リモートワークのセキュリティ事故は他人事じゃない!知るべき鉄壁の防御術を紹介

リモートワークのセキュリティ対策、万全ですか?時間や場所に縛られない働き方が広がり、自由なワークスタイルを多くの人が選択しています。リモートワークは地方での新しい仕事の創出にも繋がり、可能性に満ちた働き方といえるでしょう。
しかし、その自由と引き換えに、セキュリティのリスクは自己責任という側面が強くなります。一つのセキュリティ事故が、個人の信用だけでなく、大切な取引先である企業の事業にまで大きな損害を与えかねません。
この記事では、リモートワークに潜むセキュリティの危険性から、個人で実践できる対策、企業が構築すべき体制、そして安全な業務を支える便利なサービスまで、網羅的に解説していきます。
リモートワークのセキュリティリスクとは?

リモートワークの普及は、私たちの働き方に新たな可能性を広げました。しかし、一歩外に出た瞬間、さまざまなサイバー攻撃の脅威に晒されることになります。
「カフェの無料Wi-Fiに接続して作業していたら、通信内容を盗み見られていた」
「自宅のパソコンがウイルスに感染し、業務委託で預かっていた顧客情報が流出してしまった」
といった事態は、決して絵空事ではありません。
独立行政法人情報処理推進機構(IPA)が発表した「情報セキュリティ10大脅威 2024」でも、ランサムウェアによる被害や、フィッシングによる個人情報の詐取などが上位に挙げられており、その危険性が社会的な問題となっていることがわかります。
ここでは、リモートワーク環境で特に注意すべき、具体的なセキュリティリスクを見ていきましょう。
実は危険がいっぱい公共Wi-Fiのセキュリティリスク
カフェやコワーキングスペース、駅などで使える無料の公共Wi-Fiは、外出先での仕事に便利ですが、危険も潜んでいます。これらのWi-Fiの多くは通信が暗号化されておらず、悪意のある第三者が同じネットワークに接続していると、IDやパスワード、メールの内容といった通信をいとも簡単に盗み見できてしまう場合があるのです。
特にフリーランスの場合は、さまざまな場所で仕事をする機会が多いでしょう。安全性の確認できないWi-Fiに安易に接続する行為は、自ら情報を差し出しているのと同じくらい危険だと認識しなくてはなりません。後ほど解説する「VPN」という技術が、こうした危険から身を守る有効な手段となります。
ウイルス感染と情報漏洩はリモートワークでこそ要注意
マルウェアやランサムウェアといったウイルスへの感染は、リモートワークで最も警戒すべきリスクの一つです。特に深刻なのがランサムウェアによる被害で、IPAが発表した「情報セキュリティ10大脅威 2025」の組織編では、ついに1位となりました。

個人所有のパソコンで業務を行うフリーランスはもちろん、業務を委託する企業担当者も、リモートワーク環境のセキュリティがいかに重要かを認識する必要があります。
不正アクセスとアカウントの乗っ取り
実在する企業やサービスを装ったメールで偽サイトに誘導し、IDとパスワードを盗み出すフィッシング詐欺。簡単なパスワードを使い回していると、一つのサービスから漏れた情報をもとに、他の様々なサービスへ不正にログインされてしまう可能性があります。
この脅威は決して他人事ではありません。警察庁の発表によると、令和5年における不正アクセス行為の認知件数は6,312件にのぼり、前年と比べて4,112件も増加(約186.9%増)しています。

出典:不正アクセス行為の発生状況及びアクセス制御機能に関する技術の研究開発の状況
クラウドサービス上で仕事のデータを管理することが当たり前になった今、アカウントの乗っ取りは、個人情報の流出だけでなく、金銭的な被害や業務データの破壊に直結します。複数のサービスで同じパスワードを使い回すのは、おすすめできません。
物理的な盗難や紛失も忘れてはならないセキュリティリスク
サイバー攻撃だけでなく、パソコンやスマートフォン、USBメモリといったデバイスそのものの盗難や紛失も、深刻な情報漏洩に繋がります。
実際に、令和6年度個人情報保護委員会の年次報告では、漏えい等の事案は19,056件と大幅に増加しており、その原因として書類の誤交付やデバイスの紛失といった、ヒューマンエラーが頻発していると指摘されています。
リモートワークでは、カフェなどで作業中に背後から画面を覗き見られる「ショルダーハック」にも注意が必要です。
