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    インタビュー・コラム「未来の選択」 古橋 崇史さん~故郷でのびのび働く楽しさ

    テレワーク・リモートワークに特化した人材サービス「Remogu(リモグ)」は、利用される方が「場所に依存しない働き方」をすることで、趣味の充実や地方への移住など、夢の実現に近づく魅力的な生活を実現できるようご支援しています。

    <Remoguインタビュー・コラム「未来の選択」>では、「リモートワーク」という働き方を選択することで、「じぶんらしく」働く人をご紹介します。

    「平日はエンジニア、週末はキャンプ場のオヤジです。」

    <Remogu「未来の選択」>今回は、愛知県豊田市稲武(いなぶ)町にお住まいの古橋 崇史(ふるはし たかし)さん。
    16年間働いた名古屋市から、生まれ育った稲武町にUターンし、業務系システム開発のフルリモートワークエンジニアとして活躍されるかたわら、なんとキャンプ場を経営されています。

    子供の頃からプログラミングが好き

    お父様の影響で小学生の頃からパソコンで遊んでいたという古橋さんは、中学ではプログラミングに、高校では年齢や国の制限を超えて世界とつながることができるパソコン通信の世界に、すっかりハマってしまったそうです。
    高校卒業後、名古屋市内のコンピュータ専門学校で学び、20歳で卒業すると、同じく名古屋市内の派遣会社に就職します。その後2度の転職を含め、16年間、システム開発経験を積みました。

    都会の忙しさに嫌気が差してUターン

    「地元には戻らないつもりで出て行ったんですけどね。」という古橋さん。
    しかし、都会の仕事の忙しさに疲れてしまい、Uターンを決意します。
    このタイミングで退職し、フリーランスになったそうです。
    前職のつながりなどを生かして仕事をする中で、”意外とフリーランスでもやっていけるものだ”と自信を持ったと言います。

    リモートワーカーには「分かりやすく表現する力」が求められる

    リモートワークで仕事をするようになって感じたこと、オフィスワークとのギャップなどを伺ってみると、「コミュニケーションコストがかからないという点で、オフィスワークのほうが気が楽ですね。リモートの場合は、高いコミュニケーション力、何事も分かりやすく表現する能力が確実にいるな、と思いました。」

    電話会議をあまり好まないという古橋さんは、相手にも気を使ってしまい、「電話会議いいですか?」とは言いにくいそうです。
    その代わり、分かりやすく伝えるための資料を作ったりしているので「資料作りにけっこう時間がかかりますね。資料を作っても連絡は密にしないといけないですしね。」

    リモートワーカーはコミュニケーションのリスクに直面しがちです。
    「やり方は人ぞれぞれあると思います。」と古橋さんの言う通り、自分にあったコミュニケーションスタイルを駆使することが大事なようです。

    また、「フルリモートならば特に、自分で進捗管理の体制も整えておくことも大事」という古橋さんのアドバイスは、これからフルリモートワーカーになりたいエンジニアは押さえておきたいポイントだと言えるでしょう。

    「休みはなくなったけれど、ストレスもなくなりました」

    現在、エンジニアの仕事に加えてキャンプ場の経営と、トウモロコシ栽培の事務方、トマトやメロンのハウス栽培の支援など幅広く活躍する古橋さんは、「田舎暮らしにはさまざまな『やらなければいけないこと』がある」と言います。
    消防の手伝いや、商工会、町内会の活動など、町の運営とさまざまな課題解決のため、「若い世代は色々やらされるんです(笑)」。
    消防団の長を務めているので、休みの日に訓練計画を作ったり、町内の他の団体のちらし作りを頼まれたり、商工会や自治会など各協議体の会議が夜にあったり、休む暇がないほど。

    「ワークライフバランスを取ろうとしていないので、自分で色々やりすぎているだけですけどね(笑)。ただ、会社に所属している時に感じるような“こき使われている感”はまったくなくて、自分のやりたいことができているということが大きいので、ストレスはないですね。」と古橋さんは楽しそうに笑います。

    「『やらなければいけないこと』は、田舎には付き物ですから。やらないと文句を言われるけど、やれば褒められますしね。田舎に移住する人たちが一番揉めるポイントなので、これから移住したい人は注意が必要なのではないでしょうか。」

    「俺がやるから。」キャンプ好きが高じて経営者に

    ある日古橋さんは、町の大きなシクラメン園芸場の経営者が、農場を縮小したのを機に空いた土地でBBQ場をやりたい、と言うのを耳にしました。
    コロナ禍で、時はまさに空前のアウトドアブーム、キャンプブーム。
    もともと登山が趣味のキャンプ好き。
    稲武にキャンプ場がないと常々思っていた古橋さんは、即座に反応しました。
    「”今BBQ場なんか作るよりキャンプ場をやったほうがいい。俺がやるから作らせろ”って言ったんです。」

    ゆったりくつろげる広さが自慢のキャンプサイト

    オープン1か月前からInstagramで告知活動をはじめた古橋さんのキャンプ場。
    オープン直後から豊田市や名古屋市などからお客さんが集まり、週末は常に満員、リピート率も高いそうです。

