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    富士山を眺めながらフルリモートの働き方をするには。 山梨在住エンジニアが知るべき「リモート案件」のすべて

    はじめに——甲斐路から東京案件をとる、という働き方

    南アルプスの白い稜線、目の前に広がるぶどう畑、そして富士山が顔を出す晴れた朝。そんな山梨の暮らしを愛するあなたが、「東京の案件を取れない」と思っているとすれば、それは大きな誤解です。

    今この瞬間も、甲府・甲斐・富士吉田・北杜……山梨各地のエンジニアが、特急に乗ることなく東京の最前線プロジェクトにリモートで参画し、月に数十万円から100万円近い報酬を手にしています。

    本記事では、山梨在住のITエンジニア・フリーランスエンジニアを対象に、リモート案件の最新動向・報酬水準・案件の探し方・山梨県の公式支援制度まで、信頼できる一次データをもとに徹底解説します。

    移住を考えている都市部エンジニアにも、すでに山梨で働いている方にも、きっと役立つ情報をお届けします。

    【目次】

    1. 山梨のエンジニア市場——フリーランスが注目する理由

    1-1. 東京圏から「90分圏内」という圧倒的アドバンテージ

    山梨県の最大の強みは、アクセスの良さです。甲府駅から特急あずさを使えば新宿まで約90分。新幹線が通らない県として長年語られてきた山梨ですが、フルリモートワークが普及した今、この「適度な距離」は弱点ではなく強みへと変わりました。

    【山梨県の主要スペック】
    項目内容
    東京(新宿)へのアクセス特急あずさで約90分
    地価(甲府市住宅地)東京23区比 約1/10〜1/5
    移住支援金(最大)300万円(東京圏からの移住・就業・起業者)
    県の公式DX推進方針山梨県デジタルトランスフォーメーション推進計画(2021年策定)

    参照:山梨県公式情報山梨県移住支援制度(各市町村)

    1-2. 山梨県が進める「地域内発型DX」とエンジニア需要

    山梨県は2021年3月、「山梨県デジタルトランスフォーメーション推進計画」を策定し、行政・産業・暮らしのDX推進を公式方針として掲げています。

    • 5G推進:県有財産を活用した5Gアンテナ基地局整備の推進
    • DX人材育成:「DX人材育成エコシステム創出事業」による地域IT人材の育成
    • DX相談窓口:山梨県地域DX推進協議会による企業向け支援
    • Yamanashi DX Leaders:大学生向けデジタルスキル習得プログラム

    帝国データバンクの調査によれば、山梨県内企業のDX取り組み率は全体の14.0%と全国平均をやや下回っており(全国平均15.7%)、言い換えれば「まだ伸びしろが大きい」市場です。地域のDXを支えるITエンジニアへの需要は、今後さらに高まることが見込まれています。

    参照:山梨県DX課公式サイト / 帝国データバンク「DX推進に関する山梨県内企業の意識調査」

    1-3. テレワーク定着という追い風

    テレワーク・リモートワーク総合研究所(テレリモ総研)が実施した2024年4月の実態調査(対象:全国20〜65歳のテレワーク経験者1,001名)によれば、テレワーク経験者の多くが継続意向を持っており、フルリモートワークへの関心は依然として高い水準を維持しています。

    パーソル総合研究所の第9回テレワーク定量調査(2024年7月、3万人規模)では、IT系技術職においてテレワーク実施率・頻度ともに増加が確認されています。ITエンジニアは、業種・職種の中でも特にリモートワーク親和性が高いのです。

    【テレワーク関連調査データ】
    調査機関調査時期主要データ
    テレリモ総研(株式会社LASSIC)2024年4月テレワーク経験者1,001名対象。フルリモート継続意向が多数
    パーソル総合研究所2024年7月IT系技術職のテレワーク実施率・頻度が増加傾向
    国土交通省テレワーク人口実態調査令和6年度通勤時間1.5時間以上の層ではテレワーカー率50.6%

    参照:テレリモ総研 / パーソル総合研究所 / 国土交通省

    2. 山梨在住エンジニアの案件報酬——最新データで見る「いくら稼げるか」

    2-1. フリーランスエンジニアの職種別月額報酬ランキング(2024年版)