デバイスから離れる際の画面ロックの徹底や、データの暗号化はもちろん、USBメモリなどの記憶媒体を持ち出す際のルールを明確化するといった、基本的な物理対策の徹底が、こうした単純ながらも後を絶たない事故を防ぐ上で非常に重要になります。
個人で実践できるリモートワークのセキュリティ対策5選

ここまでリモートワークのリスクを見てきましたが、正しい知識を身につけ、基本的な対策を実践すれば、安全性は格段に高まります。ここでは、個人が実践するべきセキュリティ対策を紹介します。
- 自宅のWi-Fi環境を見直す
- パスワード管理を徹底する
- OSやソフトウェアを常に最新にする
- VPNを活用して通信を暗号化する
- 重要なデータは必ずバックアップする
【対策1】自宅のWi-Fi環境を見直して安全なリモートワークを
自宅は最も長く仕事をする場所だからこそ、そのネットワーク環境の安全性が全ての基本です。Wi-Fiルーターの設定を一度も見直したことがないなら、今すぐ確認しましょう。
まず、ルーターの管理画面にログインするためのパスワードを、初期設定のままにしないこと。そして、Wi-Fiの通信を暗号化する方式は、より強固な「WPA3」または「WPA2」に設定してください。
Wi-Fiに接続するためのパスワードも、推測されにくい複雑なものに変更するだけで、外部からの侵入リスクを大幅に減らせます。
【対策2】パスワード管理を徹底しリモートワークのセキュリティを強化
「サービスごとに違う複雑なパスワードなんて覚えきれない」
と感じるかもしれません。
そこでおすすめしたいのが、パスワード管理ツールの活用です。マスターパスワードを一つ覚えておくだけで、各サービスの複雑なパスワードを安全に一元管理してくれます。
多くのツールには、強力なパスワードを自動で生成する機能も備わっています。そして、可能な限り全てのサービスで、SMSや認証アプリを使った「二段階認証(多要素認証)」を設定しましょう。万が一パスワードが漏れても、不正ログインを防ぐ最後の砦となります。
【対策3】OSやソフトウェアの更新でリモートワークの脆弱性をなくす
使用しているパソコンのOS(WindowsやmacOS)や、インストールしているソフトウェアのアップデート通知を、面倒だからと後回しにしていませんか?これらの更新プログラムには、発見されたセキュリティ上の弱点(脆弱性)を修正する、非常に重要な役割があります。
アップデートを怠ることは、家のドアに鍵をかけずに外出するようなものです。攻撃者は常にシステムの脆弱性を狙っています。OSやソフトウェアの自動更新設定を有効にして、常に最新の状態を保つことを習慣づけましょう。
【対策4】VPNを活用してリモートワークの通信を暗号化する
VPN(Virtual Private Network)は、インターネット上に仮想的な専用線を設け、通信内容を暗号化する技術です。あたかも自分専用の安全なトンネルを通ってインターネットに接続しているような状態になります。
VPNは主に以下のような特徴があります。
特徴 | 内容 |
通信の暗号化 | やり取りするデータを暗号化し、第三者による盗聴や改ざんを防ぐ |
IPアドレスの秘匿 | 接続元のIPアドレスを隠し、匿名性を高めることでプライバシーを保護する |
安全なアクセス | 公共Wi-Fiなど、セキュリティに不安がある場所からでも安全に通信できる |
特に、カフェやホテルなどの公共Wi-Fiを利用して仕事をする際には、VPNの利用が不可欠です。VPNを有効にするだけで、通信の盗聴や改ざんといったリスクから、大切な情報を守ることができます。
「設定が難しそう」と感じるかもしれませんが、VPNの導入は簡単です。基本的な流れは、以下の3ステップで完了します。
【ステップ1.VPNサービスを選ぶ・契約する】
まずは、利用したいVPNサービスを選んで契約します。契約後に、ログインするためのIDやパスワードが発行されます。
【ステップ2.専用アプリをインストールする】
契約したサービスの公式サイトやスマートフォンのアプリストアから、専用のアプリをダウンロードしてインストールします。パソコン、スマートフォン、タブレットなど、利用したい端末すべてに対応したアプリが用意されていることがほとんどです。
【ステップ3.アプリから接続する】
インストールしたアプリを開き、発行されたIDとパスワードでログインします。あとは「接続」ボタンを押すだけで、自動的に通信が暗号化されます。
【対策5】重要なデータは必ずバックアップする習慣を
