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    フリーランスエンジニアになるには?事前に絶対知っておくべき基礎知識

    フリーランスエンジニアになるには

    フリーランスエンジニアになるために、特別な資格は必要ありません。個人で独立し、フリーランスを名乗ればOKです。ただし、フリーランスエンジニアには向き不向きがあり、独立するにあたっては事前準備も欠かせません。

    そこで今回の記事では、フリーランスエンジニアになる前に知っておくべき基礎知識をご紹介。フリーランスエンジニアになるために現在不足している情報を、ぜひ押さえておきましょう。


    フリーランスエンジニアになるメリット・デメリット

    フリーランスエンジニアになる前に知っておきたいのが、独立して働くメリットとデメリットです。会社員と比較すると働く環境に大きな違いが出てくるので、よくよく考えた上でフリーランスを目指しましょう。


    メリット:場所や時間にとらわれず自由に働ける

    近年、フリーランス人口は増加傾向にあります。その背景にあるのは、働き方改革でも推奨されている多様な働き方への憧れや、人材の流動性の高まりを受けて支援サービスが充実しはじめたことなどです。

    実際、フリーランスになれば会社員のように場所や時間にはとらわれず、自分のワークライフバランスを取りながらのびのび自由な働き方も可能です。案件も自分で選ぶので、嫌だと思った仕事はしなくて構いません。


    デメリット:収入面が不安定になりやすく福利厚生もない

    一方でデメリットは、会社に守られていない部分にあります。会社員であれば会社から決まった給与・ボーナスが支給されますし、昇給の仕方も規定があるため、キャリアやライフプランを立てやすくなるでしょう。

    一方、フリーランスは自分で案件を獲得するため収入が不安定になりやすく、新型コロナウイルス感染症に代表されるような外部要因によって、仕事を失う可能性も高くなります。

    もちろん、フリーランスには福利厚生もありません。雇用保険や住宅手当、昼食補助などは諦めましょう。

    収入が不安定だと社会的信用を得にくい点もデメリットです。将来ローンを組んで家や車を買う予定がある場合は、注意が必要です。


    フリーランスエンジニアの年収や案件相場

    リモートワーク人材エージェント「Remogu」(リモグ)の発表したフルリモートワーク案件における平均月額報酬は、以下の通りでした。

    言語・フレームワーク別 月額報酬ランキング

    言語・フレームワーク別 月額報酬ランキング
    言語・フレームワーク別 月額報酬ランキング

    画像引用元:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000069.000069473.html?trflg=1


    注目を集めているモダンな技術として、「Scala」「Go」が1位と2位に位置し、3位には「Vue.js」がランクインしています。一方で、「Python」は近年機械学習やデータ分析などに応用可能なため高額な案件も多く4位となっています。


    フリーランスエンジニアに向いている人とは

    メリット・デメリットや収入面を考慮した上で、「フリーランスエンジニアになろう」と思う人は多いかもしれません。

    その前に、まずは自分がフリーランスに向いているかどうか、現在の能力を見つめ直してみましょう。最低限以下の3つは必要になります。


    (1)主体的でコミュニケーション力がある

    フリーランスは、自ら積極的に行動をして仕事を受注する必要があります。自分が何をしたいのかを決めて目標に向けて動くために、主体性は必須です。

    また、より良い仕事を継続的に獲得するためには、クライアントと円滑にやり取りをし、信頼を構築しなければなりません。そういう意味では、一人で上手く立ち回るためのコミュニケーション能力も欠かせないでしょう。


    (2)無理のないスケジュール設計ができる

    案件を獲得したら、期日までに確実にやり切る必要があります。ダラダラしすぎて「徹夜をしてなんとか間に合った」なんてことの連続にならないよう、無理のないスケジュール設計はかなり重要です。

    自分で自由に予定を立てるのが好き、細かにタスク設定をするのが得意なタイプであれば、フリーランス向きと言えます。


    (3)専門スキルや業務経験がある

    フリーランスは基本的にクライアント側から、プロとしての専門知識やスキル、一定以上の業務経験が求められます。未経験OKの仕事もありますが、高単価は望めないでしょう。

    自分の裁量で好きな仕事を選び自由な働き方を実現する意味でも、あらかじめスキルや経験を持っている人のほうがフリーランスで成功する可能性は高いです。


    フリーランスエンジニアになるために必要なスキルと実績の詳細

    一言でフリーランスエンジニアと言っても、市場で求められるスキル要件は領域に応じて細かに異なります。自分の関わりたい分野に合わせて、必要なスキルセットを身に付けておく必要があります。


    2023年時点で人気の技術やスキル

    ソフトウェア開発の観点から見ると、2023年現在で注目度が高いのはPythonやJavaScriptのフレームワークなどです。PythonはAI開発に用いられることが多く、IT業界のトレンドが伺えます。

    そのほかDXやメタバース、NFT、ブロックチェーンなど、Web3.0に関わるような技術は引き続きトレンドで、案件のニーズも高いでしょう。


    そもそも未経験者はフリーランスエンジニアになれる?

