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    リモートワーク × VSCode 実践ガイド|在宅エンジニアが安心して働くための環境構築と生産性の基礎

    テレワークが当たり前になった今、「どこで働くか」以上に「どんな環境で働けるか」が重要になってきました。自宅での開発は、回線の安定性や椅子の座り心地、家族の生活音など、些細な要素で集中が途切れやすくなります。 

    そうした環境でも多くのエンジニアが頼りにしているのが VSCode(Visual Studio Code)です。軽量で拡張しやすく、無料で使えるのに、リモート開発の土台づくりまで担ってくれます。 

    この記事では、VSCode を軸に、在宅でも安定して成果を出すための考え方と、実務で役立った設定・運用の工夫を整理します。副業やフリーランスとして働き方を少し変えていきたいエンジニア向けの内容です。

    VSCodeとは?

    まずは VSCode の前提をそろえておきます。細かい機能をすべて暗記する必要はなく、「どういう思想のエディタなのか」を押さえておくイメージです。

    VSCodeの基本構造(軽量エディタ+拡張性)

    VSCode は、最初は非常にシンプルな画面から始まります。

    言語サポートやデバッガ、Lint などは拡張機能として後から追加していくスタイルで、「必要なものを必要なだけ足す」設計です。 

    Python や React、Go といった主要言語の拡張は一通りそろっており、プロジェクトごとに有効化するだけで最低限の環境は整います。 

    settings.json でエディタの挙動をまとめて管理できるため、「ローカルPCを買い替えても同じ設定をすぐ再現できる」という点もリモートワークと相性が良い部分です。

    VSCodeがリモートワークと相性が良い根拠

    リモート案件でよく起きるのは、「ローカルでは動くのに、本番サーバーではエラーになる」というパターンです。 

    VSCode の Remote SSH を使えば、作業対象のサーバーに直接つないだ状態で編集・実行ができ、「本番に近い環境で動作確認しながら書く」ことがしやすくなります。 

    Dev Containers を使うと、Docker コンテナに開発環境ごと閉じ込める形になります。 

    実際のプロジェクトでこの方法に切り替えたところ、新メンバーの環境構築が半日で終わり、「誰の環境だけ動かない」というトラブルもほぼ消えました。

    VSCodeと他エディタとの技術的な違い(事実ベース)

    VSCode は LSP(Language Server Protocol)を採用しており、複数言語でも統一された操作感で補完やエラー検知が働きます。 

    エディタを言語ごとに変えずに済むため、フロントエンド・バックエンド・スクリプトなどを横断する案件でも切り替えが少なくて済みます。 

    Git 連携も標準で入っており、差分表示やコミット、ブランチ切り替えはエディタ内で完結します。 

    GitLens を併用すると、「誰がどの行を書いたか」「いつどんな目的で変更したか」まで見えるため、リモートでのコードレビューでも前提をそろえやすくなります。 

    リモート案件が少なく感じる理由と、正しい探し方

    VSCodeから少し離れまして、リモート案件で働くことを叶えるために、この章ではリモートワークについて考察してみます。

    「リモート可」と書かれた求人を開いてみたら、細かい条件に出社前提の文言が紛れ込んでいる。地方に住んでいると、そもそも応募できる案件が少なく見える。 

    こうした“探しにくさ”の背景を、少し分解してみます。

    リモート案件が少なく見える背景(市場構造)

    総務省の「令和4年通信利用動向調査」によると、テレワークを導入している企業の割合は51.7%となっています。ただ、この数字だけを見ても、現場の感覚とはあまり結びつきません。 

    都市部のIT企業では、プロジェクトの設計段階からリモート前提で体制が組まれているケースが多い一方で、地方の中小企業では社内ネットワークや勤怠ルールの制約から、対面前提のままの現場も多く残っています。 

    求人票上は同じ「テレワーク導入企業」に見えても、実際に任される働き方には差がある状況です。

    地方在住者が選択肢を狭く感じる根拠(データ準拠)