どれだけ対策をしても、ランサムウェアによる攻撃や、パソコンの突然の故障といったリスクをゼロにすることはできません。そんな不測の事態に備える唯一の方法が、データのバックアップです。
仕事の成果物や企画書といった一般的な資料は、クラウドストレージや外付けハードディスクなど、パソコン本体とは別の場所に定期的に複製しておきましょう。
加えて、エンジニアにとって最も大切な資産であるソースコードのバックアップには、バージョン管理システムのGitと、そのリモートリポジトリサービスであるGitHubの活用が有効です。
GitHubにコードを保存(プッシュ)しておけば、手元のパソコンが故障しても、開発の全履歴と共にコードは安全に守られます。単なるファイルの複製とは違い、変更履歴まで追えるため、復旧もスムーズです。
「バックアップは、万が一の時のための保険」と心得て、データに応じた最適な方法を習慣にすることが肝心です。
企業が導入すべきリモートワークのセキュリティ体制

個人の対策と同時に、企業側の体制構築も、安全なリモートワークの実現には欠かせません。
従業員や業務委託先が、どこで、どのような環境で仕事をしているか把握しきれない中で、会社の情報を守るには、性善説に頼るのではなく、仕組みでセキュリティを担保する必要があります。
ここでは「ルール」「ツール」「人」の3つの側面から、企業が構築すべきセキュリティ体制を解説します。
まずはセキュリティポリシーの策定と周知徹底から
リモートワークを安全に実施するための土台となるのが、セキュリティに関する明確なルール、つまり「セキュリティポリシー」です。自社でポリシーを作成する際は、以下のステップを参考にすると良いでしょう。
ステップ | 主な内容 |
1. 情報資産の洗い出し | 顧客データやソースコードなど、会社にとって何が重要な情報かを明確にする |
2. リスクの特定 | 洗い出した情報資産に対して、どのような危険(不正アクセス、情報漏洩など)があるかを検討する |
3. 具体的なルールの策定 | デバイスの利用範囲、パスワードの規則、データの取り扱い方法、問題発生時の報告手順などを定める |
4. 定期的な見直しと教育 | 作成したルールは定期的に見直し、全従業員や業務委託先に内容を周知徹底する |
「会社の情報資産を守るための共通の約束事」として、全員が同じ認識を持つことが、セキュリティ対策の最初のステップになります。
ゼロトラストに基づいたリモートワーク環境の構築
- 「社内だから安全」という考え方を捨てる
- すべてのアクセスを信頼せず、常に検証する
- 場所を問わず、すべてのユーザーとデバイスを厳格に認証する
- ID管理や多要素認証を設定する
従来のセキュリティは「社内は安全、社外は危険」という境界線で考えるのが一般的でした。しかし、リモートワークが当たり前になった今、その境界は曖昧になっています。そこで注目されているのが「ゼロトラスト」という考え方です。
ゼロトラストは、その名の通り「何も信頼しない」ことを前提とします。社内であろうと社外であろうと、全てのアクセスを疑い、その都度、正当な利用者であることを厳格に確認するのです。
「常に検証し、決して信頼しない」という原則に基づき、ID管理や多要素認証を徹底することで、不正アクセスを根本から防ぎます。
MDMやEDRツールでデバイスとエンドポイントを保護
従業員や業務委託先が使用する多種多様なパソコンやスマートフォンを、企業の管理者が一元的に管理・保護するためのツールがMDM(モバイルデバイス管理)やEDR(エンドポイントでの検知と対応)です。
これらのツールを導入すると、遠隔でセキュリティ設定を統一したり、ウイルスの感染を検知して対処したりすることが可能になります。個々のデバイスを「会社の目の届く範囲」に置くことで、管理の行き届かない場所で発生するセキュリティリスクを低減させ、リモートワークの安全性を高めることができます。
定期的なセキュリティ教育で従業員の意識を高める
どんなに優れたルールやツールを導入しても、それを使う「人」の意識が低ければ、セキュリティは簡単に破られてしまいます。
IPAの「中小企業における情報セキュリティ対策に関する実態調査 2024」によると、中小企業の63.6%が情報セキュリティ教育を「特に実施していない」のが実情です。

出典:2024年度 中小企業における情報セキュリティ対策に関する実態調査-報告書-
