年金請求書は受給開始の3カ月前に届く|フリーランスエンジニアが老齢基礎年金を受け取るまでの流れを解説
監修・編集責任者:牛尾 昭昌(株式会社LASSIC 執行役員)

📘 この記事でわかること
- 老齢基礎年金は請求の手続きをして受け取りが始まることと、請求書が受給開始年齢の3カ月前に届くタイミング
- 紙の請求書と電子申請という提出方法の違いと、請求書が手元にないときに使う様式第101号の扱い
- 請求をせず5年を過ぎると受け取れなくなる場合があることと、請求書が届いたら確かめておきたい3つの点
年金は、受け取る年齢になれば自動的に始まるものだと思っていました。ところが老齢基礎年金を受け取るには、請求の手続きが要ると知りました。何が届き、いつ、どこに出せばよいのかが分かりませんでした。年金は、請求の手続きをしなければ始まりません。
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1. 老齢基礎年金は、請求の手続きをして受け取り始めます
老齢基礎年金は、10年以上の受給資格期間がある人が65歳から受け取れます1。年金は、受給権ができたときに自動的に始まるものではありません2。老齢年金を受け取るには、請求の手続きが必要です2。
受け取りの前提を、表1にまとめます。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 受給資格期間 | 10年以上 |
| 受け取れる年齢 | 65歳から |
| 手続き | 請求が必要 |
次は、受給開始年齢の前に届く年金請求書です。
2. 受給開始年齢の3カ月前に、年金請求書が届きます
老齢年金の受給権が発生する人には、受給開始年齢に到達する3カ月前に、年金請求書が送られます3。
届く書類には、加入記録があらかじめ印字されています
まず、送られてくる「年金請求書(事前送付用)」には、基礎年金番号や氏名、生年月日、性別、住所と年金加入記録があらかじめ印字されています5。この加入記録に「もれ」や「誤り」があるときは、事前に近くの年金事務所に問い合わせます4。
共済組合から届く人もいます
一方、65歳になる人で、最終の加入記録が共済組合である場合は、その共済組合から年金請求書(事前送付用)が送られます17。届いてから提出するまでの流れを、図1に示します。
図の作成:Remogu編集部。年金請求書が届いてから提出するまでの流れを整理したもので、統計データではありません
3. 提出は、年金事務所への紙の請求書か電子申請です
年金請求書の提出には、紙の請求書を窓口や郵送で年金事務所に出す方法と、電子申請で出す方法があります6。
電子申請を使える人には、案内が同封されています
年金の未加入期間がないなど一定の条件を満たして電子申請を使える人には、年金請求書の表紙に「電子申請のご案内」が表示され、案内のリーフレットが同封されます7。
紙で出すときは、誕生日の前日以降に
一方、紙の請求書は、必要事項を記入し、受給開始年齢の誕生日の前日以降に、添付書類とともに年金事務所に出します8。年金記録が共済組合等の加入期間だけの場合は、原則として加入していた共済組合等に出します8。郵送で出すときは、添付書類に漏れがないかを事前に確かめます15。
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4. 請求書が手元にないときは、様式第101号を印刷して使います
日本年金機構から送られた請求書が手元にない場合(紛失等)は、年金請求書(様式第101号)を印刷し、記入例を参考に記入します12。
65歳以降に請求するときは、受取方法確認書も求められます
様式第101号で65歳以降に請求する場合は、添付書類に加えて「老齢年金の受取方法確認書」の提出を求められます13。
事前送付用なら、欄の記入で添付を省略できます
一方、事前送付用の年金請求書で請求する場合は、2ページの「受取開始時期の選択(支給繰下げ申請書)」欄を記入します。記入すれば、受取方法確認書と支給繰下げ申出書の添付を省略できます14。
ここまでの内容を、表2にまとめます。
| 請求書 | 受け取りの時期の確かめ方 |
|---|---|
| 事前送付用 | 受取開始時期の選択欄への記入 |
| 様式第101号(65歳以降に請求) | 老齢年金の受取方法確認書の提出 |
次に、提出の前に年金事務所へ相談したほうがよい場面を確かめます。
5. 記録に空白があるときなどは、出す前に年金事務所に相談します
加入記録に空白期間や記載誤りがある人や、基礎年金番号を複数持つ人は、提出する前に最寄りの年金事務所への相談が案内されています16。他の年金を受け取っている人や、繰上げ・繰下げを検討する人も同様です16。
年金請求書に印字された加入記録にもれや誤りが見つかったときの問い合わせ先も、年金事務所です4。
出す前に相談したほうがよい場面を、図2に示します。
