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    フリーランスエンジニアの「課税証明書」の取り方|申告が要る理由とコンビニ交付の条件

    監修・編集責任者:牛尾 昭昌(株式会社LASSIC 執行役員)

    「課税証明書の取り方」を示す図です。申告/1月1日の住所/証明書を並べています。強調しているのは申告です。先にと添えています。

    📘 この記事でわかること

    • 福井市の案内をもとに、証明書の年度と所得のあった年が1年ずれることと、発行するのは1月1日に住んでいた市であること
    • 福井市などの案内で申告が発行の前提になっていることと、申告の時期によって内容が反映されないことがある点
    • 福井市・宇都宮市の案内では新しい年度の証明書が6月から取れることと、コンビニ交付には申告済みであることなどの条件があること

    手続きのために提出を求められた書類の中に、「課税証明書」がありました。役所に行けば、その場で出てくるものだと思っていました。ただ、案件を受けて働くフリーランスの立場でも、同じ窓口でそのまま受け取れるのかは分かりません。フリーランスが課税証明書を取るには、先に済ませておくことが1つあります。

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    1. 令和8年度の証明書は、令和7年中の所得についての証明書です(福井市の案内)

    令和8年度の証明書は、令和7年中の所得についてのものです

    提出書類に書かれていたのは、「令和8年度」の課税証明書という指定でした。窓口で使われているこの「年度」は、暮らしの中で使う「今年」や「去年」とは、少し違う数え方をしています。

    福井市の案内では、令和8年度の証明書は、令和7年中の所得についての証明書です1。令和7年の1年間に得た所得についての証明書は、令和8年度の証明書として発行されます。直近の実績を示したい場面ほど、指定する年度は1つ後ろへずれます。

    このずれは、提出先が指定する年度を確かめるときに効いてきます。福井市が示す年度と所得の年の対応を、表に整理します。

    項目内容
    証明書の年度令和8年度
    対象となる所得令和7年中の所得
    発行を始める日(福井市の案内)令和8年6月10日

    年度の数字は、1年前の所得についての記録として読みます1。

    福井市は、令和8年度の証明書を6月10日から発行します

    ここまでの年度の考え方が分かると、次に気になるのは、いつから新しい年度の証明書に切り替わるかです。福井市の案内では、令和8年度(令和7年中所得)の証明書の発行を令和8年6月10日から始めるとしています1。

    福井市の案内どおりなら、6月10日より前に令和8年度の証明書を頼んでも、まだ発行が始まっていないことがあります。急いで向かうよりも、提出先が指定する年度と、発行が始まる時期を先に照らし合わせておくほうが、二度手間になりません。

    次に見るのは、どの市区町村で受け取れるかです。

    2. 取るのは、1月1日に住んでいた市区町村です(福井市の案内)

    発行するのは、1月1日に住んでいた市区町村です

    課税証明書は、今住んでいる市区町村の窓口であれば、どこでも受け取れるように思えます。ですが、福井市の案内では、「その年の1月1日の住所」が基準です。

    実際、福井市の案内では、証明書を発行できるのは、令和8年1月1日に福井市内に居住していた人としています2。今の住所ではなく、その年の1月1日にどこに住んでいたかが基準になります。

    つまり、福井市の案内で見られるのは、令和8年1月1日に市内に住んでいたかどうかです。福井市の案内をもとに、この流れを図にまとめました。

    図1:1月1日に住んでいた市区町村で取ります
    1月1日の住所から取得先の市区町村が決まる流れ 令和8年1月1日に 住んでいた住所 (福井市の案内の例) 住所のある 市区町村で取得 (例:福井市)

    出典:福井市「令和8年度(令和7年中所得)の所得・課税証明書の発行開始について」をもとに作成

    図で示した福井市の例では、令和8年1月1日に福井市内に住んでいた人が、福井市で証明書を受け取ります2。住んでいた市区町村と、今問い合わせようとしている市区町村が同じかどうかを、まず確かめます。

