リモートワークでおすすめの人気プログラミング言語7選|案件獲得の方法も解説

リモートワークで需要の高いプログラミング言語を知り、場所にとらわれない理想の働き方を手に入れたいと考えていませんか。
この記事では、リモートワーク専門のエージェントサービスを運営する立場から、今市場で求められている人気言語とそれぞれの特徴・案件例、そして案件を獲得するための方法を詳しく解説します。
この記事でわかること
- リモートワークにおける人気言語の定義・共通点
- リモートワーク求人が多い人気プログラミング言語
- リモート案件を獲得する方法
これからフリーランスとして独立したい方や、副業で収入を増やしたい方は、ぜひ最後までご覧ください。
リモートワークにおける人気言語の定義と市場動向

そもそも「リモートワークで人気がある言語」とは、単に求人数が多いだけではありません。
世の中的に出社回帰の動きがある中でも、「在宅での作業が許容され続けている」「フリーランスや副業としての募集が途切れない」といった条件を満たしている必要があります。
市場全体を見ると「なんとなく全員リモート」という時代は終わりを迎えつつあります。
Gartnerの2025年の調査によると、コロナ禍(2020〜2022年)には「社員の50〜80%がリモートワーク」という企業が約半数を占めていましたが、2025年時点では32.3%まで減少しました。逆に「リモートワークを全く実施していない」企業は12.6%から22.6%へと増加しています。

出典:Gartner、日本企業におけるリモートワークの実施状況を発表
これはエンジニアにとって悲観すべきデータではありません。むしろ、全社員一律の対応から、「オフィスが必要な職種」と「リモートで成果を出せる職種」を明確に分ける二極化が進んだと言えます。
依然として3割強の企業がリモート体制を維持している背景には、Webサービス開発やクラウド技術など、場所を問わずに成果を出せる業務の存在があります。
つまり、どの言語を選ぶかが、そのまま「出社か、リモートか」という働き方を決定づける重要な分かれ道になっているのです。これから紹介する言語は、こうした市場の選別を乗り越え、リモートワーカーとしてのキャリアを支える強力な武器になるはずです。
リモートワークに強い人気言語が持つ3つの共通点

数あるプログラミング言語の中でも、特にリモートワーク案件が豊富なものには共通点があります。
なぜ特定の言語がリモートワークに適しているのか、以下3つのポイントをそれぞれ解説します。
- クラウド環境やモダンなインフラとの親和性が高い
- エコシステムが成熟しドキュメントや知見が豊富にある
- アジャイルやスクラム開発で採用されやすい
クラウド環境やモダンなインフラとの親和性が高い
リモートワークが実現できるかどうかは、「物理的なマシンを触る必要があるか」で決まってしまうことが多いものです。この物理サーバーからの脱却はデータでも裏付けられています。
Linux Foundation Japanの「Tech Talent Report 2025」によると、日本企業のITワークロードの34%がすでにパブリッククラウド上で稼働しており、今後18ヶ月でさらに41%もの純増が見込まれています。

出典:日本の 技術系人材の 現状レポート|Linux Foundation Japan
インフラが急速にクラウドへ移る構造変化の中で、現場では以下のような技術がクラウド時代の標準として選ばれるようになりました。
- 物理的な配線や保守作業が一切不要なクラウド環境
- コンテナ技術やマイクロサービスと相性の良い言語
- 場所を問わずどこからでも安全にアクセスできる開発基盤
物理的なメンテナンスから解放されれば、エンジニアは自宅からでもオフィスと変わらないパフォーマンスを発揮できます。
これから伸びるクラウド需要の波に乗るためにも、クラウド上で動かすことを前提とした言語を選んでおくことが、出社しないと仕事が進まない状況を避ける賢い戦略となるでしょう。
エコシステムが成熟しドキュメントや知見が豊富にある
オフィスであれば、隣の席の同僚に「ここ、ちょっと教えて」と気軽に聞けますが、リモート環境ではそうはいきません。チャットで質問する前に、まずは自分で調べて解決できる自走力が問われる場面が増えます。
そこで重要になるのが、Web上にどれだけ情報(エコシステム)が溢れているかという点です。人気のある言語であれば、エラーメッセージを検索するだけですぐに解決策が見つかることも珍しくありません。