    Remogu(リモグ)が2023年1月〜2024年2月に発生した2,450件のフリーランス案件を分析した調査(「フリーランスエンジニア職種別・言語別の月額報酬ランキング2024年版」)によれば、フリーランスエンジニアの報酬相場は以下の通りです。

    【職種別月額報酬ランキング(2024年版)】
    順位職種月額報酬(目安)前回比
    1位CTO/VPoE/テックリード約98.9万円約+5万円
    4位iOSエンジニア(前回9位からランクアップ)約+9.2万円
    7位Androidエンジニア(前回10位からランクアップ)約+9.1万円
    全体平均全12職種平均約76.5万円約+3万円
    言語別1位SAP約104.0万円

    参照:Remogu(リモグ)「2024年度最新 フリーランスエンジニア職種別・言語別の月額報酬ランキング」 調査対象:2023年1月〜2024年2月に案件発生した2,450件。月額報酬は支払い上限金額から算出(源泉所得税込み)。

    全12職種の全体平均月額報酬は約76.5万円。年率換算すると約918万円に相当します。山梨在住でも、スキルと経験があれば都心部のエンジニアと遜色ない報酬を得られる時代です。

    2-2. 経験年数・言語別の報酬目安

    【経験年数別・月額報酬目安】
    経験年数月額報酬目安参画できる工程
    1〜3年30万〜60万円テスト・実装・保守など下流工程中心
    3〜5年60万〜80万円設計・要件定義など上流工程参画も可
    5年以上80万円〜プロジェクトリード・アーキテクト等
    テックリード/CTO98万〜100万円以上全体技術戦略・組織開発

    参照:Remogu(リモグ)2024年調査をもとに編集部作成。月額報酬は案件により変動します。

    2-3. 人気言語・フレームワーク別の報酬傾向

    Remogu調査では、言語・フレームワーク別ランキング(71種類を集計)も公開されています。インフラ系・モバイル系の言語・フレームワークが報酬上位を占める傾向が顕著で、上位20位の平均月額報酬は5万円以上アップしました。

    【カテゴリ別・高報酬言語・技術一覧】
    カテゴリ高報酬な言語・技術例特徴
    ERP/業務系SAP(約104.0万円)企業の基幹システム需要が安定
    インフラ系AWS、Terraform、Kubernetes等クラウド移行需要が継続拡大
    モバイル系Swift(iOS)、Kotlin(Android)9万円超の大幅報酬アップ
    AIデータ系Python関連フレームワーク(Django等)生成AI普及で需要急増

    参照:Remogu(リモグ)「2024年度最新 フリーランスエンジニア職種別・言語別の月額報酬ランキング」

    3. 山梨でエンジニア案件を探す——実践的ガイド

    3-1. リモート案件を選ぶ3つの基準

    山梨在住エンジニアが案件を選ぶ際に確認すべき基準は、主に以下の3点です。

    【リモート案件を選ぶ3つの基準】
    基準チェックポイント山梨的ポイント
    働き方フルリモート/ハイブリッド/出社フルリモートが最優先。月1回程度の出社ならあずさで対応可
    報酬水準月額・週稼働日数・契約形態週5フルリモートで月額60万円以上が目安
    案件の安定性契約更新サイクル・プライム案件か一次請け(プライム)案件は中間マージンが少ない分、報酬が高い傾向

    3-2. 山梨から狙える案件ジャンル

    • Webアプリ開発(バックエンド/フロントエンド):需要が最も多く、フルリモート案件が豊富
    • インフラ・クラウド(AWS/Azure/GCP):企業のDX・クラウド移行が続く中で高単価案件が集中
    • モバイルアプリ開発(iOS/Android):2024年度に報酬が急上昇。首都圏企業がリモート採用を積極化
    • AI・機械学習エンジニア:生成AI普及を背景に需要が急拡大。実務経験があれば高報酬案件を狙える
    • PMO・プロジェクトマネジメント:フルリモートで業務委託できる企業が増加。上流工程の経験者に有利

