- 詳細な情報は、WordやPDFなどファイルを添付する
- 添付ファイルのタイトルも「内容、日付、誰から」がわかるようにする
丁寧かつ効率的なコミュニケーション能力は、リモートワークでの協働において重要視される要素です。メール対応も評価対象となることを意識しましょう。
よくある質問FAQ

■ Q1: リモートワーク正社員の求人はどこで見つけられますか?
A: 大手転職サイトの他、リモートワーク専門の求人サイトや企業の採用ページを定期的にチェックしましょう。
■ Q2:未経験でもリモートワーク正社員になれますか?
A: 職種によっては可能です。研修制度が充実している企業や学習支援制度がある企業を選べば、スキルアップを図りながら働けます。
■ Q3: リモートワークの正社員として働く上で必要なスキルは?
A: 自己管理能力、コミュニケーション能力、ITリテラシーが基本となります。職種固有のスキルに加えて、オンラインでの協働経験やプロジェクト管理経験があると有利になるでしょう。
■ Q4: リモートワークは給与や待遇面で不利になりますか?
A: リモートワーク正社員の待遇は従来の正社員と基本的に同じです。通勤手当の代わりに在宅勤務手当が支給される企業も増えており、総合的に待遇が向上する傾向にあります。
まとめ キャリアプランの明確化が鍵
ワークライフバランスの面からも、リモートワーク正社員は理想的な選択肢といえるでしょう。
ただし、「リモートワーク正社員への転職が自分に適しているか」を見極める必要があります。フリーランスや副業との違いや、出社必須の会社を選ばない理由を明確にして、最適な働き方を選択しましょう。
フルリモートやリモート中心の正社員求人を専門に扱う転職エージェントです。
フリーランスや副業のエンジニアと企業の業務委託案件を繋ぐリモートワーク専門のエージェントです。
成功への近道は、リモートワークに特化した転職サイトやエージェントを活用することです。これらのサービスでは、フィルター機能を使って希望条件に合う会社を効率よく見つけられます。また、自分の強みや企業への応募意欲を効果的に表現した「職務経歴書」や「プロフィール作成」へのアドバイスが受けられるメリットもあります。
さらに、マッチング度判定ツールを活用すれば、キャリア計画を立てる上で役立ちます。専属キャリアアドバイザーによる面接対策やキャリア相談サービスを利用して、一人では気づけない改善点を発見できるでしょう。
「リモートワークの正社員」という働き方は、今後さらに多くの人が望む形になると予想されます。早期に準備を始め、適切な戦略で臨み、理想のキャリアを実現していきましょう。