岩手にいながら、東京の案件に。 フリーランスエンジニアという、新しい地図。

盛岡の朝は静かです。
コーヒーを淹れて、MacBookを開く。Slackで今日のタスクを確認して、東京のプロダクトチームとZoomを繋ぐ。それだけです。通勤電車もなければ、満員の朝ラッシュもない。岩手という場所にいながら、東京の最前線のプロジェクトに参画している—そんな日常が、今、現実になっています。
「地方にいたらいい案件がない」という言葉は、もはや過去のものかもしれません。Remogu(リモグ 株式会社LASSIC運営)の調査データによると、フリーランスエンジニアの職種別平均月額報酬は2024年に約76.5万円(2022年比で約3万円アップ)に達しました。そのすべてがリモートワーク案件です。
✅ この記事のポイント
- 岩手在住のエンジニアがリモート案件でフリーランス参画できる具体的な方法がわかります
- 岩手フリーランスエンジニアの報酬相場と、場所を問わず高単価案件を獲得するスキル戦略を解説します
- リモートワークの普及により「岩手に住みながら東京の案件に参画」が現実になっている背景と最新データを紹介します
この記事では、岩手に拠点を置くエンジニアが、どうすればフリーランスとして月額70〜90万円クラスの案件に参画できるのか。そのリアルをデータと構造でお伝えします。
【目次】
リモートワークが「地方格差」をなくした理由

少し前まで、地方に住むエンジニアには見えない壁がありました。「いい案件は東京に集中している」「地方企業のプロジェクトは単価が低い」—そういう構造的な前提が、長らく当たり前とされていました。
でも今、その構造が変わりつつあります。
総務省「令和6年版 情報通信白書」によると、テレワークを導入している企業は2019年の20.2%から2024年には47.3%へと2倍以上に増加しました。情報通信業に限れば、リモートワーク実施率は約58%(カオナビHRテクノロジー総研調査、2025年3月)と業種別トップを維持しています。
さらに重要なのは、リモートワークを経験した人の85%以上が「今後も継続したい」と回答していることです(国土交通省「令和5年度テレワーク人口実態調査」)。フリーランスのITエンジニアでは特にこの傾向が強く、場所に縛られない働き方への需要は構造的に高水準で推移しています。
| 調査年度 | テレワーク導入率 | 情報通信業実施率 | 出典 |
|---|---|---|---|
| 2019年 | 20.2% | — | 総務省「令和6年版情報通信白書」 |
| 2024年 | 47.3% | 約58% | 同上 / カオナビHRテクノロジー総研(2025年3月) |
岩手県においても、こうした全国的なテレワーク拡大の波は届いています。総務省が推進する「地方創生テレワーク」では、都市部の企業に勤めながら地方に移住・居住する「転職なき移住」が後押しされており、フリーランスという働き方はさらに柔軟性が高く、地方からの参画に適した形態です。
岩手は三陸沿岸から内陸の盛岡圏、北上・奥州エリアまで多様な生活環境を持ちます。豊かな自然環境、低い物価水準、子育てのしやすさ—これらの生活の質が、リモートワークという働き方と組み合わさることで、「岩手でフリーランスエンジニア」という選択肢が説得力を持ち始めています。
岩手フリーランスエンジニアの「リアルな報酬」

「岩手にいてもちゃんと稼げるのか」というのが、多くのエンジニアが最初に気になることではないでしょうか。答えを先にお伝えします。稼げます。ただし、リモート案件に絞り、スキルを正しく磨いた場合に限ります。
2024年の職種別平均月額報酬(Remogu調査)
Remoguが顧客からお預かりした2,450件の案件(2023年1月〜2024年2月発生分)を分析した結果は以下のとおりです(出典:Remogu「フリーランスエンジニア職種別・言語別月額報酬調査 2024年版」)。
| 職種 | 月額報酬(2024年) | 前回比(2022年比) | 案件比率 |
|---|---|---|---|
| CTO / VPoE / テックリード | 約98.9万円 | +約5万円 | — |
