フリーランスエンジニアになるには?事前に絶対知っておくべき基礎知識

「会社に縛られない働き方がしたい」「自分のスキルで自由に稼ぎたい」そんな思いを持つ人にとって、リモートワークの案件を継続できるフリーランスエンジニアは理想的な選択肢です。
しかし、自由と引き換えに自己管理や営業力も求められます。
この記事では、フリーランスエンジニアとして独立するために必要な準備や、成功するための具体的なステップを分かりやすく解説します。
【 目次 】
1. フリーランスエンジニアとは?
2. 市場動向と需要
3. フリーランスエンジニアのメリット・デメリット
4. 必要なスキルと経験
4-1. プログラミングスキル(PHP、JavaScript、Python、Ruby など)
4-2. フレームワーク理解(Laravel、React、Vue.js など)
4-3. Git・Dockerなどのツール活用スキル
4-4. 自己管理力・コミュニケーション能力
4-5. 営業力(提案や交渉スキル)
5. フリーランスエンジニアになるためのステップ
5-1. スキル習得と強化
5-2. ポートフォリオの作成
5-3. ネットワーキング(人脈作り)
5-4. 案件獲得方法
6. 経理・税務の基礎知識
6-1. 毎月の帳簿管理(freeeやマネーフォワード活用)
6-2. 青色申告の申請(節税効果大)
6-3. 開業届の提出(正式なフリーランス活動のために必要)
7. 成功事例と失敗事例
8. まとめ
1. フリーランスエンジニアとは?
フリーランスエンジニアは、企業に属さず個人で案件を受注し、柔軟な働き方を実現できる職業です。多種多様な案件があるため、自身のライフスタイルに合わせて働き方を選ぶことができるのも大きな魅力です。働き方にはフルリモートの案件や一部のみがリモートワーク、また週に出社が2日から3日決まっているハイブリッド型などがあります。
自分の専門性を生かし、好きな分野の案件を選べる自由さもありますが、安定性や責任の面でも会社員以上に意識すべき点も多く、自分自身で案件獲得や顧客対応を行うスキルも不可欠となります。
さらに、フリーランスエンジニアは単に技術を持っているだけでは成功できず、自分をどのように見せるか、価値をどのように伝えるかというセルフブランディング力も必要です。自己管理能力はもちろんのこと、スケジュール調整、タスク管理、そして長期的なキャリア設計も重要な要素です。
2. フリーランスエンジニアの市場動向と需要
近年、DX化の推進によりフリーランスエンジニアの需要は年々高まっています。Web開発、クラウド、セキュリティ、AI領域での案件数は右肩上がりの傾向にあり、月単価80万〜100万円の案件も珍しくなく、スキル次第で高収入を目指せます。
以下の平均月額報酬の比較の表は、リモートワークのみのITエンジニア案件を取り扱うRemoguの調査結果です。

リモートワークの普及により地方在住でも都市部の高単価案件を受注できるチャンスが広がっています。市場ではフロントエンドだけでなくバックエンドやインフラ、DevOps、さらにはブロックチェーンやIoT関連のスキルも求められています。
フリーランスエンジニアの市場は多様化しており、エージェント経由の案件だけでなく、企業との直契約やプロジェクト単位での短期案件など、働き方の幅も広がっています。
また、慢性的な人材不足により、初心者向け案件も増えているため、未経験から挑戦する人も増加中です。これから先もIT人材不足は続くと予測されており、今後さらに市場は拡大する可能性が高いです。
3. フリーランスエンジニアのメリット・デメリット
フリーランスエンジニアは自由度や収入面の可能性が魅力的ですが、一方で安定性や責任の重さといった課題もあります。
メリット・デメリットをあらかじめ理解し、自分に合うかどうか判断するためにぜひ参考にしてください。
フリーとして働くメリット
● 柔軟な働き方ができる
案件によって、常駐、ハイブリッド、リモートなど働くスタイルを選べる場合もあり、自分に合った環境を選択できます。通勤時間を抑えられたり、場所を変えて気分転換を図れることも、魅力の一つです。
● 努力次第で収入アップが可能
案件の単価や稼働量を自分で調整できるため、スキルアップや営業活動次第で収入を伸ばすことが可能です。成果に応じて直接的に収入が反映されることもやりがいにつながります。
● 自分の興味のあるプロジェクトに携われる
興味関心に応じて案件を選べるため、自分のやりたいことや得意分野に集中できます。新しい技術に挑戦したり、自分の強みを生かしたプロジェクトに携わることでキャリアの幅も広がります。
フリーランスになるデメリット
● 案件獲得が自分次第
仕事を継続して得るためには、営業力や人脈構築、自己PRが欠かせません。待っているだけでは案件は来ないので、常に行動する姿勢が必要です。