    3-3. 案件獲得のステップ

    フリーランスエンジニアとして山梨から案件を獲得するための基本ステップは以下の通りです。

    【案件獲得のステップ】
    ステップ内容ポイント
    Step 1スキルシートの整備扱える言語・フレームワーク・業務経験を具体的に言語化する
    Step 2エージェントへの早期登録案件探索には時間がかかる。現在稼働中でも先行登録が有効
    Step 3希望条件の明確化フルリモート必須・稼働日数・単価下限を事前に整理する
    Step 4複数案件への並行エントリー山梨在住エンジニアにとってリモート案件は全国規模で競合する
    Step 5契約・参画後の関係維持継続受注が安定収入の鍵。エージェントとの定期的な情報交換を怠らない

    3-4. 山梨のエンジニアが知っておきたい「プライム案件」の価値

    案件の「プライム(一次請け)」か否かは、報酬水準に直結します。派遣・多重請負を経由するほど、エンジニアへの還元率が下がるためです。エンドクライアントに近い案件を提供するエージェントやSIer経由の案件を優先的に選ぶことが、報酬最大化への近道です。

    発注元企業(エンドクライアント)から直接、または一次請けのSIerから受注する案件のこと。多重請負構造を経由しないため、エンジニアへの報酬還元率が高く、要件定義など上流工程への参加機会も増えます。山梨在住の場合、リモートで参画できるプライム案件を持つサービスを選ぶことが特に重要です。

    4. 山梨県の公式支援制度——エンジニアが使えるもの

    4-1. 移住支援金(最大300万円)

    山梨県では、東京圏(東京都・神奈川県・千葉県・埼玉県の条件不利地域以外)から移住し、対象企業に就業または起業した方を対象に、最大300万円の移住支援金を提供しています。フリーランスのITエンジニアがこの制度を活用できるかどうかは、各市町村の条件によって異なりますが、テレワーカーに対応した施策も広がっています。

    【自治体別・テレワーク移住支援】
    自治体テレワーク・移住支援の内容
    甲府市テレワーク支援(月1〜2万円支給)・中学校卒業まで医療費助成
    富士吉田市テレワーク支援(1世帯月1万円・最長2年)・18歳まで医療費無料
    山梨県全域移住支援金(最大300万円)・山梨働き方改革推進支援センター(0120-755-455)

    参照:山梨県公式サイト / 山梨労働局テレワーク活用ページ / 各市町村公式サイト

    4-2. 山梨県DX推進・テレワーク支援施策

    山梨県は「地域内発型DX」を推進するため、複数の公式施策を展開しています。エンジニアにとっても活用できるリソースが充実しています。

    • 山梨県デジタルトランスフォーメーション推進計画(令和3年策定):行政・産業・暮らしのDXを体系的に支援
    • やまなしDXエンジン(yamanashi-dx.jp):DX推進支援の情報発信・相談窓口・企業間交流プラットフォーム
    • Yamanashi DX Leaders:県内在住・在学の大学生向けデジタルスキル習得プログラム
    • 山梨働き方改革推進支援センター(0120-755-455):テレワーク導入の労務管理・助成金相談に対応
    • 人材確保等支援助成金(テレワークコース):テレワーク用端末レンタル・リース費用の助成(最大77万円・最長6ヶ月)

    参照:山梨県DX課 / 山梨労働局

    5. 山梨在住エンジニアのリアルな生活コスト比較

    5-1. 東京 vs 山梨——生活コストの差が生む「実質的な豊かさ」

    エンジニアとして東京案件の報酬を得ながら、山梨の物価水準で暮らすことが「コスパの高い働き方」として注目されています。

    【東京 vs 山梨 生活コスト比較】
    費目東京(都心)目安山梨(甲府圏)目安差額(月)
    家賃(1LDK)15〜20万円前後5〜8万円前後約7〜12万円
    駐車場2〜5万円/月5,000〜1.5万円/月約1.5〜3.5万円
    食費(外食含む)高い比較的安価(農産物豊富)体感的に20〜30%安
    通勤時間片道1〜1.5時間以上も車通勤が中心、短い時間コストが大幅減

    参照:各種不動産情報・編集部独自調査。金額は参考値であり、物件・エリアにより変動します。

    月額76.5万円(Remogu 2024年調査の全体平均)を得ながら山梨で生活した場合、家賃・駐車場だけで月10万円以上の固定費削減が見込めます。同じ手取りでも、東京と山梨では「使えるお金」が実質的に大きく異なります。

    6. よくある質問(Q&A)

    Q1. 山梨在住でも東京の企業の案件に参画できますか?