    今の住所ではなく、その年の1月1日の住所で考えます

    福井市の案内では、請求先を決めるのは、今の住所ではなく、対象の年度に対応する年の1月1日の住所です2。

    福井市の案内で示されているのは、あくまで福井市の場合の基準です2。この基準を満たしていても、証明書を受け取るためには、まだ済ませておくことがあります。

    3. 申告をしていることが、発行の前提です(福井市・姫路市・習志野市の例)

    福井市が挙げる、発行できる人の1つの条件

    1月1日の住所という条件を満たしていても、それだけで証明書がそのまま出てくるとは限りません。福井市の案内をよく見ると、発行できる人の条件がもう1つ添えられています。案件を通じて得た所得を、自分で申告しているかどうかという点です。

    実際、福井市の案内では、発行できる人の1つとして、3月16日までに所得税の確定申告または市民税・県民税の申告を済ませた人を挙げています3。確定申告と市民税・県民税の申告は別の手続きですが、案内はどちらか一方で足りる書き方をしています。両方を済ませておく必要はありません。

    自分で申告の手続きを終えているかどうかを、まず振り返ります。フリーランスが福井市の案内で見るのは、住所と申告の2点です。

    姫路市・習志野市では、コンビニ交付に申告の条件があります

    姫路市と習志野市の案内には、コンビニで交付を受けるときの条件として、申告が書かれています。

    姫路市の案内では、コンビニでの取得は本人が所得の申告をしている場合に限るとしています4。マイナンバーカードを持っていても、申告が済んでいなければ、この方法では受け取れません。窓口での扱いとは別に、コンビニ側の条件です。

    一方、習志野市の案内でも、コンビニで交付を受けられるのは、必要な年度と同じ年の1月1日から引き続き住んでいて、申告をしている人だけです。申告がまだの人は、コンビニでは受け取れないとしています11。住所の条件と申告の条件が、ここでも重なっています。

    ここまでの3市の案内が示しているのは、住所の条件だけでなく、申告を済ませているかどうかも発行の前提に含まれる点です。申告を済ませてから証明書を受け取るまでの流れを、図に整理しました。

    図2:申告を済ませてから、住んでいた市区町村で証明書を取ります
    申告から証明書の取得までの流れ 所得税の確定申告 または市民税・県民税の申告 (福井市・姫路市・習志野市の例) 住んでいた市区町村で 証明書を取得 (1月1日時点の住所)

    出典:福井市「令和8年度(令和7年中所得)の所得・課税証明書の発行開始について」、姫路市「令和8年度(令和7年中)の所得証明書」、習志野市「コンビニでも課税(非課税)証明書・所得証明書が取得できます。」をもとに作成

    申告と住所、2つの条件がそろっているかを、ここで一度振り返ります。次に見るのは、申告を済ませていても起こる、もう1つのずれです。

    4. 確定申告の時期によっては、内容が反映されていないことがあります(さいたま市)

    申告を済ませていても、反映までに時間差があります

    申告さえ終えていれば、いつ取りに行っても同じ内容が出てくると考えがちですが、さいたま市の案内を見ると、そう言い切れない場面があります。

    実際、さいたま市の案内では、税務署に確定申告書を提出した時期によっては、証明書に申告内容が反映されていない場合があるとしています5。

    申告を終えた直後に証明書を取りに行くときは、このずれに気をつけます。提出した時期と、証明書を取りに行く時期の間に気を配ります。

    取得を急ぐときほど、時間差に気をつけます

    では、この時間差にはどう向き合えばよいのでしょうか。さいたま市の案内が示しているのは、時期によっては反映が済んでいない場合がある、という事実です。

    申告からあまり日を置かずに取りに行くなら、受け取った証明書に申告の内容が載っているかを、その場で確かめます。反映されていなければ、日を改めて取り直す場面も出てきます。

    つまり、申告を済ませた事実と、それが証明書に反映されている事実は、分けて考えたいところです。取得を急ぐ場面ほど、申告からどれくらい経っているかを、合わせて確かめます。

    5. 新しい年度の証明書は、6月から取れます(福井市・宇都宮市の例)

    福井市は、6月10日を発行を始める日としています

    ここまで、年度の数え方、住所の基準、申告の要否を順に確かめてきました。残っているのは、窓口やコンビニで受け取れる証明書が、いつから新しい年度のものに切り替わるかという時期の話です。