- エラー解決にかかる時間を大幅に短縮可能
- 公式ドキュメントや有志の技術ブログが豊富
- 一人での作業でも詰まることなく進めやすい環境
特に作業時間が限られている副業エンジニアや、一人で責任を負うフリーランスにとって、困ったときに頼れる情報源があることは、何よりの安心材料になるはずです。
アジャイルやスクラム開発で採用されやすい
リモートワークの現場では、最初から完璧な仕様書が用意されていることの方が稀かもしれません。まずは動くものを作り、フィードバックをもらいながら素早く改善していく「アジャイル開発」が主流だからです。
こうしたスピード感のある現場では、修正への柔軟性が高いスクリプト言語が重宝されます。
- 仕様変更があっても柔軟に対応できる修正力
- 小さな単位で作りながら改善していくプロセス
- コンパイル待ち時間がなく即座に動作確認が可能
- チャットツールを通じた密なチーム連携
- 開発サイクルが速く疎外感を感じにくい体制
「とりあえず動くものを見せて!」と言われたときに、サッと対応できる言語はアジャイルなチーム開発と相性が抜群です。コミュニケーションも自然と活発になるため、リモート特有の孤独感を感じにくいという隠れたメリットもあります。
リモートワークでおすすめの人気プログラミング言語7選

ここからは、とくにリモートワークで働く上で人気のプログラミング言語を紹介します。
他のサイトでよく見かける求人数の多さだけのランキングでは、リモートワークの実態は見えてきません。
先ほど市場動向で解説したように、現在は「リモートで成果を出せる職種」への選別が進んでいます。単なる求人総数ではなく、在宅ワーカーにとって真に重要な言語を厳選しました。
リモートワークに強い人気言語
| 言語名 | 言語の概要 | 主な案件内容 |
| JavaScript/TypeScript | Web開発の必須スキル。 フロントからバックエンドまで需要が尽きず、リモート案件数もトップクラス。 | ・SaaSプロダクトのフロントエンド開発 ・React/Next.jsを用いたUI/UX改善 ・Node.jsによるAPIサーバー構築 |
| Python | AI・機械学習ブームで人気沸騰中。 Web開発だけでなく、データ分析や業務自動化などリモート率が高い。 | ・Django/FastAPIを用いたWebアプリ開発 ・データ分析基盤の構築やAIモデル作成 ・スクレイピングツールの開発 |
| Go | 処理が高速で並行処理に強く、メガベンチャーなどの技術志向が高い企業で採用される。 | ・大規模Webサービスのバックエンド開発 ・マイクロサービス化に伴う基盤構築 ・コンテナ技術を活用したAPI開発 |
| PHP | Webサイト開発の定番言語。 導入のハードルが低く、中小企業から大規模サービスまで幅広く使われている。 | ・Laravelを用いたWebサービスの機能追加 ・ECサイトや予約システムの新規構築 ・WordPressのカスタマイズ・保守 |
| Ruby | 日本発の言語で、開発スピードの速さが売り。 Ruby on Railsを用いたスタートアップ企業の新規事業開発で多く採用されている | ・新規SaaSやWebサービスの立ち上げ開発 ・アジャイル開発による機能改善 ・マッチングサービス等のMVP開発 |
| Java | 業務システムや大規模Web開発のデファクトスタンダード。 堅牢性が高く、長期間の安定したプロジェクトが多い。 | ・金融・公共系システムのクラウド移行/保守 ・Spring Bootを用いたエンタープライズ開発 ・Androidアプリのバックエンド連携 |
| Swift/Kotlin | スマホアプリ(iOS/Android)のネイティブ開発言語。 市場拡大に伴いエンジニア不足が続いており、スキルがあれば好条件で迎えられやすい。 | ・BtoC向けスマホアプリの新規開発 ・既存アプリのUIリニューアル/機能追加 ・Firebase連携やパフォーマンス改善 |
これらの言語は、
「Webブラウザやスマホアプリなど、成果物がデジタル完結する」
「クラウド開発が主流である」
といった共通点があり、リモートワークとの相性が良いと言えます。次項ではそれぞれの言語について、より詳しい特徴や案件例を解説していきます。
リモートワークの人気言語①|JavaScriptとTypeScript
Web開発の世界で避けて通れない存在なのがJavaScriptです。
