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    インタビュー・コラム「未来の選択 」 西町 和也さん~
    コミュニケーション障害をあきらめない。リモートワークで創る、自分に最適な環境と未来。

    テレワーク・リモートワークに特化した人材サービス「Remogu(リモグ)」は、利用される方が「場所に依存しない働き方」をすることで、趣味の充実や地方への移住など、夢の実現に近づく魅力的な生活を実現できるようご支援しています。

    <Remoguインタビュー・コラム「未来の選択」>では、「リモートワーク」という働き方を選択することで、「じぶんらしく」働く人をご紹介します。

    <Remogu「未来の選択」>今回は、徳島県にお住まいの西町 和也(にしまち かずや)さん、正社員勤務と副業勤務をフルリモートで両立する52歳です。
    本業ではQA部門の立ち上げに従事、副業では顧問的な立場からテスト設計やテスト計画立案、品質管理のプロジェクトマネージャーなどを担当し、高みを目指し続ける品質保証・品質管理エンジニア(以下、QAエンジニア )です。

    QAエンジニアの価値が高まってきた

    西町さんは、システム開発エンジニアとしてキャリアをスタート。10年後にQAエンジニアとなり、現在に至るまで20年の経験を積んで来られました。
    かつては「QAエンジニア30歳定年説」がありビクビクしながら働いていたと笑う西町さんですが、「今は長く積み重ねてきた経験が多いに役立っています。 昔はQAエンジニアなんて給料も安かったのですが、50歳を前にしてぐっと上がりましたよ。あきらめなくて良かったと思います。」とおっしゃいます。

    「発達障害」や「うつ」を抱えながらの勤務にずっと苦労してきた

    しかし西町さんは、これまで多くの転職を余儀なくされ、それぞれの会社でも長く勤めることはできませんでした。それは西町さんが、「アスペルガー症候群」という発達障害を持ち、また、繰り返す「うつ病」に悩まされてきたからです。
    通勤やオフィス内のたくさんの人や音、気配などは、アスペルガー症候群特有の「コミュニケーションの癖」や「こだわりの強さ」、「感覚の過敏さ」を持つ西町さんにとって多大なストレスであり、それがうつ症状の発症にもつながってしまっていたのでした。
    「一人ずつの机をパーテーションで区切っていた会社では10年働くことができましたが、パーテーションが廃止されてからは長くは働けませんでした。」

    発達障害があっても働ける道があることを証明したい

    そんな西町さんですが、2019年、フルリモート勤務の会社に転職したことで、一気にストレスから解放されます。副業もOKの会社だったことから、副業にもチャレンジされました。
    「やはり自分が集中できる環境で仕事ができると全然違います。もともとアスペルガーというのは集中力が高いので、自分のこだわりに合った環境さえ整えられれば、十二分に力が発揮できるんですよね。
    世の中では、コミュニケーション障害がある人はなかなか働けない、現場に行けない、という事実があり、ですがそういう人たちでも、リモートワークがあることでちゃんとした道があるということ、そして何より、普通の人以上に稼げるんだということを証明したいという想いもあるんです。」と強く訴えます。

    QAエンジニアでもリモートワークや副業はできるのか?

    世間ではQAエンジニアがリモートワークや副業で働くのは難しいと考える人が多いようですが、西町さんはどうお考えなのでしょうか。
    「まずリモートワークについて言えば、守秘義務が厳しいゲーム業界を除けば、リモートOKの時代になってきました。テスト用のスマホやタブレットの実機手配が大変ですが、必要な実機を指定すれば送ってくれる会社が多いですね。もちろん、自宅には送れないというケースもあり、その場合はオフィスに行くこともありますが。テスト時の通信の遅さが自分の環境起因か判別する必要があるため、自宅の通信環境は把握しておく必要がありますね。」
    「リモートOKの時代になったことで、一気に全国の案件に目を向けられるようになった」と西町さんは言いますが、その分、実機入手のために出勤する必要があるかどうかは、案件参画の前に確認が必要なポイントのようです。

    「副業に関しては、基本的に短時間になるので、関わり方次第だと思います。たとえば私の場合は、指導役やテスト準備のチェック役や分析担当など、経験が生かせて短時間でできる案件を取りに行っています。経験が浅い人なら、とにかく短時間のテスト実施だけをやるという関わり方もあります。また、私はひとつの副業案件が終わったら、その経験を踏まえて次にどう自分を生かせるかを考え、クライアントと折衝しています。ですので、案件ごとに関わり方は違いますよ。」
    参考までに西町さんの生活スタイルを伺うと、「朝7時から10時か10時半まで副業、そこから19時か19時半くらいまで本業、という生活スタイルが基本です。夜と土日は家族のために使っています。公私の区別をする自分なりのルールを決めるのも大事ですね。」とのことでした。

    複数の案件に携わっているため、持ち歩くPCの数も多い。

    副業で大事なのは、客観的な視点

    副業で大事なことは?という質問には、「副業で関わる人間に求められるのは、まず客観的な視点です。言うなれば、顧問的な立場ですね。また、意外と“副業は短時間でできる”と思い過ぎている人が多い気がします。当たり前ですが、副業だからといって手を抜いていいわけではないので、最低でも一日3~4時間は必要なので、しっかり確保したいですね。」
    現在の企業側のニーズを聞いたところ、「プログラムが読める人、テストの設計や計画策定、テスト行程を統括できるPMは非常に少ないので重宝されますよ。経験を積み重ねたQAエンジニアも少ないので、年齢が高くてもニーズがあると思います。」とのこと。
    西町さんも現在、JavaScriptやTypeScriptなどフロントエンドの言語を勉強していらっしゃるのだそうです。