    人気の理由を伺ってみると「まず、キャンパーの数に対してキャンプ場が圧倒的に少ないからでしょうね。“キャンプ場を作ってくれて本当にありがたいです”と言われたりします。」
    さらに、「一区画あたり少なくとも8メートル四方と、他のキャンプ場より広いから、というのもあると思います。僕自身が狭いキャンプサイトって嫌だったので、そこはこだわりました」。
    区画面積を広くしても経営して行けている理由をお聞きすると、「設備投資にほとんどお金をかけていないんですよね。ほぼ自前なんです。たとえば建築機材。この辺りはみんな農家で機材を持っているので、キャンプ場の土地づくりもほとんど自分たちでやりました」。

    「オープン直後から週末は満員」を支えたのは、エンジニアならではの自前の予約システム

    そしてもう一つ、エンジニアならではの「自前」が、「予約システム」です。
    「市販の予約システムもありますが、高いですよね。だから自分で作りました。たとえば、翌日の予約数がLINEで通知されるようにしたり、通常3名以上からしか受け付けていないところを、予約日の1週間前からは1名でも予約できるようにしたりなど、柔軟に運用できています。実際、このシステムがなかったら、運営は回っていなかったと思います。」
    POSレジを導入したり、計測した気温を場内の掲示板に表示するようにしたりなどのIT化も、古橋さんが企画されたのだそうです。

    エンジニアが本業であることに変わりはない

    さまざまな役割を担い幅広い活躍をされている古橋さんですが、今後の仕事の割合についてどのようにお考えなのでしょうか。
    「やはりプログラミングが好きなので、本業はあくまでエンジニアです。」とのことで、そろそろ本業以外を減らしたいと思っているそうです。

    しかし、人手が少なく、なかなか思うようにいかないところが悩みのようです。

    地域課題を解決するエンジニアコミュニティを作りたい

    「0→1タイプなので新しいことをやるのが好き」という古橋さんに今後の構想を伺ってみると、「次は、エンジニアのコミュニティを作ろうと思っているんです。」との答えが。

    「稲武町にある色々な地域課題を集約して、エンジニアが技術で解決する場です。一軒家を借りて、興味のあるエンジニアに来てもらい、”この課題だったら俺らの技術で解決できそうだな”というようなことを酒でも飲みながらわいわい話し合う。そこから起業するチームなり、本業以外の時間で開発するチームなりを作ったりしたいなと。エンジニアなら、いろいろな開発に携わることは自分のスキルアップになりますので、双方にメリットがあるかなと。」

    キャンプ場経営から広がった「人とのつながり」

    エンジニアコミュニティを作りたいと考えた発端は、古橋さんのキャンプ場に遊びに来たエンジニアのお客さんたちと仲良くなったことなのだそうです。
    「彼らと仲良くなって、豊田市から助成金を受けた”鳥獣害対策のIoTプロジェクト”に一緒に携わったんです。その時、みんなでわいわいやっているのが楽しかったんですよね。」
    古橋さんは、何か新しいことをやろうとしているようなお客さんとは仲良くなることが多いそうで、「キャンプ場を始めていなければ、そういう人とのつながりはなかった」と言います。

    稲武の子どもたちに、稲武でも働けることを伝えたい

    さて、このインタビューを通じて、後輩たちに、のびのびとこういう環境でも働けているということを伝えたい、という古橋さん。

    「自分の姿を見て、特に稲武の小学生、中学生の子たちが、エンジニアになったら稲武でも仕事ができるんだと思ってくれたらいいなと思っています。」

    稲武の魅力は、住んでいる人にしか分からない…?

    「稲武町の魅力は?」とお聞きしたところ、「住んでる人にしか分からないんですよね~(笑)。不便だし、農作物を作れば獣に食われるし、寒いし…(笑)。」と茶化しますが、「稲武を訪れる人たちは皆さん“空気がおいしい”“夜空がきれい”“景色が良い”と言ってくれますね。」とのこと。
    また、古橋さんのキャンプ場には豊田市内からワーケーションをしに来るリピーターさんもいるとか。
    そんな評判通り、現在、稲武にサテライトオフィスを作る動きも進んでいるのだそうです。

    最後に、古橋さんがRemoguを利用したきっかけや感想などをお聞きしてみました。

    Remoguに登録したのは、東京の仕事がしたかったから

    「地元に帰ってからしばらくは、前職のコネクションで仕事をしていたんですが、だんだん東京の仕事がしたくなってきて。東京の仕事をするにはどうしたらいいか知人に聞いてみたら、それならエージェントに登録するのがいいと教えてもらったんです。」
    さっそくエージェント探しを始めた古橋さんは、Remoguを知り、登録してみたと言います。

    Remoguのスピード感にびっくり

    「Remoguを通じて契約した初めての案件は、登録してから2週間で面談実施、3週間後には業務開始へ。その次の案件も前案件終了後1週間くらいで決めていただき、スピード感にびっくりしました。」という古橋さん。
    「コミュニケーション量も必要十分な量だと思いますし、何より話をよく聞いてくれて、親身になって対応してくださるので、好印象しかありません。満足しています。」というありがたいお言葉をいただきました。

    古橋さんと、Remoguの髙橋、遠藤が、古橋さんのキャンプ場でパチリ。

    今後もRemoguサービスは、古橋さんの仕事探しのパートナーとして寄り添い続けられるよう、日々、サービスの質を高めてまいります。

    古橋さんが経営するキャンプ場についてはこちらをご覧ください。
    アウトドアガーデンいなぶ
    URL:https://www.oinabu.net/