    地方在住エンジニアにとっての課題は、「応募できる業種そのものが偏っている」ことです。 

    製造業や医療・福祉が中心の地域では、どうしても現場勤務が基本になり、テレワークと相性の良い情報通信業の比率が低くなります。 

    各種調査によると、首都圏と地方都市圏ではテレワーク実施率に差があることが示されています。

    単純に「案件が少ない」というより、「リモート前提の職種が地域に少ない」という構造的な理由があるという理解に近い状況です。

    Remoguは「案件・契約」単位で探せる点がメリット

    一般的な求人サイトでは、勤務地を軸に求人が並びます。 

    リモート前提の案件でも、項目上は「勤務地:東京都」などと表示され、「地方から応募できるのか」が分かりづらいケースが多いです。 

    Remogu フリーランスは、フルリモート・業務委託の案件に絞られているため、最初から「場所に縛られない仕事」だけを一覧できます。 

    技術スタックや稼働日数で案件を絞り込めるので、「地方在住だが、首都圏企業の案件に関わりたい」というニーズと相性が良い仕組みです。

    Remogu(⁠⁠⁠⁠⁠⁠リモグ)フリーランス

    フリーランスや副業のエンジニアと企業の業務委託案件を繋ぐリモートワーク専門のエージェントです。

    VSCodeが案件選択の幅に与える影響

    最近の面談で、「Remote SSH やコンテナベースの開発にどの程度慣れているか」を具体的に聞かれることが増えました。 

    企業側も、フルリモートのメンバーを受け入れる際、「環境構築で立ち上がりが止まらない人かどうか」を気にしているのだと思います。 

    VSCode の Remote 系機能や Dev Containers を普段から使っていれば、その辺りを具体的に説明しやすく、「リモート前提の案件でも問題なく参加できそうだ」と判断されやすくなります。 

    VSCodeを活用した副業・案件の種類

    VSCode を使う副業案件は、Web 開発だけでなくインフラやドキュメント整備まで意外と幅があります。 

    Webアプリ開発案件(フロント/バックエンド)

    Web 系は VSCode の利用率が高い分野です。 

    あるEC サイトのフロントリニューアル案件では、React+TypeScript の構成で、チーム全員が VSCode を前提に設定ファイルを揃えていました。 

    知らないコードベースに途中参加しても、型情報と補完のおかげで、「どこを触ると何が影響しそうか」が追いやすく、リモートでのキャッチアップがかなり楽でした。 

    インフラ・クラウド構築案件(IaC/Terraform等)

    Terraform や CloudFormation など、コードでインフラを定義する案件でも VSCode はよく使われます。 

    HCL や YAML は一文字ミスで動かなくなるので、構文チェックと補完があるだけで作業速度が変わります。 

    クラウド側の状態を確認するときには、Remote SSH で対象サーバーに入り、VSCode からログを眺めたり軽いスクリプトを走らせたりする、という使い方も定番です。 

    運用・保守・改善業務(バグ修正・軽微改修)

    副業では、「既存システムの小さな修正」からスタートすることが多いです。 

    このとき頼りになるのが VSCode の差分表示で、どこをどのように変えたのかが一目で分かります。 

    PHP のレガシー案件でバグ修正をしたときも、Git の履歴と差分表示を使って、過去の修正意図を追いながら原因を特定していきました。 

    技術サポート・ドキュメント整備案件

    API の使い方マニュアルや、社内ツールの手順書を整える仕事も、リモートの副業案件として見かけます。 

    VSCode の Markdown プレビューを使えば、文章を書きながら見出し構成や箇条書きの見え方を確認できるので、Word やスプレッドシートよりも調整しやすい場面も多いです。 

    VSCode案件を受けるために必要な技術スキル

    VSCode が使えればすぐ案件が取れるわけではありませんが、「ここが押さえられていると安心されやすい」というポイントはいくつかあります。 

    Git/GitHubの操作スキル(事実ベース)

    VSCode の Source Control から、ステージングやコミット、差分確認が一通り行えます。 

    ただ、評価されるのは「操作できること」よりも、「履歴が読みやすい状態になっていること」です。 

    バグ修正の際に 

    • 発生していた現象 
    • 原因 
    • 対応 

    を簡潔にコミットメッセージへ残しておくと、後から読み返したときに理解しやすくなります。 

    Remote SSH/コンテナ技術の基礎理解

    Remote SSH や Dev Containers をまったく触ったことがない状態だと、リモート案件の立ち上がりで戸惑う場面が増えます。 

    逆に、「設定ファイルを渡されれば、ひと通り自分で立ち上げられる」程度に慣れておけば、最初の数日をかなりスムーズに乗り切れます。 

    細かいネットワーク設定や Docker の深い知識まで求められる場面は多くありませんが、「基本的な構造は把握している」と言える状態を目指しておくと安心です。

    Lint/Formatterを扱えるスキル

    ESLint や Prettier を VSCode に組み込み、保存時に自動整形・自動修正をかける設定は今では多くのチームで前提になっています。

    コードスタイルやフォーマットの話題は、リモートでのレビューだと時間を取りがちなので、機械で解決できる部分は先に片付けておくイメージです。

    環境構築・設定管理の理解(settings.json 等)

