VBA単体では単価が伸びない?VBAがAI時代のデータ連携基盤として選ばれる理由とは?

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この記事でわかること
- フリーランスVBAエンジニアの月単価相場(初心者〜上級者別)と、正社員との報酬差
- VBA案件の業界別傾向と、単価を引き上げる掛け合わせスキル戦略
- AIやRPAと連携するVBAの2026年以降の需要と将来性
- リモート対応VBA案件の探し方とRemoguの活用方法
「VBAはもう古い技術では?」——そう感じているとしたら、市場の実態と少しずれているかもしれません。フリーランスのVBA関連案件は多数流通しており、月額平均単価は55〜61万円前後で安定しています。AIやRPAとの連携案件では80〜90万円超の案件も見られます。
日本中の企業がExcelを基盤として業務を動かし続けている今、VBAエンジニアの需要は「枯れた技術」どころか、AI時代のデータ連携基盤として新たな役割を持ち始めています。この記事では、VBA案件の単価相場から、2026年以降も市場で活躍し続けるためのスキル戦略まで、フリーランスVBAエンジニアに必要な情報をお届けします。
目次
1. フリーランスVBAエンジニアとは

VBA(Visual Basic for Applications)は、Microsoftが1993年に開発したOffice製品専用のプログラミング言語です。ExcelやAccessといったMicrosoft Officeアプリケーションの機能を拡張・自動化するために使用されます。1
フリーランスVBAエンジニアとは、Excelマクロの開発、Accessデータベースの設計・改修、業務プロセスの自動化ツール開発などを、特定の企業に雇用されることなく業務委託形式で複数の企業向けに提供するエンジニアです。ExcelやAccessは2026年現在も日本企業の業務基盤として広く使われており、Officeが使われる限りVBAエンジニアへの需要は一定程度継続します。2
フリーランスVBAエンジニアが担う3つの業務領域
フリーランスとして関わるVBA案件の業務内容は、大きく次の領域に分類されます。
Excel VBAを中心とした案件では、データ処理・集計の自動化、帳票・レポートの自動生成、他システムとのデータ連携(APIやCSV経由)が主な業務です。Access VBAを中心とした案件では、データベースの設計・クエリ最適化、業務管理システムの開発・改修が求められます。さらに、RPAツール(UiPath・Power Automate等)とExcelを連携させる案件や、AIシステムへのデータ供給フローの整備にVBAが使われるケースも増えています。3
2. VBA案件の月単価相場:初心者〜上級者別データ

フリーランスVBAエンジニアの月単価:まとめ
フリーランスVBAエンジニアの月額平均単価は55〜61万円前後が中心です。レバテックフリーランスの案件データでは平均61万円、フォスターフリーランスでは50〜60万円台が中心です。フリーランスエンジニア全体の平均単価(約76.5万円:Remogu独自調査2024年度、または約80万円:Findy Freelance 2026年)と比較すると、VBA単体ではやや低い水準ですが、AI・RPA・データ分析との掛け合わせ案件では単価が大幅に上昇します。4
経験年数・スキル別の月単価相場(参考値)
以下の表は、VBAエンジニアの経験年数とスキル水準に応じた月額単価の目安を示しています。「VBA単体」か「他スキルとの組み合わせ」かが、単価を大きく左右する最重要変数です。
表1:フリーランスVBAエンジニアの経験年数別・スキル別月単価相場(2026年)
出典:フォスターフリーランス・ビッグデータナビ・レバテックフリーランス等の公開案件データをもとに編集部でまとめた参考値
| スキル水準・経験年数 | 月額単価目安 | 主なスキル構成 | 典型的な案件 |
| 初心者〜1年未満(副業レベル) | 5〜25万円 | Excel VBA基礎、マクロ記録・修正 | クラウドソーシング経由の簡易自動化、スポット案件 |
| 1〜3年(中堅層入口) | 40〜55万円 | Excel VBA・Access VBA、SQL基礎 | 業務ツール開発、帳票自動化、既存マクロの改修 |
| 3〜5年(中堅層) | 55〜70万円 | VBA+SQL+RPA連携、API接続 | 複数システム間のデータ連携、業務プロセス自動化 |
| 5年以上(上級者) | 70〜100万円以上 | VBA+Python+AI連携、DB設計 | AIデータパイプライン構築、大規模業務システムの刷新 |
3. 業界別の案件傾向と単価差
VBA案件の分布と単価は、業界によって大きく異なります。フリーランスHub(2026年7月調べ)によると、VBA案件数の多い業界は製造業(849件)、IT(522件)、サービス(512件)、金融(490件)の順です。一方、業界別の月額平均単価では、ヘルスケア(91.2万円)、医療・福祉(82.5万円)、コンサル(80.9万円)が上位となっており、案件数の多い製造業・ITとは必ずしも一致しません。5
表2:VBA案件の業界別案件数・月額平均単価(2026年7月)
出典:フリーランスHub「VBAのフリーランス案件・求人一覧」(2026年7月)
| 業界 | 案件数(件) | 月額平均単価 | 特徴 |
