インタビュー・コラム「未来の選択」 森脇 諒太さん~家族のためのアメリカ移住、自分のための自由な働き方
テレワーク・リモートワークに特化した人材サービス「Remogu(リモグ)」は、利用される方が「場所に依存しない働き方」をすることで、趣味の充実や地方への移住など、夢の実現に近づく魅力的な生活を実現できるようご支援しています。
<Remoguインタビュー・コラム「未来の選択」>では、「リモートワーク」という働き方を選択することで、「じぶんらしく」働く人をご紹介します。
<Remogu「未来の選択」>今回は、アメリカ・オハイオ州にお住まいの森脇諒太(もりわき りょうた)さんです。Remoguキャリアにて転職活動をされ日本の企業にご入社をされました。現在はフルリモートで勤務をされています。
オハイオに移住する以前は、ハワイでも暮らしていた森脇さん。果たしてどんな人生の決断があったのでしょうか?
組み込み系エンジニアからフリーランスへと転身
森脇さんがハワイに移住されたのは、今からちょうど3年前。新型コロナウイルス感染症が流行の兆しを見せる少し前です。2年間をハワイで過ごした森脇さんは、コロナ禍のさなかにオハイオ州へと移り、現在に至ります。
日本からハワイへ、ハワイからオハイオへ……。住まいは移されてきた森脇さんですが、キャリアはエンジニア一筋。学生の頃から数学が好きで、高校卒業後は専門学校でプログラミングやハードウェア系の知識を学んだそうです。
そして、1社目は組み込み系のソフトウェアの受託会社に就職。最初に取り扱った技術は、C言語でした。
「カーナビやダムの制御システムなど、さまざまな製品開発に携わりました。ただ実際は、ユーザーが直接触れるWebアプリケーションなどを開発するところに、エンジニアとして楽しさを見出していたんですよね。」
それが、キャリアチェンジのきっかけでした。森脇さんはほどなく、自分の好きな仕事をするために組み込み系エンジニアからフリーランスとして独立。まだまだフリーランスで働く方は少なかった、2010年頃のことです。
コロナ禍のさなか、家族のためにハワイへと移住
フリーランスとして、順風満帆に仕事を続けてきた森脇さん。もう一つの転機になったのが、ハワイへの移住でした。
「実は、奥さんがアメリカ人なんです。彼女とはずっと日本で暮らしていましたが、妊娠とコロナの流行が重なってしまって……。家族と面会もできないままの出産で、奥さんはメンタル面の調子を崩してしまったため、彼女のために一度アメリカに移ろうと決めました。」
移住にあたってフリーランスとして働き続けることに不安を感じ、得意先だった企業に雇用形態の変更を相談。フルリモートで働く形の正社員になることができました。
そして、森脇さんにとっては、慣れない土地での暮らしがスタートしました。しかし、本人は至って前向き。ビーチまで徒歩5分の立地を選び、リモートで集中して働くために専用の仕事部屋を設けたそうです。
ときにはハワイの野生の鶏に起こされたり、物価の違いに戸惑ったりした現地ならではのお話も、「どこでも住めば都。」と楽しげに語ってくださいました。
第二子の出産を機にオハイオへ移り住むも、時差の問題に直面
3度目の転機は、やはり家庭環境の変化をきっかけに訪れました。奥様が2人目のお子様を授かり、今後の金銭面や家族のサポートの得やすさを考慮して、奥様の実家があるオハイオ州への移住を決めたのです。
「ハワイに少し未練はありましたよ。」という森脇さん。それでも持ち前の前向きさを発揮して、「オハイオ州もきっと住めば楽しいだろうな。」と考え、2度目の移住もトントン拍子に進んだそうです。
ただ、課題となったのが時差でした。日本とハワイの時差は19時間で、日本が水曜の朝10時のとき、ハワイは火曜の15時。日付こそ違っていますが、日中働ける時間が日本と重複する分、リモートでも働きやすかったといいます。
一方でオハイオ州とは12時間の時差があるため、日本と完全に昼夜が逆転することになります。休日も合わせられないため、あくまで日本時間をベースに動いている企業で正社員として働き続けるのは、難しい状態になってしまいました。
Remoguキャリアと出会い、一度は諦めた正社員への道へ
そこで森脇さんは、アメリカの現地時間で無理なく働くため、日本企業と現地企業の両軸で転職活動を開始しました。日本企業を選ぶ場合は、フルリモートかつ、フルフレックス制度を導入していることが必須条件です。
「仕事を探し始めた当初、希望条件で働ける日本企業の求人情報はどのエージェント、媒体も検索結果が0件でした。」