実施している企業でも、内容は基礎知識の習得(68.6%)や、注意すべきメールの見分け方(51.8%)、自社ポリシーの遵守(47.8%)といった基本的なものが中心です。
重要なのは、教育を継続することです。年に一度の長時間の研修よりも、四半期に一度の短時間学習(マイクロラーニング)と、疑似的なフィッシングメールを使った訓練を組み合わせる方が、費用対効果も高く、従業員の記憶にも定着しやすいでしょう。
簡単な「セキュリティチェックリスト」を月に一度実施するのも有効です。セキュリティ意識の向上は一度きりでは終わらない、継続的な取り組みであることを企業は認識すべきです。
リモートワークの守りを固める!セキュリティ対策おすすめツール&サービス

セキュリティ対策と聞くと、複雑で面倒なイメージがあるかもしれません。しかし、今は安全なリモートワークを支えてくれる、使いやすいツールやサービスがたくさんあります。
これらを賢く活用して、セキュリティ対策の手間を減らし、本来の創造的な仕事に集中しましょう。
パスワード管理ツールで複雑なパスワードも楽々管理
サービスごとに異なる、長くて複雑なパスワードをいくつも覚えておくのは至難の業です。パスワード管理ツールは、そんな悩みを解決してくれるリモートワーカーの必須アイテムといえます。
これらのツールは、推測されにくい強力なパスワードを自動で生成し、安全な場所に保管してくれます。あなたが覚えるのは、マスターパスワード一つだけ。
もう、たくさんのパスワードを記憶するストレスから解放されます。多くのツールはスマートフォンアプリとも連携しており、いつでもどこでも安全にログインできる環境を実現できます。
VPNサービスでどこでも安全な通信を
外出先で仕事をする機会の多い人にとって、VPNサービスは強力な味方になります。月々数百円から利用でき、簡単な操作で通信の安全性を飛躍的に高めることが可能です。
代表的なツール | 特徴 |
NordVPN | 通信速度の速さと、世界中に多数のサーバーを持つことで知られる大手VPNサービス。 |
ExpressVPN | シンプルな操作性と安定した接続に定評があり、初心者でも扱いやすい。 |
専用のアプリケーションをインストールし、ボタンを一つクリックするだけで、通信内容を瞬時に暗号化できます。特に外出先で仕事をすることが多いなら、契約しておいて損はありません。
簡単な操作で、公共Wi-Fiの危険から自分の仕事と情報を守れるのですから、これほど心強いことはないでしょう。
セキュアなコミュニケーションツールで円滑な連携を
ビジネスチャットツールは、もはや単なる連絡手段ではありません。高度なセキュリティ機能を備え、安全な共同作業の基盤となります。
代表的なツール | 特徴 |
Slack | チャンネルごとに話題を分けて管理でき、プロジェクト単位での連携に非常に強い。 |
Microsoft Teams | Microsoft 365との連携がスムーズで、ビデオ会議やファイル共有機能も強力。 |
これらのツールは、二段階認証やアクセスログの管理といった、ビジネス利用を想定したセキュリティ機能を備えています。
メールにファイルを添付して送るよりも安全に情報共有を進めることが可能です。単なる連絡手段としてだけでなく、安全な業務空間として活用する意識が、リモートワークの生産性を高めます。
クラウドストレージのセキュリティ設定を見直そう
データの保管や共有に便利なクラウドストレージですが、そのセキュリティは設定次第で大きく変わります。便利なサービスだからこそ、提供されている機能を正しく理解して使うことが不可欠です。
代表的なツール | 特徴 |
Google Drive | 大容量のストレージが利用でき、Googleの各種サービスとの連携がスムーズ。 |
Dropbox | シンプルな操作性が魅力で、ファイルの同期速度や安定性に定評がある。 |
これらのサービスを利用する際は、ファイルの共有設定に特に注意が必要です。「リンクを知っている全員」に共有したまま放置していないでしょうか。
便利なサービスも、そのセキュリティ設定を正しく理解して使うことが大前提です。定期的に共有設定を見直し、本当に必要な相手にだけ、適切な権限でアクセスを許可するように心がけましょう。
リモートワークのセキュリティに関するよくある疑問
リモートワークのセキュリティについて、多くの方が抱える疑問にお答えします。
【Q1】無料の公共Wi-Fiは、本当にそんなに危険なのでしょうか?