    副業を始めて見えた新たな景色

    「ひとつの会社にいると、自分の立ち位置がひとつしか見えないんですよね。ですが、複数関われば複数の立ち位置が見えるし、しかもそれぞれの相乗効果もありますから。副業は報酬だけの話ではないですね。また、自分の経験を通して、年齢が高い人でもチャレンジしていけるということは、ぜひ伝えたいと思います。」

    近所に広がる心和む風景

    “会いに行く”と“声のコミュニケーション”

    リモートワークをする上で大切にしていることは?とお聞きすると、「まず、リアルでのコミュニケーションです。2~3か月に一度は対面で会うようにしています。対面で人となりや考え方を理解しておくと、リモートに移った後に衝突したり、チャットコミュニケーションで冷たく受け取られたり、ということにならないですからね。入社後の1か月は特に大事なので、しっかり会う機会を作るようにしています。デリケートな問題なので、気を付けてやっていますね。」
    「オンラインの場合でも、揉めそうになったらSlackのハドルMTGで話すなど、声のコミュニケーションも大事にしています。また、色々な人と定期的に1on1もして情報交換しています。コミュニケーションは本当に気を付けていて、逆にそこさえ気を付けておけば、リアルでもリモートでも問題なく業務が進められると思います。」

    コミュニケーション障害がある人にこそ、リモートワークを勧めたい

    「IT業界にも、自分で気づいていない人も含めて、発達障害やうつ症状に悩む人は多いんじゃないかと思います。そういう人にこそリモートワークやリモート副業をおすすめしたいですね。」と熱く語る西町さんは、本当に生き生きと輝いています。

    「生涯現役」しか考えていない

    リアルコミュニケーションを大事にされるとの言葉通り、Remoguオフィスまでお越しくださいました。

    「リタイアについてはどうお考えですか?」と聞いたところ、「まったく考えていません。」と即答した西町さん。「このままリモートワークできるのであれば、ずっとQAエンジニアとして働いていきたいですね。」
    まさに、リモートワークが未来の選択を広げた好事例だと言えるのではないでしょうか。
    「もし働くことが難しくなったとしたら、自分と同じ障害を持つ子供たちを教育する場を提供したり、就労支援をしたりしていきたいですね。」

    Remoguは人となりをしっかり理解した上で案件を紹介してくれる

    これから“副業をしたい”“フリーランスになりたい”“いい案件を探したい”と考えている人へのアドバイスをお願いしたところ、「まずはRemoguに声をかけてほしいということですね。Remoguなら副業やリモートワークで何かを実現したいという気持ちに応えてくれます。RemoguはQAエンジニアの案件も多いですし、何より、一人ひとりの人となりと、案件を理解した上でマッチングしてもらえますので。」と嬉しいお言葉をいただきました。

    今後もRemoguは、西町さんの<未来の選択>がより豊かになるよう、サービスの質を高め、仕事探しのパートナーとして寄り添い続けてまいります。

    現在、QAエンジニアの需要は高まっておりますので、ぜひお気軽にRemoguへお声がけください。

    西町 和也さん(中央)と、営業担当の細井 勇希(左)、キャリアコーディネーターの高杉 綾花

    【関連リンク】

    西町 和也さんLinkedIn
    URL:https://jp.linkedin.com/in/westtown33333

    ※記事の内容は、掲載日時点のものです。

    担当キャリアコーディネーター 高杉 綾花よりコメント

    西町様は副業での案件をお探しでしたが、QA/品質管理のポジションで副業の案件は少ない状況でした。しかし、西町様の高いスキルや柔軟性、お人柄は副業でも生かせると考え、できるだけ可能性を広げ多数の選択肢をご提供できるよう、営業担当や企業様へのアピールに努めました。

    西町様はRemoguにご登録いただいた当時が初めての副業へのチャレンジでしたので、分からないことや不安も大きいと思い、選考の進め方や契約などについて、いつも以上に丁寧な説明をすることを意識し、参画スタート時も参画後も安心して業務を遂行できるようなサポートも心がけました。

    今回インタビューで詳しくお話をお聞きし、副業であっても、障害を抱えていても、何も言い訳にすることなく、組織や事業に深くコミットする姿勢に改めて感銘を受けました。

    特にコミュニケーションの頻度と質を大切にされ、徳島から東京まで定期的に足を運んで対面で会話をするなど、簡単にできることではないと思います。そうした西町様の仕事に対する向き合い方に心を打たれました。

    今後も西町さんのより良いキャリア形成をご支援するとともに、良いコラボレーションができればと思っています。

    担当営業 細井 勇希よりコメント

    西町様は、現職を続けつつ柔軟に稼働のできる副業をお探しでした。QA/品質管理のポジションで副業の案件は少ないのですが、西町様は高いスキルと柔軟性をお持ちでしたので、その点をアピールし、副業でのポジションを募集していない企業様へもアプローチを行い、案件をお探しさせていただきました。

    結果、8社ご紹介することができ、うち現時点で2案件へご参画いただくことができました。

    今回実際にお会いしてお話を聞き、QAエンジニアとしてすでに長いご経験をお持ちにも関わらず、更なるスキル向上を求めていらっしゃるところに感銘を受けました。「副業は自分の可能性を探るもの」という視点は、私個人の考え方も広げてくれるものとなりました。

    今後も、QA/品質管理の副業ポジションは増やしてまいりますので、QA/品質管理での副業ご興味のある方はぜひRemoguまでお声掛けください!