現地企業も検討はしていましたが、「仕事上は、言語の壁を突破するためにコミュニケーションコストをかけるより、エンジニアリングで貢献したい気持ちのほうが強かった。」と森脇さんは語ります。しかし現実は厳しいもの。日本企業への就職は難しい状況が続き、半ば正社員への道は諦めかけていたそうです。
そんなときに出会ったのが、「Remoguキャリア」(Remoguの転職支援サービス)でした。
「フルリモートに特化したエージェントがあるなんて、初めて知りました。」
Remoguから希望にマッチする求人の紹介を受け、早々に応募。そのうちの1社へのジョインを決めました。
「望む働き方をできる企業でしたし、独自のSaaSを開発しているということで、プロダクトやサービスにも非常に魅力を感じました。事業を海外展開しているところも良かったですね。」
フルリモート・フルフレックスで、子育てをしながら副業にも勤しむ毎日
現在森脇さんは、引き続きオハイオに住みながら、入社した企業のフルスタックエンジニアとしてフルリモート・フルフレックスで働いています。
チームメンバーは10名ほど。全員がリモートワークなので「自分だけが別枠で働いている」という感覚は全くなく、安心感があるそうです。「中には僕と同じく、アメリカで働いている方もいるんですよ。」と語る森脇さんの表情は、うれしげです。
業務のやり取りは、基本的にチャットベース。ミーティングは必要時に30分程度で集中して行うスタイルで、不便は全く感じていないのだとか。フルフレックスだからこそ、夜中に子供の面倒を見ながら仕事をする……という柔軟な働き方も選べるなど、思わぬメリットも感じているようです。
副業もOKなので、フリーランス時代の得意先からは引き続き仕事を引き受けているそう。とても自由な働き方を実現していらっしゃる印象でした。
とはいえ、多くの社員が日本時間をベースに働いているのは間違いありません。「リモートの懇親会なんかに参加しづらいのは、さみしいですね(笑)。」と語るように、ちょっとした悩みもあるようでした。
そんな森脇さんに、今後海外移住を考えている日本のエンジニアの方に向けた、アドバイスもしていただきました。
「基本的に日本時間がベースになるからこそ、働く上ではコミュニケーションの取り方がすごく大事になりますね。逆にそこさえクリアできれば、時差があってもしっかり働けると思いますよ。」
子育てが一段落したら、次の移住も検討中
一家の大黒柱として、一人のエンジニアとして、その時々に直面した状況に応じた最良の選択肢を選びながら前へと進んできた森脇さん。次は、どんな将来像を描いているのかについてもお伺いしてみました。
再びフリーランスになるのか?それともエンジニアとして技術を極めていくのか……?返ってきたのは、「レストランでカレーを販売したい。」という予想外の言葉!
「オハイオ州では、あまり材料が売っていなくて日本食が食べられないんですよね。でも、最近ワインや肩ロースなんかを使ったオリジナルのカレーを作ってみたら、めちゃくちゃ美味しくて。現地の方にもウケそうな味だったので、まずはインスタを使って販売しようかな、なんて思っています(笑)。」
意外な野望に思わず笑ってしまいましたが、よくよく伺うとオハイオ州に永住するとは限らないのだとか。子育ての兼ね合いもあるため最低でも今後3年は住み続け、その後はアメリカ以外に日本、あるいはタイなどへの移住も視野に入れているそうです。
どんな選択肢を選んだとしても、森脇さんならきっと「住めば都」精神で、楽しい毎日を送られるでしょう。
正社員かフリーランスか。選択肢を提示してもらえたありがたさ
最後に、Remoguを利用した感想をお伺いしました。森脇さんがRemoguを知った当初は正社員を希望しつつもフリーランスとして働く道も模索されていたからこそ、「正社員という選択肢を提示してくれたのが良かった。」と語られます。
「もともと、私が希望するような都合の良い雇用形態の企業はないだろうと考えていたんです。探して駄目ならフリーランスでやろう、くらいの気持ちでしたね。でも、Remoguのエージェントの方から『正社員として働く選択肢がある』と何度か提案していただいて、とてもありがたかったです。」
もともとはフリーランスでも働かれていた森脇さんだからこそ感じる、正社員とフリーランスの違いについても触れていただきました。
「契約形態が違うだけなので、業務内容はさほど変わりません。ただ、正社員のほうがより事業のコアな部分に触れられますし、その分責任も伴うでしょう。そういう部分で正社員になるメリットは強く感じますし、今回は正社員への道を提案してもらって良かったですよ。」
今後もRemoguは、森脇さんの<未来の選択>がより豊かになるよう、サービスの質を高め、仕事探しのパートナーとして寄り添い続けてまいります。