    はい、フルリモートワーク案件であれば居住地は問いません。現在、多くの東京の企業がフルリモートでフリーランスエンジニアを採用しています。月に1〜2回程度の出社が発生する場合も、甲府〜新宿は特急あずさで約90分のため対応可能です。

    Q2. 山梨でフリーランスエンジニアとして独立するには何が必要ですか?

    主に必要なのは、①実務経験(最低2〜3年以上が望ましい)、②職務経歴書・スキルシートの整備、③フリーランス案件を紹介するエージェントへの登録、④青色申告・確定申告の準備(税務処理)の4点です。エージェントによっては確定申告のサポートを行っているところもあります。

    Q3. 山梨県の移住支援金はフリーランスも使えますか?

    条件によっては利用可能です。東京圏からの移住者で、山梨県移住支援・就業マッチングサイトに掲載の企業への就業、または起業(テレワークによる就業継続を含む)が対象になる場合があります。詳細は移住先の市町村窓口にご確認ください。

    参照:各市町村移住支援制度公式情報

    Q4. 週3〜4日稼働の案件はありますか?

    あります。週5日フルリモートが最も案件数は多いですが、週3〜4日の案件も存在します。週3日の案件の場合、複数案件の並行受注も視野に入れることで収入を安定させることが可能です。ただし、案件ごとに秘密保持契約の内容を確認し、副業禁止条項がないか注意が必要です。

    まとめ——山梨から、東京のスピードで稼ぐ

    1. 山梨在住エンジニアが東京案件に参画する環境は、これ以上なく整っています。フルリモート案件の拡大と、山梨県の公式DX推進がその背景にあります。

    2. Remogu(リモグ)の2024年調査によれば、フリーランスエンジニアの全体平均月額報酬は約76.5万円。スキルと職種によっては月額100万円超も現実的な水準です。

    3. 山梨の生活コストの安さ・自然環境・移住支援制度を最大活用すれば、「東京の報酬×地方の豊かさ」という最高の働き方が実現できます。

    4. まず動くこと。スキルシートを整備し、専門エージェントに早期登録することが、山梨からの案件獲得への最短ルートです。

    武田信玄は言いました。「人は城、人は石垣、人は堀」——。今この時代、エンジニアの「スキル」こそが最強の城です。場所に縛られることなく、山梨という豊かな土地を拠点に、あなたの技術で世界と闘ってください。

    Remogu(リモグ)でリモートワーク案件を探す

    Remoguは、株式会社LASSICが運営する、ITエンジニアに特化したフルリモートワークの案件サイト(エージェントサービス)です。90%以上の案件がフルリモート可能で、地方在住者や副業・フリーランスが、場所にとらわれず東京などの都市部の高単価案件を獲得できるのが特徴です。

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    参考情報・公式URL一覧

    【出典・参考資料一覧】
    情報名URL
    Remogu 2024年度版 月額報酬ランキングhttps://remogu.jp/c/engineer-salary-2024/
    山梨県DX課公式サイトhttps://www.pref.yamanashi.jp/jouho/
    山梨県デジタルトランスフォーメーション推進計画https://www.pref.yamanashi.jp/dx/dx/dx_plan.html
    山梨労働局 テレワーク活用ページhttps://jsite.mhlw.go.jp/yamanashi-roudoukyoku/
    山梨県地域DX推進協議会(やまなしDXエンジン)https://www.fynet.or.jp/
    テレリモ総研(株式会社LASSIC)https://www.lassic.co.jp/teleremo/
    パーソル総合研究所 第9回テレワーク調査https://rc.persol-group.co.jp/thinktank/data/telework-survey9/
    国土交通省 令和6年度テレワーク人口実態調査https://www.mlit.go.jp/toshi/kankyo/content/001879091.pdf
    地方創生テレワーク(内閣府)山梨県ページhttps://www.chisou.go.jp/chitele/shisaku/810.html

    本記事の情報は2025年4月時点のものです。移住支援金・テレワーク助成金等の詳細・最新情報は、各公式サイトまたは山梨県・各市町村窓口にてご確認ください。