    VSCode はカスタマイズの自由度が高いぶん、「なんとなく拡張を入れ続けていたら動きが重くなった」ということも起こりがちです。 

    案件ごとに必要な拡張を見直し、settings.json や launch.json をリポジトリ内で共有しておくと、誰が参加しても同じ前提で作業を始めやすくなります。 

    営業が苦手なエンジニアの案件獲得戦略

    営業トークが得意でなくても、案件を継続的に受けているエンジニアは少なくありません。 

    営業が苦手でも案件が取れる最低ラインの準備

    応募文を工夫する前に、まず整えておきたいのがポートフォリオと GitHub です。 

    派手なサイトを作る必要はなく、「こういう機能を作った」「ここが難所だった」といった経緯が分かるサンプルが数件あれば十分です。 

    初めて受注した案件では、後から担当者に聞いたところ、「応募文よりコミット履歴の中身で決めました」と言われました。 

    どの程度の粒度でコミットしているか、メッセージが読みやすいかどうか——こうした部分が、想像以上に見られています。

    VSCodeを使ったスキル証明(再現性)

    Dev Containers の定義や、プロジェクト単位の settings.json など、VSCode 周りの設定は、その人の「環境づくりの考え方」が表れやすい部分です。 

    応募時に、「普段はこういう形で環境をそろえています」として抜粋を共有すると、リモート前提でも立ち上がりで迷いにくい人だと判断してもらいやすくなります。 

    リラシクは「求人・正社員」視点で活用可能

    副業や業務委託より、正社員として腰を据えて働きたい場合は、リラシクのような正社員向けサービスも候補になります。 

    年収レンジやリモート可否が明示されているので、「在宅で働ける範囲」が応募前にざっくり把握できます。 

    営業しない営業戦略(事実ベース)

    「積極的に売り込む」のが苦手なら、「見つけてもらう」側に回る方法もあります。 

    Qiita や Zenn に学んだことを短い記事として残したり、小さなライブラリやスクリプトを GitHub に公開したりするだけでも、検索経由で声がかかることがあります。 

    リモートワークで成果を出すVSCode活用術

    ここからは、VSCode をリモートワークの現場でどう活かすか、具体的な機能に寄せて見ていきます。 

    VSCodeリモート開発の基礎(Remote SSH/Dev Containers)

    Remote SSH は、リモートサーバー上のコードをローカルのように扱えるようにする仕組みです。 

    SSH で入って Vim で編集して…という従来の流れと比べると、慣れているエディタのまま作業できる分、ミスも減ります。 

    Dev Containers は、案件ごとにコンテナを用意しておき、その中で開発する形です。 

    ライブラリのバージョンがプロジェクトごとに違っても、ホスト側の環境を汚さずに済むのは、複数案件を並行するフリーランスにとって特にありがたいポイントです。

    生産性を上げる拡張機能

    ESLint・Prettier・GitLens・Docker 拡張といった定番は、どれも「人間が毎回やるとつらい作業」を肩代わりしてくれます。 

    ローカルでコードが揃っていれば、レビューで指摘される内容も減り、オンライン会議の時間を別の議論に回せます。 

    コミュニケーション効率化の仕組み

    リモートでは、Pull Request とコメントがやり取りの中心になります。 

    VSCode の差分表示やコメント機能で、「どこをどう変えたか」「なぜ変えたか」を整えておくだけでも、レビューの空気はかなり変わります。 

    環境構築の標準化が安定稼働につながる理由

    settings.json や Dev Containers の設定をリポジトリに含めておけば、新しく参加したメンバーも同じ前提で作業を始められます。 

    「環境構築で2〜3日使ってしまう」という立ち上がりのロスを抑えられるため、長期案件ほどメリットが大きくなります。

    リモートワークでVSCodeを使うメリット

    VSCode は軽量で、Windows・macOS・Linux いずれの環境でも動作します。 

    自宅用PCのスペックがそこまで高くなくても、Remote 機能を使えばサーバー側のリソースを活かしつつ開発できるので、「マシンを買い替えるまで仕事にならない」といった事態も避けやすくなります。