    福井市の案内では、令和8年度(令和7年中所得)の証明書について、発行を始める日を令和8年6月10日としています1。福井市の案内どおりなら、この日より前は、令和8年度の証明書の発行がまだ始まっていないことがあります。

    宇都宮市は、同じ日付をコンビニと電子申請の切り替え日としています

    一方、宇都宮市の案内にも令和8年6月10日という同じ日付が出てきますが、指している中身は福井市の案内とは違います。コンビニエンスストアでの交付と電子申請で取得できる証明書の年度が切り替わる時期を、この日としています6。切り替えは、納付方法に関係なく行われます6。

    つまり、福井市の日付は発行そのものを始める日、宇都宮市の日付はコンビニと電子申請という取得方法に絞った切り替え日です。同じ6月10日でも、何を指しているかは市によって分かれます。両市の案内が示す日付を、表に整理しました。

    市何の日付か日付
    福井市令和8年度(令和7年中所得)の証明書を発行する日令和8年6月10日
    宇都宮市コンビニ交付と電子申請で取れる証明書の年度が切り替わる日(納付方法に関係なく)令和8年6月10日

    表からも分かるとおり、日付だけを見て両市の案内を同じ手続きとして扱うことはできません。福井市の案内は、証明書を発行する日を示しています1。これに対して宇都宮市の案内は、コンビニと電子申請という取得方法に絞った切り替え日を示しています6。

    次に見るのは、コンビニ交付を使うときの条件です。

    6. コンビニ交付は、マイナンバーカードで最新年度のものが取れます(宇都宮市・習志野市)

    宇都宮市は、平成29年3月からコンビニでの交付に対応しています

    ここまでで、証明書の年度が切り替わる時期は確かめられました。実務では、窓口まで足を運ばずに済むコンビニ交付を使えるかどうかも、あわせて気になるところです。

    宇都宮市の案内では、所得証明書と課税・非課税証明書を、平成29年3月からコンビニエンスストアでも取得できるとしています7。利用できる時間は、午前6時30分から午後11時までです8。

    受け取るには、利用者証明用電子証明書が格納されたマイナンバーカードが必要です9。手数料は宇都宮市の例で1枚200円で、窓口より100円安く設定されています9。コンビニで取得できるのは本人の証明書に限られ、年度も最新のものだけです10。

    習志野市では、コンビニ交付は申告済みの人が対象です

    一方、習志野市の案内でも、コンビニ交付には条件があります。必要な年度と同じ年の1月1日から引き続き習志野市に住民登録があり、申告を済ませている人に限られ、未申告の場合はこの方法を使えません11。

    手数料は、宇都宮市の例が1枚200円9であるのに対し、習志野市の例は1通250円です12。2つの市でも額が違うので、住んでいる市区町村の案内で確かめます。

    ここまでの条件を、3つの観点に整理しました。

    図3:コンビニ交付には、3つの条件がそろっている必要があります
    コンビニ交付を使うための3つの条件 マイナンバー カード 利用者証明用 電子証明書入り 申告済み 未申告の場合は 利用できません 最新年度 本人の証明書の みが対象です

    出典:宇都宮市「所得証明書及び課税・非課税証明書のコンビニ交付」、習志野市「コンビニでも課税(非課税)証明書・所得証明書が取得できます。」をもとに作成

    図の3つは、宇都宮市と習志野市の案内から並べたものです。マイナンバーカードの準備と申告の状況、必要な年度を、コンビニに行く前に確かめておくと、二度手間を防げます。

    7. 取る前に、3つを確かめます

    ここまでの案内から、確かめる点が3つ見えてきます

    ここまで、福井市・姫路市・さいたま市・宇都宮市・習志野市の案内を順に見てきました。窓口へ向かう前に確かめておきたい点を、この記事で取り上げた市の案内から3つに絞って整理します。挙げるのは、ここで扱った市の案内にもとづく3つであり、住んでいる市区町村の案内は別に確かめておきたいところです。

    1つ目は、証明書が必要な年度に対応する年の1月1日に、どの市区町村に住んでいたかです。福井市の案内では、令和8年1月1日に市内に住んでいた人が、発行を受けられる人の前提です2。今の住所ではなく、1月1日時点の住所で考えます。