| ヘルスケア | — | 91.2万円 | 医療データ管理・薬事規制対応のVBA案件が多い |
| 医療・福祉 | — | 82.5万円 | 電子カルテ・業務効率化ツールの開発・保守 |
| コンサル | — | 80.9万円 | 大手コンサルのデータ分析支援・報告書自動化 |
| SaaS | — | 79.0万円 | API連携・データパイプライン整備 |
| 製造業 | 849 | — | 案件数が最多。生産管理・在庫管理の自動化が中心 |
| IT | 522 | — | 内部ツール開発・データ処理自動化 |
| 金融 | 490 | — | 財務モデル・リスク計算の自動化。専門知識が求められ高単価 |
💡 VBAエンジニアが高単価案件を狙う場合、案件数の多い製造業やIT領域だけでなく、単価の高いヘルスケア・医療・コンサル領域を意識的に選ぶことが有効です。これらの領域では会計・規制対応の専門知識も求められますが、その分単価が高く設定されています。
VBAスキルを活かしたリモートワーク案件をRemoguで検索できます。
▼ VBA・Excel関連のリモート案件を探す4. 単価を上げるスキル戦略(AI・RPA連携)
VBA単体の案件単価は55〜61万円前後が中心ですが、特定のスキルを組み合わせることで単価の大幅な引き上げが可能です。重要なのは「VBAが使える」だけでなく、「VBAを使って何を解決したか」を具体的に説明できることです。
単価アップの最重要スキル:AI・RPA・データ分析との連携
AIやRPAとVBAの組み合わせは、現在フリーランス市場で評価されているスキルセットの一つです。ビッグデータナビの公開案件データによると、AI・データ分析案件でのVBA活用案件では最大97万円の単価が提示されているケースがあります。具体的なスキルの方向性は次のとおりです。6
RPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)連携:UiPath、Power Automate(Microsoft Power Automate)などのRPAツールの操作対象としてExcelが多用されます。RPAの処理に合わせてVBAを準備・調整するスキルを持つエンジニアへの需要は、RPA導入企業の増加とともに拡大しています。
AIシステムへのデータ供給フロー整備:機械学習モデルや生成AIシステムは、大量の整形されたデータを必要とします。Excelで管理されている業務データをVBAで前処理・整形し、AIシステムに受け渡すパイプラインを構築できるエンジニアは、AI開発の現場で評価されます。
PythonまたはSQLとの複合スキル:VBAでできないデータ量の処理やAPI接続はPythonで補い、データベースとの連携はSQLで行うという複合スキルは、大規模案件への参画チャンスを広げます。2
段階的な単価アップのための習得ロードマップ
VBAエンジニアが段階的に単価を上げるためのロードマップを整理します。まず、VBAの基礎を固めた段階でSQL(特にAccessやSQL Server)を習得し、データベース連携の案件に対応できるようにします。次のステップとして、UiPathやPower AutomateなどのRPAツールの操作とVBAとの連携を学びます。その後、PythonとVBAの役割分担を理解し、大量データや機械学習連携に対応できるスキルセットを整えます。この順序で習得を進めることで、単価帯の段階的な引き上げが期待できます。
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5. 2026年以降のVBA需要と将来性
「VBAはいつかなくなる」という意見は以前からあります。しかし2026年現在、その移行は限定的にとどまっています。最大の理由は、日本企業のExcel依存度の高さです。大企業から中小企業まで、業務の意思決定の根拠となるデータの多くがExcelで管理されています。このExcel資産を別のシステムに完全に置き換えるには、膨大なコストと時間がかかります。そのため、既存のExcel業務をVBAで自動化・高度化するという需要は継続しています。2
さらに、AIやSaaS、RPAなどの最新技術とExcelの親和性が高く、これらの技術とのデータ連携基盤としてVBAが新たな役割を担い始めています。Officeが使われる限り、VBAエンジニアへの需要は一定程度継続します。2
一方で、長期的な視点では変化の波も存在します。Microsoft Copilot(Office 365向けのAIアシスタント)の普及により、マクロ開発の一部がAIによって自動化される可能性があります。また、Power Automateなどのノーコード・ローコードツールの機能拡張が続いており、簡易な自動化ニーズはVBAからこれらのツールに移行する可能性があります。これらの変化に対応するために、VBAを「AIやRPAと連携する接着剤」として位置づけながら、PythonやPower Platformのスキルを並行して習得していくことが有効な選択肢です。
経済産業省がみずほ情報総研に委託した「IT人材需給に関する調査」(2019年3月公表)では、2030年に最大79万人のIT人材が不足すると試算されています。この人材不足の環境は、VBAエンジニアを含むIT人材全般にとって追い風となっています。7
VBAスキルを活かして、地方在住のままリモートで参画できる案件があります。