Webブラウザ上で動くアプリを作るなら必須の言語ですが、ここ数年でその拡張版であるTypeScriptの需要が伸びています。
フロントエンドの画面作りはもちろん、Node.jsを使えばサーバーサイドまでこれ一つで完結できるため、フルスタックに活躍したいエンジニアにとっては最強の武器と言っても過言ではありません。
JavaScriptとTypeScriptの特徴
もともとはWebサイトにちょっとした動きをつけるための言語だったJavaScriptですが、今はWebアプリ開発の主役へと進化しました。
そこに型(データのルール)を導入して、より安全に開発できるようにしたのがTypeScriptです。
特にリモートワークでは、以下の理由からTypeScriptの採用が急増しています。
- 大規模開発でもバグを防ぎやすい安全性
- コードの意図が伝わりやすい可読性の高さ
- 離れたメンバーとも連携しやすい開発体験
誰が書いてもエラーが起きにくいという安心感は、お互いの顔が見えにくいリモート開発ではチームの生産性を守る重要な要素になります。
JavaScriptとTypeScriptの案件例
リモートワーク市場を見渡すと、この領域ではWebサービス全般の募集が豊富です。
- ReactやNext.jsを使用したSaaSのフロントエンド開発
- 企業の管理画面(ダッシュボード)などのUI構築
- Node.jsを用いたAPIサーバーの設計・構築
報酬レンジは広いですが、TypeScriptの実務経験があればより高単価を狙える可能性があります。
ユーザーが直接触れる画面を作るため、反応が見えやすく手応えを感じながら働きたい方にはぴったりの仕事です。
リモートワークの人気言語②|Python
AI(人工知能)やデータサイエンスのブームにより、Pythonの人気は不動のものとなりました。
「パソコンとサーバーさえあればどこでも仕事ができる」という特性が強いため、フルリモート案件の比率が高いのがこの言語の大きな魅力です。
Pythonの特徴
Pythonが多くのエンジニアに支持されている理由はシンプルさにあります。
コードが直感的で読み書きしやすいため、異業種からエンジニアを目指す方の入門言語としても最適です。
さらに、豊富なライブラリ(便利な道具箱のようなもの)を使い分けることで、Web開発からAIまで何でもこなせる汎用性の高さも武器になります。
- 初学者でも習得しやすいシンプルな文法
- AI・データ分析領域での圧倒的なシェア
- Webアプリから自動化まで対応できる汎用性
- 高単価案件に直結する高い専門性
特にAIモデルの構築や高度なデータ解析ができるエンジニアは市場に少なく、フリーランスとしても非常に高い市場価値を持つことになります。
Pythonの案件例
Pythonの案件は多岐にわたりますが、リモートワークでは以下のような仕事が中心になります。
- DjangoやFastAPIを用いたWebアプリ開発
- ビッグデータを分析するための基盤構築
- Web上の情報を収集するスクレイピングツールの作成
- AIアプリ・エージェントの開発
Web開発の案件は安定して募集がありますし、AI関連のプロジェクトなら月額80万円〜100万円を超えるオファーも珍しくありません。
また、「Excel作業を自動化したい」といったスポットの副業案件も見つけやすく、柔軟な働き方が叶いやすい言語です。
リモートワークの人気言語③|Go
Googleが開発したGo言語は、メガベンチャーやテック系スタートアップで多く採用されています。
「これから新しくサービスを作るならGoでいこう」と判断する企業が多く、モダンな技術に触れたいエンジニアから注目を集めている言語です。
Go言語の特徴
Go言語はとにかく処理が速く、同時にたくさんの処理をこなせる(並行処理)点にあります。
そのため、大量のユーザーアクセスをさばく大規模なWebサービスや、機能を細かく分けて連携させるマイクロサービス開発の現場で重宝されています。
また、チーム開発におけるメリットも見逃せません。
- 誰が書いても同じようなコードになる厳格なルール
- コードレビューがスムーズに進む高い可読性
- 大規模アクセスに耐えうる高速な処理能力
インフラに近い領域の知識も自然と身につくため、バックエンドエンジニアとしての実力を底上げしてくれるでしょう。
Goの案件例
Go言語の案件は、技術力を重視する企業からの募集が目立ちます。