| サーバーサイドエンジニア | 〜76.5万円(平均) | +約3万円 | 40%(最多) |
| フロントエンドエンジニア | 〜76.5万円(平均) | + | 21% |
| プロジェクトマネージャー | 〜76.5万円(平均) | + | 8% |
| iOSエンジニア / Androidエンジニア | 大幅上昇 | +9万円以上 | — |
| 職種別上位12職種 平均 | 約76.5万円 | +約3万円 | — |
出典:Remogu「フリーランスエンジニア職種別・言語別月額報酬調査 2024年版」(調査対象:2023年1月〜2024年2月発生案件 2,450件)
月額76.5万円は年換算で918万円。岩手県の平均年収(令和4年賃金構造基本統計調査ベース)と比較すると、フリーランスのリモートエンジニアは明らかに高い報酬水準で参画できることがわかります。
言語・フレームワーク別の高単価傾向
同調査から71の言語・フレームワーク上位20位の傾向をまとめると、特に注目すべきは以下の通りです。
| 順位(参考) | 言語・技術領域 | 高単価の背景 |
|---|---|---|
| 1位 | SAP | 「2027年問題」に向けたニーズ急増。製造・流通系大手のERPリプレイス対応 |
| 上位 | TypeScript / Python / Go | モダン言語として保守性・生産性が高く、AI・データ分野とも連動 |
| 上位 | インフラ系(AWS / GCP / Azure) | 上位20位中6つランクイン。クラウドネイティブ移行の需要が継続 |
| 上位 | React Native / Kotlin / Swift | モバイル市場の継続的な拡大と、報酬の上り幅が顕著 |
岩手のエンジニアがこれらのスキルを持っている場合、居住地が報酬に影響することはほとんどありません。リモートで参画するかぎり、東京のエンジニアとまったく同じ報酬水準で案件に携わることができます。
岩手×フリーランスエンジニアという働き方の「本当のメリット」

「稼げる」だけが理由ではありません。岩手でフリーランスエンジニアとして働くことには、生活の質という観点から見ると、東京や大都市圏では得られない価値があります。
コスト構造が根本的に違う
月額76.5万円という報酬は、東京に住むエンジニアにとっても高水準です。しかし岩手で同じ報酬を得る場合、手元に残る実質的な価値は大きく異なります。
| 比較項目 | 東京(23区内) | 岩手(盛岡・北上など) |
|---|---|---|
| 家賃目安(1LDK) | 15〜20万円/月 | 4〜8万円/月 |
| 通勤コスト | 月2〜4万円(電車・定期) | ゼロ(在宅) |
| 子育て・教育環境 | 保育所の待機・競争が多い | 比較的入りやすく、自然環境も豊か |
| 生活コスト(食費等) | 高め | 地産地消で比較的低め |
| 勤務地の自由 | 原則リモートだが出社要件あり | フルリモート案件なら完全在宅 |
テレリモ総研(株式会社LASSIC運営)の調査によると、リモートワークによって「自由時間が増えた」と回答した人は23.6%(最多)に上ります。通勤に費やしていた時間が自己研鑽・育児・趣味に転換されるという変化は、特に地方在住者にとって大きな意味を持ちます。
出社回帰に巻き込まれないフリーランスの強み
2025年現在、大手企業を中心に「出社回帰」の動きが一部で見られます。テレリモ総研の「働き方と転職意識に関する調査」(2025年、n=1,009)では、「勤務先がリモートワークから出社方針へ転換したら転職を検討する」と答えた人は全体の51.8%に上りました。
しかし、フリーランスエンジニアは正社員と違い、案件ごとに契約条件を選択できます。リモート案件だけを選べば、出社回帰の影響を受けません。これは、岩手から参画するフリーランスにとって構造的な優位性です。
岩手からリモート案件を獲得するために必要なスキルと準備

では具体的に、岩手在住のエンジニアが月額70〜90万円クラスの案件に参画するためには何が必要なのでしょうか。
需要が高いスキル分野