    上記のような需要のあるスキルを持っていても、未経験でいきなりフリーランスエンジニアとして活躍するのはやはりハードルがあります。IT業界は未経験者より経験者のほうが、即戦力として圧倒的に優遇されるからです。

    そもそも未経験では、一定の開発スキルがあるとクライアントに提示もできません。そういう意味で、最低限の業務経験――つまり開発の実績が、フリーランスエンジニアになるための最低条件と言えます。

    もし、未経験でフリーランスエンジニアとして活動していくつもりなら、まずは自分でWebサイトやアプリケーションを作ってみる、スクールに通う、企業に就職するなど、どんな形でも実績作りをするところから始めるのが肝要です。


    フリーランスとして独立してから失敗したと思わないための準備

    自分の力だけで仕事をし続けるフリーランスだからこそ、いざ独立してから「こんなはずじゃなかった」という事態にならないよう、事前準備しておくべきこともいくつかあります。


    エンジニアとしてのキャリア設計を立てる

    会社員と異なり、フリーランスエンジニアは描くべきキャリアも自分自身が決めることになります。エンジニアとしてスキルを磨き続けるのか、ある程度経験を積んだらプロジェクトマネージャーになるのか、外部CTOとして企業に深くコミットするのか……。

    将来的に自分がなりたい姿を描き、目標から逆算して今後獲得していくべき案件や勉強すべきスキル、知識などを洗い出しておきましょう。

    何年後までに自分がどうなっていたいのか、マイルストーンまで考えておくと、フリーランスエンジニアとして働くモチベーションも保ちやすくなります。


    国民健康保険や国民年金の仕組みについて知っておく

    会社員の場合は会社が社会保険料に関わる処理を行い、給与から天引きという形で適切に支払いを行ってくれます。

    フリーランスはこれらについても自分で対応をする必要があるので、国民健康保険や国民年金がどのような仕組みになっているのか、改めて勉強しておきましょう。

    会社員とフリーランスでは、そもそも負担金額も異なります。社会保険料として自分が支払うべき金額を正確に把握しておけば、毎月自分がどの程度稼げば良いのか、目標も定まりやすくなるはずです。


    確定申告や税金の知識を身に付ける

    フリーランスになると避けては通れないのが、確定申告です。毎年の売上から仕入れや経費を差し引いて、所得額を申告しなければなりません。確定申告を行うためには、ツールを使って自分で申告する、または税理士に依頼する方法などがあります。

    経費にできる支出について知っておけば節税につながりますから、しっかりと税金にまつわる知識を身に付けておきましょう。


    スキルシートやポートフォリオを作成する

    自分のスキルや実績、実務経験の年数などをクライアントに提示するためのスキルシートやポートフォリオを作成しておくと、案件獲得がスムーズになります

    具体的な企業名やプロダクトの仔細までは不要ですが、どんな開発をどんな立場で行ってきたのか、最終的に得られた成果なども含めて、プロジェクトの概要をわかるようにしておくと親切です。


    案件やプロジェクトの獲得方法

    フリーランスエンジニアにとって、案件獲得が非常に重要であることは言うまでもありません。どのような形で案件を獲得するのか、方法を検討しておきましょう。


    サイト経由

    フリーランスエンジニア向けの案件は、ITに特化した案件情報を掲載しているサイトで探すことができます。Webやアプリ開発、システム設計といった分野別、あるいはフロントエンド、バックエンドなど職能別、報酬別、扱う言語別など、さまざまな切り口から自分にマッチした案件を検索できます


    友人・知人経由

    フリーランスエンジニアが案件を獲得する上で頼りにしたいのが、人脈です。友人・知人経由で案件を紹介してもらえれば、最初からクライアントから一定以上の信頼を得られる可能性が高く、安心して働けます。

    前職からそのまま仕事を獲得するのもおすすめです。お互いに勝手知ったる仲として、スムーズに仕事をこなすことができるでしょう。


    エージェント経由

    近年はフリーランス専門のエージェントサービスも増加しています。自分の要望に合った案件をエージェント側が探してマッチングしてくれるので、自分で案件を検索しなくても良いのが利点です。

    エージェントが企業との間に入るため、報酬の補償をしてくれるなど一定の福利厚生を受けられる場合もあります。

    エージェントはそれぞれ得意とする案件が異なるので、自分がどんな案件を獲得したいのかに合わせて選ぶのがポイントです。「Remogu」もエンジニア向けのエージェントサービスで、特にリモートワークで働ける案件をご紹介しています


    フリーランスの収入の仕組みや契約方法


    請負契約

    請負契約とは、成果物に対して報酬が支払われる形式の契約です。依頼されたアウトプットを納品するまでが契約になるため、納期はあっても、制作にどれだけ時間をかけるかは作業者の裁量次第となります。


    準委任契約

    納品物ではなく、「業務の遂行そのもの」に対して報酬が支払われる契約を、準委任契約といいます。

    基本的に「時間×単価」によって報酬が計算されるため、クライアントの出す条件に合わせて時間的拘束が発生します。

    ちなみに、エージェント経由の場合はプロジェクトに参画する形の準委任契約の案件が多く、高単価の月額報酬で稼ぎやすい傾向です。


    まとめ

    フリーランスエンジニアになるには、自分の現在のスキルや経験を鑑みた上で、会社のフォローなしに働くための新たな知識習得などが必要になります。また、案件を獲得して安定した収入を得るための方法も、事前に模索しておく必要があるでしょう。

    自由な働き方は魅力的ですが、フリーランスエンジニアは性格や能力によって向き・不向きもあるのが実際のところです。「本当に自分らしい働き方ができるか」を基準に、フリーランスになるかどうかを検討してみてください。