高いパフォーマンスが求められる現場が多いため、報酬単価も他の言語と比べて高い水準です。
- 大規模WebサービスのAPIサーバー開発
- 既存システムをマイクロサービスへ移行するプロジェクト
- DockerやKubernetesを活用したコンテナ基盤開発
- 検索エンジンのパフォーマンスチューニング
優秀なエンジニアが集まる環境で切磋琢磨したい、技術で高単価を狙いたいという方にはおすすめできる言語の一つです。
リモートワークの人気言語④|PHP
Webサイトの裏側を作るサーバーサイド言語として、長年トップクラスのシェアを誇っているのがPHPです。
「WebエンジニアといえばPHP」というイメージを持つ人もいるほど普及しており、案件数の多さ・探しやすさでは群を抜いています。
PHPの特徴
PHPはWeb開発に特化して作られているため、環境構築が簡単で、書けばすぐに動く手軽さがあります。
歴史ある言語ですが進化も続いており、現在でも多くの中小企業やWeb制作会社でメイン言語として現役バリバリで活躍しています。
特に以下の3点は、これからリモートワークを始める方にとって大きな安心材料になるはずです。
- Webアプリケーション開発に特化した手軽さ
- WordPressやLaravelによる圧倒的な案件数
- 副業やフリーランスで参入しやすいハードルの低さ
学習コストが比較的低いため、未経験からフリーランスを目指す際や、副業の第一歩を踏み出す際の入り口としても非常におすすめです。
PHPの案件例
PHPの案件は、私たちの生活に身近なWebサービスの開発が多く見られます。
- ECサイトや予約システムの新規構築
- Laravelを用いたWebサービスの機能追加・改修
- WordPressのテーマカスタマイズやプラグイン開発
大規模なシステム開発だけでなく、個人商店や中小企業のWebサイト改修といった「小規模な副業案件」が多いのもPHPならではの特徴です。
「まずは月数万円、副業で稼いでみたい」という方にとっても、チャンスが拾いやすい言語と言えます。
リモートワークの人気言語⑤|Ruby
日本で生まれたプログラミング言語であるRubyは、「エンジニアが楽しくプログラミングできること」を大切にして作られました。
特にWebアプリ開発のフレームワークRuby on Railsは、開発スピードが速いことで有名で、多くのスタートアップ企業で採用されています。
Rubyの特徴
Ruby on Railsを使うと、Webサービスに必要な機能(ログイン機能やデータベース操作など)を短期間で作ることができます。
「まずはサービスを世に出して、ユーザーの反応を見ながら良くしていきたい」と考える新規事業の立ち上げフェーズでよく選ばれます。
- Ruby on Railsによる高速な機能開発
- 日本のスタートアップ企業との高い親和性
- リモートやフレックスなど柔軟な働き方が可能な現場
日本のスタートアップ界隈ではRubyの採用率が高く、そうした企業は働き方にも柔軟なケースが多いです。日本語の情報が豊富なのも、学習者にとっては嬉しいポイントでしょう。
Rubyの案件例
Rubyの案件は、受託開発よりも自社サービスを運営している企業からの募集が多い印象です。
- Ruby on Railsを用いた新規SaaSプロダクトの開発
- マッチングサービスやSNSアプリの機能改善
- 社内ツールや管理画面の作成
言われた通りに作るだけでなく、「どうすればもっと良いサービスになるか」をチームで議論しながら進める働き方が求められます。サービスと一緒に成長したい方には最適な環境です。
リモートワークの人気言語⑥|Java
世界中の業務システムや大規模Webサービスを支えている縁の下の力持ちがJavaです。
銀行のシステムからAndroidアプリまで幅広く使われており、求人の絶対数は圧倒的です。かつてはオフィス常駐のイメージが強かった言語ですが、現在は状況が変わってきています。
Javaの特徴
Javaは「静的型付け」という特徴を持ち、大規模な開発でもエラーが起きにくく、頑丈なシステムを作ることができます。
多くの企業で長年使われているため、「既存システムの保守や改修」といった仕事がなくなることはまずありません。
さらに近年では、以下の理由からリモート案件が増加傾向にあります。
- 大規模システム開発における高い堅牢性と保守性
- クラウド移行プロジェクトに伴うリモート需要の増加
- 長期契約が見込める安定した収入基盤