▼ Remoguでリモート案件を探す6. リモート対応VBA案件とRemoguの活用
VBA案件は、リモート対応できるものが一定数あります。レバテックフリーランスの公開案件データによると、VBA案件全体のうちリモートワーク可能な案件は621件にのぼります(検索日時点)。ExcelファイルやシステムへのアクセスはリモートVPN経由で対応できるケースが多く、コード開発・デバッグはリモート環境でも対応可能なため、IT系の他職種と参画ハードルに大きな差はありません。8
ただし、現地でのヒアリングや業務フローの確認が必要な要件定義フェーズや、クライアント社内の特定環境でしか動作確認できないシステムの場合は、対面やハイブリッドでの対応が求められるケースもあります。案件ごとの稼働形態を事前に確認することが重要です。
RemoguでリモートのVBA案件を探すポイント
Remogu(株式会社LASSIC運営)では、フルリモート・ハイブリッドを含むリモートワーク案件3,790件(うちフルリモート1,428件)を公開しています。VBA関連のスキルタグで検索することで、ご自身のスキルセットに合った案件を効率的に絞り込めます。
案件選びのポイントは、「業務内容の詳細」「稼働日数・稼働時間」「報酬精算方式(時間精算か月額固定か)」「リモートの可否と現地対応の頻度」を確認することです。初めてフリーランスとして参画される場合は、担当エージェントに率直にご相談いただくことで、スキルレベルに合った案件をご紹介することが可能です。
7. まとめ
- フリーランスVBA案件の月額平均単価は55〜61万円前後が中心ですが、AI・RPA・Python・SQLとの組み合わせ案件では70〜100万円以上の単価が期待できます。
- VBA案件の業界別月額平均単価はヘルスケア(91.2万円)、医療・福祉(82.5万円)、コンサル(80.9万円)が上位で、案件数の多い製造業やITとは必ずしも一致しません(フリーランスHub調べ/2026年7月)。
- AIやRPAとVBAを連携させるスキルが2026年市場で評価されており、このスキルセットは将来的な市場価値を高める方向性です。
- 経済産業省の試算では2030年にIT人材が最大79万人不足する見通しで、VBAエンジニアを含むIT人材への需要は継続する見通しです。
- Remoguではフルリモート案件1,428件を含む3,790件の案件があり、地方在住のVBAエンジニアが東京・大阪の企業案件にリモートで参画できる環境が整っています。
VBAは「古い技術」ではなく、AI時代のデータ連携基盤として新たな価値を持ち始めています。まずはご自身のスキルと市場単価の相場感を照らし合わせながら、次のキャリアの可能性を探ってみてください。
8. よくある質問(FAQ)
Q1. VBAだけでフリーランスとして独立できますか?
A. 可能です。ただし、VBA単体での月単価は55〜61万円前後が中心であり、フリーランスエンジニア全体の平均(約76〜80万円台)より低めの水準となります。SQL・RPA・Pythonとの複合スキルを習得することで、より高い単価帯の案件に参画しやすくなります。
Q2. VBAエンジニアのリモート案件はどのくらいありますか?
A. レバテックフリーランスの公開案件では621件がリモートワーク可能として掲載されています(検索日時点)。Remoguでもフルリモート案件を含む多数のIT系案件を掲載しており、地方在住のエンジニアが東京の案件にリモートで参画できるケースがあります。
Q3. VBAの将来性はどう考えればいいですか?
A. 短期〜中期(3〜5年)では、日本企業のExcel依存度の高さからVBA案件の需要は安定して続くと見込まれます。長期的には、Power AutomateやAIコード生成ツールの普及により、簡易なマクロ需要が代替される可能性があります。VBA+AI・RPA・Python等の複合スキルで市場価値を高めておくことが、安定したフリーランス活動の基盤となります。
Remogu(株式会社LASSIC運営)は、リモートワーク案件に特化したフリーランスエンジニア向けのマッチングサービスです。公開案件3,790件・フルリモート案件1,428件を擁し、VBAエンジニアをはじめとするITエンジニアが、地方在住のまま全国の企業案件にリモートで参画できる環境を提供しています。VBAスキルを活かしてフリーランスとして活躍したい方、より高い単価で案件をお探しの方は、まず案件を検索してみてください。
案件選びやフリーランス転身のご相談もお気軽にどうぞ。
▼ リモートワーク案件を探す出典・参考情報
*1 toiroフリーランス「フリーランスに向けてVBA案件や単価相場、案件獲得方法などをご紹介」
*2 BIGDATA NAVI「VBA案件のフリーランス求人案件」
*3 AIdrops「VBAエンジニアのフリーランス事情!案件内容や単価相場、必要スキルを解説」
*4 Remogu「フリーランスエンジニア職種別・言語別月額報酬調査(2024年度版)」(株式会社LASSIC)/Findy Freelance「フリーランスエンジニア月額平均単価調査」2026年
*5 フリーランスHub「VBAのフリーランス案件・求人一覧」(2026年7月)
*6 ビッグデータナビ「VBAエンジニアのフリーランス案件」
*7 経済産業省/みずほ情報総研「IT人材需給に関する調査 調査報告書」(2019年3月公表)
*8 レバテックフリーランス「VBAのフリーランス案件一覧」