A. はい、危険が潜んでいる可能性があります。多くの公共Wi-Fiは通信が暗号化されていないため、悪意のある人が同じネットワーク内にいると、やり取りしているデータの中身を覗き見できてしまいます。
IDやパスワード、仕事のメールなどが盗まれるかもしれません。VPNという通信を暗号化する仕組みを使えば、公共Wi-Fiでも安全性を高めることが可能です。
外出先で仕事をする際は、VPNの利用を習慣にすると安心でしょう。
【Q2】まず何から始めたらいいか分からないのですが、一番簡単な対策は?
A. まず取り組むべきは、お使いのパソコンやスマートフォンのOS、そしてアプリを常に最新の状態に保つことです。更新プログラムには、見つかったセキュリティ上の弱点を塞ぐための修正が含まれています。
自動更新をオンにしておくだけで、多くの脅威から身を守れます。加えて、各種Webサービスで二段階認証を設定するのも、非常に効果が高く、すぐにできる対策の一つです。
【Q3】自宅のWi-Fiなら安全ですか?家でもVPNは必要でしょうか?
A. 自宅のWi-Fiは、公共のWi-Fiに比べて格段に安全といえます。ただし、より高いレベルのセキュリティを求めるなら、自宅でのVPN利用も有効な選択肢です。
特に、クライアントの機密情報など、非常に繊細なデータを取り扱う業務では、二重三重の対策が信頼に繋がります。通信速度が少し遅くなる場合もあるため、ご自身の仕事内容に合わせて利用を検討するのがよいでしょう。
【Q4】クライアントからセキュリティの指示が特にありません。
A. クライアントから指示がない場合でも、何もしなくてよいわけではありません。むしろ、こちらから積極的にセキュリティルールを確認する姿勢が、プロとしての信頼を高めます。
「データの取り扱い方法は何か決まりがありますか?」「ファイルの受け渡しはどのサービスを使いましょうか?」など、具体的な質問をしてみましょう。お互いの認識を合わせることが、後のトラブルを防ぐ一番の対策になります。
【Q5】パソコンはMacを使っているからウイルス対策は不要ですよね?
A. 「Macはウイルスに感染しない」というのは、残念ながら過去の神話です。たしかに以前はWindowsを狙ったウイルスが大多数でした。
しかし、現在はMacを標的とするウイルスも数多く存在します。WindowsでもMacでも、OSに関わらずセキュリティソフトを導入し、システムを常に最新に保つといった基本的な対策は、同様に必要だとお考えください。
まとめ
柔軟な働き方を実現するリモートワークは、これからの時代のスタンダードです。そして、その基盤となるセキュリティは、決して難しいものではなく、正しい知識と少しの心がけで、誰でも確保することができます。
この記事で紹介した内容を、最後に振り返ってみましょう。
- リモートワークには、ウイルス感染や不正アクセスなど様々なリスクが伴う
- 個人レベルでは、Wi-Fi環境の見直しやパスワード管理、VPNの活用が基本
- 企業としては、ポリシー策定、ゼロトラストの導入、そして教育が不可欠
- 便利なツールを活用すれば、セキュリティ対策はもっと簡単で確実になる
リモートワークのセキュリティは、個人と企業がそれぞれの立場で責任を持ち、協力し合うことで成り立ちます。
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この記事が、皆さんの安全で快適なリモートワークライフの一助となれば幸いです。