【フリーランスエンジニア】所得税のクレジットカード納付|決済手数料と延滞税がかからない期限の注意点
監修・編集責任者:牛尾 昭昌(株式会社LASSIC 執行役員)

📘 この記事でわかること
- クレジットカード納付が納付受託者への立替払いであることと、1度に納められる1,000万円未満という上限
- 納付税額が10,000円を超えるごとに決済手数料が加わることと、分割払いやリボ払いも選べる仕組み
- 延滞税がかかるかどうかを分けるのは引き落とし日ではなく手続きを終えた日であることと、納める前に確かめる3つの点
確定申告を終え、所得税の金額が決まると、今度はその納め方が気になりました。口座からまとめて引き落とされるのは避けたいと思い、クレジットカードでの納付を調べてみました。調べるうちに、決済手数料や、カードの引き落とし日が法定納期限より後になる点が気にかかりました。延滞税がかかるかどうかを分けるのは、カードの引き落とし日ではなく、手続きを終えた日です。
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1. クレジットカード納付は、納付受託者に立替払いを委託する納め方です
所得税をクレジットカードで納める方法は、口座からの振替や現金の持参とは仕組みが違います。インターネット上の「国税クレジットカードお支払サイト」を経由して、クレジットカード支払いの機能を使い、国税の納付を進めます1。
この手続きで実際に国へ納めているのは、手続きをした本人ではありません。国税庁長官が指定した納付受託者が、立替払いという形で国税を納めます1。
手続きの場所と納める相手は、あらかじめ決まっています
まず、手続きができる場所は、インターネット上の「国税クレジットカードお支払サイト」だけです。金融機関の窓口や、コンビニエンスストア、税務署の窓口では、クレジットカード納付を扱っていません6。
次に、手続きを受け付け、実際に立て替えて納めるのは、国税庁長官が指定した納付受託者です1。場所と相手の2点は、次の表のとおりです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 手続きの場所 | インターネット上の「国税クレジットカードお支払サイト」だけです6 |
| 納める相手 | 国税庁長官が指定した納付受託者です1 |
| 窓口での利用 | 金融機関・コンビニエンスストア・税務署の窓口では扱っていません6 |
クレジットカード納付の手続きは、インターネット上だけで行います6。
手続きの場所と納める相手を確かめたら、次に気になるのは、1度にいくらまで納められるかです。
2. 1度の手続きで納められるのは、1,000万円未満です
クレジットカード納付で1度に納められる金額には、上限があります。1度の手続につき1,000万円未満、かつ、利用するクレジットカードの決済可能額以下の金額という、2つの条件が同時にかかる仕組みです2。
決済可能額には、決済手数料の分も含まれます2。税額そのものだけでなく、手数料を合わせた金額が、カードの利用可能額に収まっている必要があります。
上限に近い税額を納めるときは、1,000万円未満と、カードの決済可能額以下の2つの条件に収まっているかを、手続きの前に確かめます2。
所得税の金額が大きくなるほど、この上限との関係を意識する場面が増えます。1,000万円という金額と、カードの決済可能額のどちらが先に効いてくるかは、利用するカードごとの違いです。
つまり、1,000万円という上限と、カードの決済可能額という上限は、性質が違います。前者はすべての利用者に共通し、後者はカードごとに異なります2。
税額の上限とカードの上限を確かめたら、次に気になるのは、手続きにかかる決済手数料です。
3. 納付税額に応じて、決済手数料がかかります
クレジットカード納付には、決済手数料がかかります。納付税額に応じた決済手数料が生じ、税額が10,000円を超えるごとに、その手数料が加算されていく仕組みです3。
つまり、税額が上がるほど、決済手数料の段階も上がっていきます3。10,000円までの部分と、10,000円を超えた部分とでは、かかる手数料の区分が変わります。区分ごとの金額は、ここでは取り上げません。
10,000円を超えるごとに、手数料の段が上がります
10,000円を超えるたびに、手数料の段が1つ上がる流れを、次の図にまとめました3。金額そのものではなく、税額が上がるにつれて段が増える形を示しています。
出典:国税庁「クレジットカード納付の手続」をもとに作成
税額が上がるにつれて、決済手数料の段も上がっていくことが分かります3。
決済手数料は、税額とは別の費用です
決済手数料には、もう一つ気をつける点があります。この手数料は、国の収入にはなりません3。納める税額そのものとは、別に生じる費用です。
この上乗せ分もあわせて、カード払いにするかどうかを考えます。決済手数料の仕組みを確かめたら、次に気になるのは、手続きを終えるタイミングです。
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4. 手続きを終えた日が、延滞税の分かれ目です
所得税をクレジットカードで納めるとき、気になるのが引き落としの日です。カードの利用代金が引き落とされる日は、法定納期限より後になることもあります7。
ここで気になるのが、引き落としが法定納期限より後になったときに、延滞税がかかるかどうかです7。結論は、手続きを終えた日によって決まります。
手続きを終えた日で、延滞税の有無が決まります
法定納期限までに「国税クレジットカードお支払サイト」で手続を完了していれば、クレジットカード利用代金の引き落とし日が法定納期限より後になっても、延滞税は発生しません7。
一方、法定納期限を過ぎてから手続きをした場合は、延滞税等が発生することがあります7。手続きの日と引き落としの日を、次の図に分けて示しました。
出典:国税庁「クレジットカード納付のQ&A」をもとに作成
確かめるのは、引き落としの予定日ではありません