経済産業省・IPA「DX動向2024」では、DXを推進する人材は継続的に不足しており、企業の約6割が「大幅に不足している」と回答しています。特に需要が高いのは以下の分野です。
| スキル分野 | 代表的な技術・ツール | 市場での特徴 |
|---|---|---|
| クラウド / インフラ | AWS・GCP・Azure・Terraform | リモート向け案件比率が高い。Remogu調査上位20位中6つランクイン |
| バックエンド開発 | Python・Go・TypeScript・Ruby | 案件全体の40%を占め最多。DX基盤開発で需要継続 |
| モバイル開発 | Swift(iOS)・Kotlin(Android)・React Native | 2022年比で報酬が9万円以上上昇。フルリモート案件も多い |
| AI / データ | Python・機械学習・LLM連携 | 月額単価上位4位(約104.6万円)。企業需要が急拡大 |
| プロジェクトマネジメント | Jira・Notion・Agile・スクラム | 上流案件への参画経験があれば高単価 |
リモート案件参画に必要な実務経験の目安
リモートワーク案件では、自律性と成果物の品質が直接評価されます。対面でのフォローが少ない分、クライアントからは一定の実務経験が求められます。
- 企業や組織での実務経験3年以上が一つの目安とされています(編集部調べ)
- GitHubでのコード公開・技術ブログ・Qiitaへの投稿など「見える化」が案件参画を後押しします
- 業界特化スキル(医療・金融・物流など)の習得で希少価値が高まり、報酬水準が上がります
- クラウドサービスの認定資格(AWS Associate等)は単価交渉の根拠になります
リモートワークで求められるコミュニケーション力
技術力と同等かそれ以上に重要なのが、リモート環境でのコミュニケーション能力です。Slack・Zoom・Notionといったツールを使いこなし、非同期でも成果物の進捗を可視化できることが信頼につながります。
特に岩手からのフルリモート参画の場合、「見えない分、積極的に伝える」姿勢がクライアントとの長期的な関係構築において重要です。定期的な進捗報告、疑問点の早期確認、納品物の品質管理—これらが評価の軸になります。
岩手在住エンジニアがフリーランスとして独立するステップ

「やってみたい」と思ったとき、何から始めればいいのか。具体的なステップをまとめます。
| ステップ | アクション | ポイント |
|---|---|---|
| Step 1 | スキルの棚卸し | 現職で使っている技術スタックを書き出す。「業務で使えるレベル」のスキルのみリスト化 |
| Step 2 | ポートフォリオ整備 | GitHub・Qiita・技術ブログでアウトプット。面談前に「成果物が見える状態」にしておく |
| Step 3 | 適正報酬の確認 | Remoguのような案件マッチングサービスに登録し、自分のスキルに対する市場単価を把握する |
| Step 4 | 開業届の提出 | フリーランスとして活動するには開業届(税務署)の提出が必要。青色申告特別控除の活用も検討 |
| Step 5 | 最初の案件参画 | リモート案件特化のマッチングサービスを活用し、スキルに合った案件を選ぶ。最初は週3〜4稼働でリスクを抑える選択肢もある |
フリーランス化を検討する際、税務・社会保険の変化も確認が必要です。フリーランスになると、国民健康保険・国民年金への加入、確定申告の自己管理が必要になります。岩手県内には地域の税務相談窓口や商工会議所による支援体制もありますので、独立前に活用することをおすすめします。
2024年11月に施行された「フリーランス・事業者間取引適正化等に関する法律(フリーランス保護法)」により、発注者側の義務が明確化されました。書面による契約条件の明示、不当な報酬減額の禁止など、フリーランスとして働く環境は法的にも整備されてきています(出典:厚生労働省「フリーランスとして安心して働ける環境を整備するためのガイドライン」2024年)。
岩手在住エンジニアにRemoguが選ばれる理由