    リモートワークでVSCodeを使うときの注意点

    拡張機能を増やしすぎると、CPU やメモリの負荷が一気に上がります。 

    Dev Containers も、コンテナ数が増えるとファンが回りっぱなしになることがあります。 

    在宅環境では、ときどき不要な拡張を整理したり、コンテナで立ち上げるサービスを絞ったりするだけでも、体感はずいぶん変わります。 

    地方エンジニアが都市圏レベルの仕事を得る方法

    地方に住みながら都市圏レベルの案件に関わるには、「場所の制約」と「環境の制約」の両方を意識しておく必要があります。 

    地理的制約が職種に与える影響(総務省データ)

    総務省や国交省の調査からも分かるように、テレワーク導入率は地域によって差があります。 

    首都圏にテレワーク可能職種が集中している一方で、地方では対面前提の仕事が多く、導入そのものが進みにくい土壌があります。 

    この前提を理解しておくと、「地元でリモート案件を探す」のと「都市圏の企業とリモートでつながる」のとで、戦略を分けやすくなります。

    VSCodeリモート開発で距離を解消する方法

    VSCode の Remote SSH を使えば、東京のサーバーに接続しつつ、地方の自宅から開発できます。 

    開発環境は Dev Containers で統一しておき、通信は VPN やゼロトラストの仕組みで守る、という構成であれば、物理的な距離はあまり問題になりません。 

    実際のところ、距離よりも「回線が安定しているか」「チャットやオンライン会議で十分な頻度でやり取りできるか」の方が影響は大きいので、VSCode はその土台を支えるツールの一つという位置づけになります。

    地方と相性がよいRemoguの仕組み(案件軸)

    Remogu は、勤務地ではなく「技術スタック」や「稼働日数」を軸に案件を探せるサービスです。 

    TypeScript や Python、AWS といったスキルセットを条件に、地方からでも都市圏企業の案件に応募できます。 

    週3日稼働の案件などもあり、フルリモートの働き方を徐々に増やしていきたい人にとって、現実的なステップになりやすい仕組みです。 

    報酬・単価交渉を改善するための基礎知識

    単価がなかなか上がらないとき、必ずしもスキル不足とは限りません。 

    「何をしているのかが見えづらい」という理由で、評価が頭打ちになっているケースも少なくありません。 

    なぜ単価が上がらないのか(一般的な原因)

    リモートワークでは、普段の仕事ぶりが横からちらっと見える、ということがほとんどありません。 

    そのため、コードは動いていても、調査にかかった時間や試行錯誤の内容が伝わらず、成果が過小評価されることがあります。 

    単価アップを考えるときは、「どれだけ頑張ったか」ではなく、「どのような改善を積み重ねているか」が伝わる状態かどうかを一度見直すと、打ち手が見えやすくなります。

    VSCodeで「成果の見える化」を行う方法

    VSCode と Git を組み合わせると、変更の履歴は自然と残っていきます。 

    コミットメッセージや Pull Request の説明欄で、変更の背景を一言添えるだけでも、作業の意図がはっきりします。 

    たとえば、 

    • エラー調査に何を試したか 
    • どの案を採用して、どれを見送ったか 

    といった情報を少しだけ書き足しておくと、レビューする側も判断しやすくなり、結果として評価のしやすさにつながります。

    交渉が苦手でも準備できる方法

    交渉の場で一からすべてを説明しようとすると、どうしても構えてしまいます。 

    事前に、 

    • 直近3〜6カ月で対応した主な改善内容 
    • その前後でどんな変化があったか 
    • 関連する PR やチケット 

    を簡単にまとめておけば、当日はそれをベースに淡々と話すだけで済みます。 

    報酬改善に繋がりやすい”事実ベースの行動”とは

    派手な成果より、「地味な改善を粘り強く続けている人」の方が、現場では信頼されやすいものです。 

    コミットメッセージを丁寧に書く、設定ファイルを共有する、週に一度だけでも振り返りのメモを残す——こうした積み重ねは、そのまま「再現性のある働き方」として蓄積されていきます。 

    VSCode と Git は、その証拠を残すための道具としても使えます。 

    まとめ

    VSCode をどう使うかは、単なるエディタ選びの話にとどまりません。 リモートワークで長く働いていくうえで、「環境の再現性」と「成果の見える化」を支える基盤の一つになります。 

    VSCode で環境を整えつつ、自分にとってちょうどいい働き方のバランスを少しずつ探していく、その過程自体がこれからのキャリアづくりにつながっていきます。

    もし転職を考えているようでしたら、正社員として腰を据えて働くならリラシク、業務委託や副業で柔軟さを重視するなら Remogu に登録をしてみて、今の求人や案件の状況を聞いてみてください。

    快適なエンジニアライフが送れるようサポートします。