延滞税がかかるかどうかを分けているのは、引き落としの日ではなく、手続きを終えた日です7。確かめておきたいのは、手続きそのものを法定納期限までに終えられるかどうかです。
手続きを終える日を確かめたら、次に選べるのが、支払いの回数です。
5. 分割払いやリボ払いも選べますが、カード会社の手数料がかかる場合があります
クレジットカード納付では、カードの利用代金の払い方にも選択肢があります。一括払いのほか、分割払いやリボ払いも選べます8。
まず、一括払いは1回で支払いを終える払い方です。一括払いを選んでも、納付税額に応じた決済手数料はかかります3。
分割払いの回数は、5つの中から選びます
分割払いを選ぶと、支払いを何回かに分けられます。回数は、3回、5回、6回、10回、12回の中から選びます8。
ここで気をつけたいのが、分割払いでは、決済手数料に加えて各カード会社の定める手数料が発生する場合がある点です8。手数料がかかるかどうかは、カード会社の定めによります。
リボ払いも、手数料の考え方は分割払いと同じです
リボ払いも、クレジットカード納付の支払い方法のひとつです8。
リボ払いでも、決済手数料に加えて、カード会社の定める手数料がかかる場合があります8。分割払いと同じ考え方です。
一括・分割・リボの違いを、次の表にまとめました。
| 支払方法 | 回数 | かかる手数料 |
|---|---|---|
| 一括払い | 1回 | 決済手数料3 |
| 分割払い | 3回、5回、6回、10回、12回8 | 決済手数料に加えて、カード会社の手数料がかかる場合があります8 |
| リボ払い | カード会社の定めによります | 決済手数料に加えて、カード会社の手数料がかかる場合があります8 |
分割払いやリボ払いを選ぶ前に、カード会社の手数料がかかるかどうかを、カード会社の案内で確かめます。次は、領収証書の扱いと、手続きの取り消しについてです。
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6. 領収証書は出ず、手続きを終えると取り消せません
クレジットカード納付には、手続きを終えたあとの扱いにも、窓口での納付と違う点があります。
領収証書は発行されません
クレジットカード納付では、領収証書が発行されません4。
領収証書が必要なときは、最寄りの金融機関か、所轄の税務署の窓口で納付します4。窓口ではクレジットカード納付を扱っていないため6、領収証書が要るときはカード納付ではなく窓口を選びます。
手続きを終えると、取り消せません
「国税クレジットカードお支払サイト」での手続きが完了すると、取り消せません5。納付が済んだ国税は、納税の猶予等を受けることもできません5。
手続きは取り消せないため、納める税目や金額に誤りがないかを確かめてから手続きを進めます。
手続きの前に確かめる点と、あとでは直せない点を、次の図にまとめました。
出典:国税庁「クレジットカード納付の手続」をもとに作成
最後に、カードで納める前に確かめる3つを整理します。
7. カードで納める前に、3つを確かめます
ここまで確かめてきた中から、カードで納める前に3つを見直します。納める額、決済手数料、そして手続きを終える期限です。
1つ目は、納める額です。クレジットカード納付には、1度の手続きにつき1,000万円未満という上限がかかります2。
あわせて、利用するクレジットカードの決済可能額以下であることも条件です2。この金額には決済手数料も含まれるため、税額と手数料を合わせた金額で確かめます2。
2つ目は、決済手数料です。クレジットカード納付には決済手数料がかかり、納付税額が10,000円を超えるごとに加算されていきます3。
この手数料は国の収入にはならず、納める税額そのものとは別に生じる費用です3。カード払いを選ぶときは、この上乗せ分もあわせて確かめます。
3つ目は、手続きを終える期限です。法定納期限までに手続きを完了していれば、引き落とし日が法定納期限より後になっても延滞税は発生しません7。
一方、法定納期限を過ぎてから手続きをした場合は、延滞税等が発生することがあります7。確かめるのは、引き落としの予定日ではなく、手続きそのものを法定納期限までに終えられるかどうかです。
3つの確認点を、次の表にまとめました。確かめる順番は、このあとの図のとおりです。
| 確かめること | 内容 |
|---|---|
| 納める額 | 1,000万円未満、かつ、カードの決済可能額以下です2 |
| 決済手数料 | 納付税額が10,000円を超えるごとに加算されます3 |
| 手続きを終える期限 | 法定納期限までに完了しているかどうかです7 |
図の作成:Remogu編集部。カードで納める前に確かめる順番を整理したもので、統計データではありません
手続きを法定納期限までに終えていれば、引き落とし日が後でも延滞税はかかりません7。法定納期限後の手続きでは、延滞税等が発生することがあります7。決済手数料がかかり3、手続きの完了後は取り消せません5。
延滞税がかかるかどうかを分けるのは、カードの引き落とし日ではなく、手続きを終えた日です。法定納期限までに、「国税クレジットカードお支払サイト」での手続きを終えます。
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出典・参考情報
*1 国税庁「クレジットカード納付の手続」(2026年・2026年9月確認)
*2 国税庁「クレジットカード納付の手続」(2026年・2026年9月確認)
*3 国税庁「クレジットカード納付の手続」(2026年・2026年9月確認)
*4 国税庁「クレジットカード納付の手続」(2026年・2026年9月確認)
*5 国税庁「クレジットカード納付の手続」(2026年・2026年9月確認)
*6 国税庁「クレジットカード納付の手続」(2026年・2026年9月確認)
*7 国税庁「クレジットカード納付のQ&A」(2026年・2026年9月確認)
*8 国税庁「クレジットカード納付のQ&A」(2026年・2026年9月確認)