- 企業システムでの継続的な利用ニーズ
以前はオンプレミス(自社サーバー)にあったシステムをクラウドへ移すプロジェクトが増えており、それに伴ってJavaエンジニアも在宅で参画できるチャンスが広がっています。
Javaの案件例
Javaの案件は規模が大きく、一度契約が決まれば長く関われるものが多く見られます。
- 金融・公共機関などの業務系システムのクラウド移行・保守
- Spring Bootなどのフレームワークを使ったWebアプリ開発
- Android向けネイティブアプリの開発
プロジェクト期間が長いため、毎月安定した収入が得られるのが大きなメリットです。
腰を据えてじっくり開発に取り組みたい、安定志向のエンジニアに適しています。
リモートワークの人気言語⑦|SwiftとKotlin
スマートフォンアプリの開発に欠かせないのが、iPhone(iOS)向けのSwiftと、Android向けのKotlinです。
スマホアプリ市場は拡大を続けていますが、Webエンジニアに比べてアプリエンジニアは不足気味。そのため、スキルがあれば重宝される領域です。
SwiftとKotlinの特徴
これらは各OSのネイティブ言語と呼ばれ、スマホの性能を最大限に引き出したサクサク動くアプリを作ることができます。
以前は実機(スマホ本体)をPCに繋がないと開発できないこともありましたが、現在はPC上のシミュレーターが高性能になったため、自宅でも開発が進められます。
- iOS・Androidそれぞれのネイティブ開発
- スマホ市場の拡大による慢性的な人材不足
- 成果物が目に見えて分かりやすいやりがい
自分が書いたコードが、実際にスマホの中で動く。UI(画面)の使い勝手やアニメーションなど、ユーザーが触れる部分を作るため、仕事の成果を手元のスマホですぐに確認できる楽しさがあります。
SwiftとKotlinの案件例
アプリ開発の現場では、以下のような業務委託案件が動いています。
- BtoC向け新規スマホアプリの立ち上げ開発
- 既存アプリのUIリニューアルや新機能追加
- Firebase等のBaaSと連携したアプリ構築
個人でアプリをリリースして実績を作りやすいため、「これを作りました」とポートフォリオを見せやすいのも、案件獲得において強力な武器になります。
リモートワーク人気言語の案件を探す方法

希望の言語が決まったら、次は実際に案件を探してみましょう。
リモートワーク可能な案件に出会うためには、主に以下3つの方法があります。
- リモートワーク専門のエージェントサービス
- クラウドソーシングサービス
- 一般的な求人サイト
それぞれの特徴を詳しく解説していきます。
リモートワーク専門のエージェントサービス
まず最もおすすめしたいのが、私たちのようなリモートワーク案件に特化したエージェントを活用する方法です。
フルリモートやリモート中心の正社員求人を専門に扱う転職エージェントです。
フリーランスや副業のエンジニアと企業の業務委託案件を繋ぐリモートワーク専門のエージェントです。
最大のメリットは、表に出てこない「非公開案件」や「高単価案件」にアクセスできる点にあります。企業が一般公募を行わずエージェントだけに求人を出すのは、あらかじめスキルの確かなエンジニアを厳選して紹介してほしいという意図があるからです。
そのため、ご自身で探すよりも条件の良いプロジェクトに出会える確率が格段に上がります。
また、フリーランスにとって大きな負担となる単価交渉や契約書の締結、請求周りの事務処理をすべてプロの担当者に任せられるのも大きな魅力です。
エンジニアは開発業務だけに集中でき、万が一トラブルが起きた際もエージェントが間に入って調整を行います。
「営業活動は苦手だけれど、安定して高単価を稼ぎたい」という方や、「ミスマッチなく即戦力を採用したい」と考える企業担当者様にとって、最も安全かつ効率的な選択肢と言えるでしょう。
クラウドソーシングサービス
クラウドワークスやランサーズといったプラットフォームは、Web上で仕事の発注・受注が完結する便利なサービスです。
「まずは週末だけの副業から小さく始めたい」「実務経験が浅いため、とにかく実績を作りたい」という駆け出しのフェーズでは、非常に使い勝手の良いツールとなります。
しかし、手軽さゆえのデメリットも理解しておく必要があります。誰でも参加できるため競争が激しく、案件を獲得するために価格競争に巻き込まれやすいのが現実です。