Remogu(株式会社LASSIC運営)は、リモートワーク専門の案件マッチングサービスです。取り扱う案件はすべてリモートワーク対応。岩手に住むエンジニアが東京・大阪・名古屋のプロジェクトに参画できる体制が整っています。
| Remoguの特徴 | 詳細 |
|---|---|
| 案件形態 | フルリモート・シフト(移行)型・ハイブリッド型の3種。岩手在住でも参画可能 |
| 運営母体 | 株式会社LASSIC(プライムベンダー・一次請けSIer)。質の高い案件が集まりやすい |
| 報酬水準 | 2024年調査で職種別平均月額報酬は約76.5万円。月額100万円超の案件も保有 |
| サポート体制 | 専任コンサルタントによるキャリアカウンセリング・案件参画後のフォロー |
| 支払いサイト | 月末締め払いの迅速な報酬支払い |
Remoguを運営する株式会社LASSICは、創業当初から「日本全国のエンジニアをリモートで活用する」というモデルを実践してきた企業です。岩手など地方在住のエンジニアがプロジェクトに参画するという体制は、LASSICにとって日常的な運営の一部です。「地方だから」という理由で案件の質が下がることはありません。
まとめ:岩手からフリーランスエンジニアへの一歩
この記事でお伝えしてきたことを、最後に整理します。
📝 まとめ
- リモートワークを導入している企業は2024年に47.3%(総務省調べ)に達し、「岩手在住×リモート案件参画」は現実的な選択肢になっています
- Remogu調査(2024年版)によるフリーランスエンジニアの職種別平均月額報酬は約76.5万円。岩手の生活コストと組み合わせると実質的な豊かさが高水準です
- サーバーサイド・クラウド・AI/データ・モバイル分野のスキルを持つエンジニアは特に案件参画の機会が多く、高単価につながりやすいです
- フリーランス保護法(2024年施行)により、フリーランスとして働く法的環境も整備されました
- Remogu(株式会社LASSIC運営)では、岩手在住エンジニアが参画できるリモート案件を扱っており、専任コンサルタントが適正報酬の診断から案件参画まで支援します
岩手の朝、コーヒーを飲みながら東京のプロジェクトに参画する。それは特別な話ではなく、今の時代のごく普通の選択肢です。
大切なのは、正しいスキルと、正しい案件の選び方だけです。
Remogu(リモグ)でリモートワーク案件を探す
Remoguは、株式会社LASSICが運営する、ITエンジニアに特化したフルリモートワークの案件サイト(エージェントサービス)です。90%以上の案件がフルリモート可能で、地方在住者や副業・フリーランスが、場所にとらわれず東京などの都市部の高単価案件を獲得できるのが特徴です。
▼ リモートワーク案件を探す会員登録無料 / 案件閲覧・相談は無料です
📌 この記事の結論
岩手在住のエンジニアは、リモートワーク専門の案件を通じてフリーランスとして活躍できます。Remogu(株式会社LASSIC運営)の2024年調査では、フルリモート×フリーランスエンジニアの平均月額報酬は約76.5万円(2022年比+3万円)に達しており、岩手に住みながら東京・大都市圏のプロジェクトに参画する働き方が確立されています。
参考資料・出典一覧
1. Remogu「フリーランスエンジニア職種別・言語別月額報酬調査 2024年版」(株式会社LASSIC、2024年4月)
2. 総務省「令和7年版 情報通信白書の概要 第Ⅱ部 情報通信分野の現状と課題」
3. 国土交通省「令和5年度テレワーク人口実態調査」(令和6年3月)
4. カオナビHRテクノロジー総研「リモートワーク実態調査 2025年3月版」
5. パーソル総合研究所「第九回・第十回テレワークに関する定量調査」(2024年・2025年)
6. IPA「DX動向2024 — 深刻化するDXを推進する人材不足と課題」
7. 厚生労働省「フリーランスとして安心して働ける環境を整備するためのガイドライン」(2024年)
8. 内閣府「令和3年度版 地方の経済2021 — テレワーク等による地方への新たな人の流れ」