● 不安定な収入
案件が途切れるリスクが常にあり、固定給がないため収入に波があります。安定収入を確保するためには、複数の収入源や長期案件の確保が重要です。
● 確定申告などの事務作業が必要
フリーランスは税務処理や経理などもすべて自分で行う必要があります。適切な知識と日々の管理が欠かせず、忙しい中でも事務作業の時間を確保する必要があります。
4. 必要なスキルと経験
フリーランスエンジニアとして活躍するためには、単なるプログラミングスキルだけでは不十分です。技術力に加え、案件を獲得するための営業力やクライアントと円滑にやり取りを行うコミュニケーション力、スケジュールや納期を守るための自己管理能力が不可欠です。
さらに、トレンドの移り変わりが早い業界であるため、常に最新の知識や技術を学び続ける姿勢も重要です。
プログラミングスキル (PHP、JavaScript、Python、Ruby など)
基本的な言語の習得に加えて、実際にプロジェクトで使用した経験や、自分でアプリやサービスを開発した実績があると信頼につながります。また、問題解決能力やコードの保守性・可読性を意識した開発経験があると、より高評価を得ることができます。積極的にポートフォリオに成果物を載せましょう。
フレームワーク理解 (Laravel、React、Vue.js など)
フレームワークは開発効率を上げるために不可欠です。理解が深いと高度な案件にも対応でき、単価アップにもつながります。さらにバージョン管理や拡張機能の活用、ベストプラクティスを学ぶことで、より高度な案件に挑戦できるようになります。
Git・Dockerなどのツール活用スキル
ソースコード管理や開発環境の構築はチーム開発では必須スキルです。特にリモート案件ではこのスキルが重宝されます。
自己管理力・コミュニケーション能力
リモートワークの場合は特に納期を守ること、オンラインで進捗を報告することは信頼関係の基本です。クライアントとスムーズにやり取りできるかどうかでリピート率も変わります。また、複数案件を並行する場合でもスケジュール管理や優先順位付けができる能力が求められます。
営業力(提案や交渉が必要なため)
リモートでの面接も増えているので自分の強みをわかりやすく伝え、案件を獲得するためのプレゼン能力や提案書作成スキルも重要です。また、ヒアリング力やクライアントの要望を正確に引き出す力があると、継続案件や紹介につながる可能性が高まります。
5. フリーランスエンジニアになるためのステップ
ここでは、フリーランスエンジニアとして独立を目指す方が具体的に何から始め、どのように行動していけばよいかを順序立てて紹介します。順番通りに進めることで、効率的かつ着実に目標に近づくことができます。

また、それぞれのステップは単独で終わるものではなく、繰り返し実践することでより深い理解と経験に繋がります。焦らず、一歩ずつ積み上げていくことが成功への近道です。
① スキル習得と強化
スキルの習得と強化は全ての基盤です。プログラミングだけでなく、最新技術やトレンドも常に追いかけることが大切です。学習は終わりがなく、実務経験と並行して続けることで価値が高まります。さらに、学習計画を立ててPDCAサイクルを回すことや、アウトプットの習慣化も成長を加速させます。
●書籍やオンラインスクールなどで継続学習
●技術イベントへの参加(AWSのカンファレンス、Ruby会議など)
② ポートフォリオの作成
信頼を得るためにはポートフォリオが必須です。どのような案件に挑戦したいかを明確にし、それに合わせた作品を掲載することが重要です。
更新を継続して行い、常にポートフォリオが最新の状態となるように心がけましょう。加えて、ポートフォリオはシンプルで分かりやすく、実績や自分の強みが一目でわかる構成にすることがポイントです。ポートフォリオはGitHubにコードを公開しておいたり、自作WebサービスやLPを制作して掲載することもお勧めです。
③ ネットワーキング
人脈はスキル向上や案件獲得に欠かせない大きな武器です。フリーランスエンジニアは案件によって働く環境が異なり、クライアント先でチームと連携することもあれば、一人で進める業務もあります。どんな働き方であっても、困ったときに相談できる仲間や情報交換できるコミュニティがあることで安心感が生まれます。
エンジニア向けの技術イベントや勉強会、オンラインコミュニティ(Slack、Discord)を活用し、積極的に人脈を広げることが、安定したキャリアにつながります。
④ 案件獲得方法
案件獲得は継続的な活動がカギとなります。リモートワーク案件専門のエージェントやクラウドソーシングを活用するだけでなく、SNSなどで自身を発信して直接営業も行いましょう。複数の方法を併用して行うことで安定した案件獲得に繋げることができるのです。