    2つ目は、申告を済ませているかどうかです。福井市の案内が挙げる条件の1つが、所得税の確定申告または市民税・県民税の申告を済ませていることでした3。どちらか一方を済ませていれば、この条件にあたります。

    3つ目は、必要な年度の証明書かどうかです。宇都宮市の案内では、コンビニエンスストアで受け取れる証明書を最新年度のものに限っています10。宇都宮市の例では、前の年度の証明書が要るときはコンビニでは受け取れないので、窓口も含めて確かめます。

    この3つを、どの案内にもとづくかと合わせて、表に整理します。

    確かめること内容どの案内か
    住所証明書が必要な年度に対応する年の1月1日に、どの市区町村に住んでいたか福井市の案内
    申告所得税の確定申告または市民税・県民税の申告を済ませているか福井市の案内
    年度コンビニエンスストアで受け取れるのは最新年度のみ。前の年度が要る場合は窓口を確かめる宇都宮市の案内

    表に並べた3つは、証明書を取りに行く前の下ごしらえです。次に、この3つを確かめる順番を見ていきます。

    住所、申告、年度の順に確かめます

    まず、この3つには自然な順番があります。住所が定まらなければ、どの市区町村の案内を見るかも決まりません。申告が済んでいなければ、先に申告を済ませます。住所、申告、年度の順に見ていくと、手戻りが少なくなります。

    図4:住所、申告、年度の順に確かめます
    取る前に確かめる3つの順番 住所 1月1日の 住所か 申告 済んでいるか 年度 必要な年度か

    出典:福井市「令和8年度(令和7年中所得)の所得・課税証明書の発行開始について」、宇都宮市「所得証明書及び課税・非課税証明書のコンビニ交付」をもとに作成

    図に示した順番は、この記事で取り上げた福井市・宇都宮市などの案内をもとに整理したものです。住んでいる市区町村の窓口でも、同じ順に確かめておくと、二度手間になりにくくなります。

    冒頭で触れた、フリーランスが課税証明書を取るには先に済ませておくことが1つある、という点に戻ります。

    先に済ませておくのは、申告です。福井市の案内では、確定申告か市民税・県民税の申告を済ませた人が3、1月1日に住んでいた市で2、その年度の証明書を取れます。

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    ※公開中の案件数は時期によって変わります。記事中の案件の傾向は執筆時点のものです。

    出典・参考情報

    *1 福井市「令和8年度(令和7年中所得)の所得・課税証明書の発行開始について」(2026年4月・2026年9月確認)
    *2 福井市「令和8年度(令和7年中所得)の所得・課税証明書の発行開始について」(2026年4月・2026年9月確認)
    *3 福井市「令和8年度(令和7年中所得)の所得・課税証明書の発行開始について」(2026年4月・2026年9月確認)
    *4 姫路市「令和8年度(令和7年中)の所得証明書」(2026年3月・2026年9月確認)
    *5 さいたま市「令和8年度の個人市民税・県民税の所得・課税(非課税)証明書の交付を開始します」(2026年4月・2026年9月確認)
    *6 宇都宮市「令和8年度(令和7年分)所得証明書、課税・非課税証明書は、いつから取れるか知りたいのですが。」(2026年7月・2026年9月確認)
    *7 宇都宮市「所得証明書及び課税・非課税証明書のコンビニ交付」(2026年7月・2026年9月確認)
    *8 宇都宮市「所得証明書及び課税・非課税証明書のコンビニ交付」(2026年7月・2026年9月確認)
    *9 宇都宮市「所得証明書及び課税・非課税証明書のコンビニ交付」(2026年7月・2026年9月確認)
    *10 宇都宮市「所得証明書及び課税・非課税証明書のコンビニ交付」(2026年7月・2026年9月確認)
    *11 習志野市「コンビニでも課税(非課税)証明書・所得証明書が取得できます。」(2026年6月・2026年9月確認)
    *12 習志野市「コンビニでも課税(非課税)証明書・所得証明書が取得できます。」(2026年6月・2026年9月確認)