スキルを持っていても、安価で請け負うライバルがいれば、相場より低い報酬で妥協せざるを得ないことも少なくありません。
また、システム手数料が報酬から引かれるため、手取り額が想定よりも少なくなってしまうことにも注意が必要です。
一般的な求人サイト
一般的な求人サイトを使って、自分で案件を探す方法です。数多くの求人が掲載されているため、業界全体の動向を掴んだり、会社のビジョンや雰囲気を写真付きの記事で確認できたりするのは大きなメリットです。
「どうしてもこの会社のサービスに関わりたい」という指名打ちができるのも、求人サイトならではです。
しかし、フリーランスや副業の方が利用する場合には注意すべき点があります。まず、膨大な求人の中から「本当にフルリモートで働ける案件」を見つけ出す作業が非常に大変だということです。
募集要項に「リモート相談可」とあっても、実際は「週2回は出社必須」だったり、「入社後半年はオフィス勤務」だったりと、蓋を開けてみると条件が合わないケースが少なくありません。
また、企業との条件交渉や契約手続きをすべて自分一人で行う必要があります。報酬単価の交渉はもちろん、契約書に不利な条項(例えば、過度な賠償責任など)が含まれていないかどうかのチェックも自己責任です。
リモートワークとプログラミング言語に関するよくある疑問
エージェントサービスを運営していく中で、多くの読者が抱える疑問をまとめました。
【Q1】未経験でも、人気言語を学べばすぐにリモート案件を獲得できますか?
A.実務経験がない状態で、いきなりリモートワークの案件を獲得するのはハードルが高いのが現実です。企業はリモート環境でも自走できる即戦力を求めているからです。まずはポートフォリオを作り込んだり、クラウドソーシングなどの小さな仕事で実績を作ったりすることから始めてみてはいかがでしょうか。
【Q2】40代から新しい言語を学ぶのは遅いでしょうか?
A.新しい技術を習得するのに、年齢によるリミットはありません。むしろ、これまでの社会人経験や特定の業界知識に、新しい言語スキルが加われば強力な武器になります。リモートワークで見られるのは年齢ではなく、成果物の品質です。過去のキャリアと新しい技術を掛け合わせることで、市場価値を作っていきましょう。
【Q3】MacとWindows、どちらのパソコンを用意すべきですか?
A.習得する言語によって推奨されるパソコンは異なります。たとえばiPhoneアプリを作るSwiftならMacが必須ですし、C#などでWindows向けアプリを作るならWindows機が有利です。Web開発の現場ではどちらでも可能な場合が多いものの、開発チームの環境に合わせる必要があります。目指す職種や言語でどちらを使っているか事前にリサーチしておくと安心です。
【Q4】人気言語はライバルが多くて、仕事が取りにくいのではありませんか?
A.学ぶ人が多い分、競争相手が増えるのは事実です。ただ、それ以上に求人の絶対数が多いため、仕事にあぶれるリスクはむしろ低いといえます。需要の裾野が広いので、スキルを磨けば確実に活躍の場を確保できる領域です。
【Q5】リモートワークをする上で、英語力は必要ですか?
A.会話レベルの流暢な英語力は必須ではありませんが、ドキュメントを読む力は求められます。最新の技術情報やエラーの解決策は、英語で発信されていることが多いからです。翻訳機能を使えば内容は理解できますが、コード内のコメントや変数名は英語が基本となります。抵抗感をなくしておくだけでも、情報のキャッチアップ速度は格段に上がるはずです。
まとめ
今回はリモートワーク求人が多い人気言語と、案件を獲得するための方法について解説しました。
ご紹介した言語はどれも需要が高く、習得することで場所や時間にとらわれない働き方を実現できる可能性を秘めています。
- Web全般・フロントエンドなら:JavaScript / TypeScript
- AI・データ分析なら:Python
- 高単価・モダン開発なら:Go言語
- 副業・Web制作なら:PHP
- スタートアップ・高速開発なら:Ruby
- 大規模・安定重視なら:Java
- スマホアプリ開発なら:Swift / Kotlin
技術トレンドは日々変化しますが、「市場が何を求めているか」を知ることは、エンジニアとしての価値を高める第一歩です。
まずは気になる言語について調べたり、エージェントに登録して実際の案件情報を覗いてみたりすることから始めてみてはいかがでしょうか。その小さな一歩が、理想のワークスタイルへの入り口になるはずです。