また、クライアントへのフォローや成果物の報告を丁寧に行うことでリピートや紹介に繋がることもあります。
フリーランスエージェント
エージェントは営業が苦手といった人には心強い味方となります。
豊富な案件情報をもとに初めてフリーランスになる方でも安心して利用でき、案件マッチングや条件交渉もサポートしてくれるため、効率よく案件を獲得できます。
経験が浅いうちからでもチャンスを掴める仕組みが整っており、キャリアプランに合った案件を見つけやすいのが特徴です。
クラウドソーシング(クラウドワークス、ランサーズ)
初心者でも始めやすく、幅広いジャンルの案件が揃っているため、実績作りにも最適です。小さな案件から始めて実績を積み、信頼を高めていくことがポイントです。
気軽に応募できる手軽さや案件数の豊富さがあり、ステップアップとしての実績づくりにも役立ちます。コツコツ取り組むことで着実に評価を積み重ねることができるのです。
直接営業(SNS、知人経由)
自分から積極的に営業をかけることで、大きなチャンスが生まれます。SNSで日々情報発信を行い、知人や過去の取引先へのアプローチも忘れずに行うと良いでしょう。
自分の強みを直接アピールでき、関係を築くことで高単価案件や継続案件につながることもあります。努力次第で新しい顧客を獲得しやすく、信頼を積み重ねることで安定収入にも繋がります。
6. 経理・税務の基礎知識
フリーランスエンジニアとして長く安定して働くためには、経理や税務の知識は避けて通れません。正確な帳簿付けや税金の申告は法律で義務付けられており、怠ると罰則や追徴課税の対象となることもあります。早いうちから管理方法を学び、ツールを駆使して日々の管理を習慣化しておくことが重要です。
節税対策を理解し活用することで、手元に残る利益を最大化できます。
・毎月の帳簿管理(freeeやマネーフォワードを活用)
帳簿管理は経理の基本であり、収支を把握するためにも欠かせません。クラウド会計ソフトを活用することで、初心者でもスムーズに管理ができます。日々記録をつけておくと、確定申告時に慌てずに済みます。
・青色申告の申請(節税効果大)
青色申告を選択することで、最大65万円の控除を受けられます。節税だけでなく、しっかりとした帳簿付け習慣が身につく点でも有利です。早めに申請を行い、制度を活用しましょう。
・開業届の提出(フリーランスとして正式に活動するために必要)
開業届を提出すると税制上のメリットを受けられます。開業届を出していないと、青色申告ができないため注意が必要です。開業届は税務署に書類を提出するだけで簡単に完了できるため、フリーランスエンジニアとして活動していきたいなら早めに提出しておきましょう。
7. 成功事例と失敗事例
ここでは実際にフリーランスエンジニアとしてフルリモートで活動している方々の成功事例と失敗事例を紹介します。成功するための共通ポイントや、失敗から学べる注意点を知ることで、今後の行動に役立ててください。
この章を読むことで、自分が直面しうる落とし穴を事前に理解でき、安心してステップを踏み出せます。さらに、成功者のパターンを知ることで自分の成長プランを明確に描けるようになり、理想の働き方と安定した収入を手に入れることができるでしょう。
ー 成功事例 ー
・会社員時代に副業からスタートし、半年後に独立。月収は2倍にアップ。成功の要因は案件獲得のために常にポートフォリオを更新し続けたこと。
・スキル習得に半年間集中し、SNSで発信を続けた結果、思わぬ企業から直接依頼が来たケース。
・小さな案件を丁寧にこなし続けたことで、口コミで大型案件を受注し安定収入に繋がった事例。
ー 失敗事例 ー
・案件が切れた時期に備えず貯蓄が不足。営業活動を怠り、半年間無収入に。教訓は「常に次の案件を意識すること」。
・高単価案件にこだわり過ぎて小さな案件を無視し続けた結果、案件ゼロになってしまった例。
・自己管理不足で納期遅延を繰り返し、信頼を失いリピート案件が途絶えてしまった事例。
8. まとめ
フリーランスエンジニアは、自由と挑戦を両立できる素晴らしいキャリアです。ただし、準備不足では失敗のリスクも伴います。スキルを磨き、実績を作り、適切なマインドで挑戦すれば、あなたも自分らしい働き方を実現できます。
大切なのは、迷わず行動を起こし、チャレンジを恐れないことです。また、学び続ける姿勢と、自己成長を楽しむ心を持ち続けることで、道は必ず開けます。最初は副業から始めてみるなど小さなステップからでも大丈夫です。
日々の積み重ねがやがて大きな結果につながり、続けることでいずれ理想とする安定した収入と自由なライフスタイルを実現できます。あなた自身が未来を切り拓く主役であることを忘れずに、一歩を踏み出してください。
最初の一歩は「行動」から。まずはポートフォリオを作り、案件獲得に向けて動き始めましょう。