図の作成:Remogu編集部。年金請求書を出す前に年金事務所へ相談したほうがよい場面を整理したもので、統計データではありません
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6. 請求しないまま5年を過ぎると、その分は受け取れなくなる場合があります
年金の請求をせず、年金を受けられるようになったときから5年を過ぎると、5年を過ぎた分の年金は時効により受け取れなくなる場合があります9。
提出から受け取りまでは、証書と案内を経て進みます
年金請求書を出してから約1〜2カ月後に「年金証書・年金決定通知書」が届きます。その1〜2カ月後には年金の支払いの案内が届き、受け取りが始まります10。
年金は、受給権が発生した月の翌月分から受け取れます。原則として偶数月の15日に、前月と前々月の分が振り込まれます11。
提出から受け取りまでの流れを、図3に示します。
図の作成:Remogu編集部。年金請求書を出してから受け取りが始まるまでの流れを整理したもので、統計データではありません
次に、請求書が届いたら確かめておきたい点をまとめます。
7. 請求書が届いたら、3つを確かめます
請求書が届いたら、出す前に確かめておきたい点が3つあります。
1つ目は、年金請求書に印字された加入記録に「もれ」や「誤り」がないかです4。
2つ目は、事前送付用の請求書なら、2ページの「受取開始時期の選択(支給繰下げ申請書)」欄を記入したかです14。
3つ目は、受給開始年齢の誕生日の前日以降に、年金事務所に出したかです。年金記録が共済組合等の加入期間だけの場合は、共済組合等に出したかを確かめます8。請求をせず5年を過ぎると、その分は時効により受け取れなくなる場合があります9。
確かめることを、表3にまとめます。
| 確かめること | 内容 |
|---|---|
| 加入記録 | もれや誤りがないか |
| 受取開始時期の選択欄 | 記入したか |
| 提出のタイミング | 誕生日の前日以降に出したか |
確かめる順番を、図4に示します。
図の作成:Remogu編集部。年金請求書を出す前に確かめる3つの点を整理したもので、統計データではありません
年金は、受給権ができても自動的には始まらず、請求の手続きが必要です2。受給開始年齢に到達する3カ月前に、年金請求書が届きます3。紙の請求書は、受給開始年齢の誕生日の前日以降に、年金事務所に出します8。請求をしないまま5年を過ぎると、その分は時効により受け取れなくなる場合があります9。
年金は、請求の手続きをしなければ始まりません。請求書が届いたら記録を確かめ、誕生日の前日以降に出します。
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出典・参考情報
*1 日本年金機構「老齢年金の請求手続きの流れ」冒頭(2026年7月15日・2026年9月確認)
*2 日本年金機構「老齢年金の請求手続きの流れ」冒頭(2026年7月15日・2026年9月確認)
*3 日本年金機構「老齢年金の請求手続きの流れ」年金請求書の送付(2026年7月15日・2026年9月確認)
*4 日本年金機構「老齢年金の請求手続きの流れ」年金請求書の送付(2026年7月15日・2026年9月確認)
*5 日本年金機構「老齢年金請求書の事前送付」冒頭(2026年4月1日・2026年9月確認)
*6 日本年金機構「老齢年金の請求手続きの流れ」年金請求書の提出(2026年7月15日・2026年9月確認)
*7 日本年金機構「老齢年金の請求手続きの流れ」年金請求書の提出(2026年7月15日・2026年9月確認)
*8 日本年金機構「老齢年金の請求手続きの流れ」年金請求書の提出(2026年7月15日・2026年9月確認)
*9 日本年金機構「老齢年金の請求手続きの流れ」年金請求書の提出(2026年7月15日・2026年9月確認)
*10 日本年金機構「老齢年金の請求手続きの流れ」年金の受け取り(2026年7月15日・2026年9月確認)
*11 日本年金機構「老齢年金の請求手続きの流れ」年金の受け取り(2026年7月15日・2026年9月確認)
*12 日本年金機構「老齢年金請求書の記入方法等」1.年金請求書の記入方法(2026年4月1日・2026年9月確認)
*13 日本年金機構「老齢年金請求書の記入方法等」2.年金請求書に添付する書類(2026年4月1日・2026年9月確認)
*14 日本年金機構「老齢年金請求書の記入方法等」年金請求書(事前送付用)で請求する場合(2026年4月1日・2026年9月確認)
*15 日本年金機構「老齢年金請求書の記入方法等」2.年金請求書に添付する書類(2026年4月1日・2026年9月確認)
*16 日本年金機構「老齢年金請求書の記入方法等」3.郵送で提出する場合の留意事項(2026年4月1日・2026年9月確認)
*17 日本年金機構「老齢年金請求書の事前送付」冒頭(2026年4月1日・2026年9月確認)